FXニュース:米イラン停戦期限控え
2026年4月20日
東西FXニュース – 2026年04月20日
文/八木 – 東西FXリサーチチーム
主な点:
- ホルムズ海峡開放宣言
- 和平協議期待原油急落
- 米主要株価指数大幅高
- 米軍がイラン船を制圧
- イラン米協議拒否報道
- 伊ホルムズ海峡再閉鎖
- 原油反発後交渉様子見
今日2026年4月20日月曜日の日本東京外国為替市場の今朝9時から今夜17時までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の高値でドルの安値の159円21銭付近から、円の安値でドルの高値の158円73銭付近の値幅約48銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は158円97銭付近と、前営業日同時刻にあたる先週金曜日17時の159円27銭付近の前東京終値比で約30銭の円高ドル安であった。
今日の為替相場の値動きの主な要因と市場時間に沿った世界外国為替証拠金取引 (FX / Foreign Exchange) マーケット・トレンドの動向と分析はまず、先週の日本市場後の欧州市場と英国ロンドン外国為替市場では、時間外の米国債券取引で米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が一時4.3%台の推移を見せていた先週金曜日の夜20時42〜43分頃のドルは円相場で債券利回りの金利差トレードの影響などで一時159円23銭付近であったが、米国とイランの和平協議への期待感からコモディティ (Commodity / 商品先物) 市場で米国WTI (West Texas Intermediate / ウエスト・テキサス・インターミディエート) 原油先物価格が下落し、連れて世界的に流動性が高い基軸通貨のドルも円相場で下落したため、先週金曜日の夜21時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は一時159円18銭付近で、この時間が同米国市場の円の安値でドルの高値となっていた。
中東情勢の観測報道などが続き、米国CNNニュースが、「ドナルド・トランプ米国政権は、イランとの継続的な交渉の一環として、凍結されているイランの資産200億ドル (約3兆円) 相当の解除を検討していると、協議に詳しい2人の情報筋が明らかにした」、「関係者らは早ければ今週末にもより包括的な戦争終結合意が最終決定されることを期待しているが、依然として意見の相違が残る部分もあるという」と報じたほか、他の一部報道でも、「イランが濃縮ウランの備蓄を放棄する見返りに、米国が凍結しているイランの資金200億ドルを開放するという案が議論されている」などと伝わり、週末の和平交渉に対する市場期待感が高まった。
さらに、イラン政府のセイエド・アラグチ外務大臣が、「イスラエルとレバノン停戦に沿う形で、停戦の残存期間中、全ての商業船舶のホルムズ海峡通過は、完全に開放されることを宣言」したことに続き、米国政府のドナルド・トランプ大統領も、「イランがホルムズ海峡は完全に開通し、通航に支障はない」と発言し、「世界にとって素晴らしく輝かしい日になるだろう」と述べたため、世界的なエネルギー主要輸送ルートのホルムズ海峡開放への市場期待感も高まり、先週金曜日の夜21時のニューヨーク始値の頃には一時1バレル87.64ドル付近だったWTI原油先物価格が急落し、先週金曜日の夜23時42分頃に一時1バレル79.16ドル付近と大幅に下落したため、原油先物価格に連れやすい基軸通貨で安全資産でもあるドルも円相場で一時159円台から157円台へと大幅に下落し、先週金曜日の夜23時42分頃にドルは円相場で一時157円59銭付近と同米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。
ただし、ドナルド・トランプ米国大統領は、米国軍が実施中のイランの港湾へのイラン船の出入りの封鎖措置については、「イランとの協議が100%完了し、合意文書に署名するまでは継続する」としていたため、これに対してはイラン外務省の報道官が、「矛盾に満ちている」と指摘し、米国軍による海上封鎖が続く場合には、「対抗措置を取る」と警告したほか、イラン革命防衛隊 (IRGC / Islamic Revolutionary Guard Corps / イスラム革命防衛隊とも言う) は、ホルムズ海峡の航行条件の声明を発表し、「全ての動きは革命防衛隊の許可の元でのみ認められる」と主張したことでは、ドナルド・トランプ米国大統領が、「今行われている協議は週末も続く。多くの良い事があるだろう。私はそれほど重大な隔たりがあるとは思っていない」と楽観的だった一方で、イラン側は、「濃縮ウランを国外に移送することはない」と主張するなど、協議に向けた不確実性への警戒感が燻ったことでは、ドルの買い戻しも入り始めたほか、原油価格急落時のエネルギー・インフレ警戒感の後退を受けて先週土曜日の午前1時20分頃に一時4.229%付近に急落後の米国長期金利も下げ幅縮小を始めたことでは、先週土曜日の午前5時30分頃にドルは円相場で一時158円64銭付近に反発した。
また、イスラエル政府のベンヤミン・ネタニヤフ首相も、レバノンの「ヒズボラに対する任務はまだ完了していない」と発言したことも話題になり、中東情勢の和平協議に向けた市場期待感の一方で、先行きの不透明感や不確実性への警戒感なども交錯していた。
しかし、米国ニューヨーク株式市場では、中東情勢への市場期待感が燻る中で、大幅下落後のWTI原油先物価格の反発幅が市場終盤になっても一時1バレル83ドル台付近と限定的で、エネルギー・コストによる企業決算影響や経済・景気などへの市場警戒感がやや緩和されていたことでは、この日の米国主要株価三指数の米国ダウ工業株 (DJIA / Dow Jones Industrial Average) と米国S&P500種株価指数 (S&P500 / Standard and Poor’s 500 index) と米国ナスダック総合株価指数 (NASDAQ / National Association of Securities Dealers Automated Quotations Composite) が揃ってプラス圏の推移を続けたまま大幅高の終値をつけ、S&P500と米国ナスダックが史上最高値を再び更新し、株価上昇時のリスク選好のリスクオン (Risk-on) による安全資産としての「有事のドル」が売られていた外貨影響の波及などもあり、ドルは円相場で158円台のニューヨーク終値に向けた。
訪米中だった日本政府の片山さつき財務相は、同米国市場におけるイランのホルムズ海峡開放宣言を受けた円高ドル安について、「これまでは投機的な動きがかなりを占めている状況だったため、円高に振れたのは当然」と発言していた。
このため、先週金曜日の夜21時頃から先週土曜日の朝5時55分頃までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の値動きは、円の安値でドルの高値の159円18銭付近から、円の高値でドルの安値の157円59銭付近の値幅約1円59銭で、先週土曜日の朝5時55分頃のニューヨーク終値は158円64銭付近と、前営業日同時刻の159円17銭付近の前ニューヨーク終値比で約53銭の円高ドル安をつけていた。
週末のニュースでは、ドナルド・トランプ米国大統領が、ホルムズ海峡付近で船舶が攻撃されたとしてイランの停戦への「完全な違反」と非難し、「米国の条件を受け入れなければイランの橋と発電所を全て破壊する」と警告したほか、「米国軍の海上封鎖を突破しようとしたイラン国籍の貨物船を米国軍が機関室に穴を開けて制圧させた」と発言したが、「米国代表団が20日夜にパキスタンに到着し、さらなる協議に臨む」とも投稿していたが、これに対して、イラン国営通信 (IRNA / Islamic Republic News Agency) は、「イランは米国との交渉参加を拒否」と報じ、理由として、「イランは、第2回交渉への不参加は、米国の過大な要求、非現実的な期待、絶え間ない立場の変更、繰り返される矛盾、そして、停戦違反とみなす海上封鎖継続に起因するとしている」と指摘し、「ホルムズ海峡が再閉鎖された」ことなどが報じられた。
その影響から、週明けの今朝早朝のオセアニア市場では、今朝7時頃に取引再開となったWTI原油先物価格が一時1バレル89.60ドル付近に急騰して始まり、期近5月物は一時1バレル91.20ドル付近にも上昇したため、原油先物価格に連れやすい「有事のドル買い」が為替市場で起きた影響では、今朝8時51分頃にドルは円相場で一時159円20銭付近と159円台へ反発していた。
続いて、今朝9時頃から始まった今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時159円16銭付近であったが、ドナルド・トランプ米国大統領が、仲介国パキスタンの首都イスラマバードに米国の交渉代表団を送ると発言していたことに対してパキスタンで会場となるホテル周辺の警備状況が強化されるなど現実感を帯びてきているという観測報道などを受けて、和平協議への期待感が燻り、この時間にはWTI原油先物価格が一時1バレル88ドル台と今朝早朝よりも上昇幅の縮小を見せ始めていたため、今朝9時0分の1分間の値動きの中で瞬時記録した一時159円21銭付近が今日の日本市場における円の安値でドルの高値となった。
日本市場では、今日は日本の貿易企業の決済日が集中しやすい5と10が付く日の五十日 (ごとおび / ゴトーび) であったことから、国内輸出企業の円買いドル売りが入ったほか、今朝10時53分頃にWTI原油先物価格が一時1バレル86.46ドル付近に上昇幅を縮小したため、今朝11時31分頃にドルは円相場で一時158円79銭付近と158円台に反落した。
ただし、東京株式市場では、先週土曜日早朝に米国主要株価三指数が大幅高で引けていた影響もあり、今日の日経平均株価もプラス圏の推移を見せていた株価影響では、日経平均株価上昇時のリスク選好のリスクオンで国内第一安全資産の低リスク通貨の円売りの抵抗も入り、午後14時43分頃にドルは円相場で一時159円1銭付近への反発も見せており、午後15時30分頃に今日の日経平均株価は一時の上昇幅は縮小したもののプラス圏の推移を続けたまま5万8824円89銭の終値をつけ、前日比348円99銭高の+0.60%で大引けした。
午後からの欧州市場に続き、夕方から世界最大規模の英国ロンドン外国為替市場が参入すると、今朝の原油先物価格上昇時にはエネルギー・インフレへの警戒感で一時4.284%付近に反発していた米国長期金利が、夕方16時3分頃の一時1バレル86.62ドル付近へのWTI原油先物価格の更なる上昇幅縮小を受けて、夕方16時23分頃の一時4.266%付近に向けて反落した債券利回りの金利差トレードの影響などがあり、夕方16時22分頃にドルは円相場で一時158円73銭付近に下落し、今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。
また、今日の午後15時に発表された欧州ユーロ圏主要国ドイツの最新経済指標の3月独生産者物価指数 (PPI / Producer Price Index) の(前月比が、前回の−0.5%と市場予想の1.4%を上回る2.5%に上振れしたことを受けたユーロドルの外貨影響の波及などもあった。
しかし、米国側が仲介国パキスタンへの現地入りを示す中で、イラン外務省の報道官が、「米国側との新たな会談の予定はない」と発言したと報じられたことが欧州市場で話題になり、米国とイランとの停戦交渉期限が4月21日に迫る中での協議再開の不確実性への警戒感もあったことでは、夕方16時36分頃にWTI原油先物価格が一時1バレル88.24ドル付近に反発し、連れて16時49分頃に米国長期金利も一時4.276%付近に反発したため、16時58分頃にドルも円相場で一時159円5銭付近に反発した。
とはいえ、様子見の持ち高調整に加えて、日本市場終盤の円の買い戻しが入ったことでは、今日17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は158円97銭付近で、前営業日同時刻にあたる先週金曜日17時の159円27銭付近の前東京終値比では約30銭の円高ドル安になっていた。
今夜この後の米国市場では、特に市場の注目度が高い最新米国経済指標の発表予定などはないものの、引き続き、中東情勢のニュース続報やエネルギー主要輸送ルートのホルムズ海峡の現状や産油国を含む中東周辺と湾岸諸国の続報など世界的な注目を集めている。
また、原油先物価格などを含めたコモディティと債券市場の影響や、世界の株式市場と、中東以外にもロシアとウクライナなどの情勢や、米中および日中関係などの世界情勢に加えて、世界の政治・経済の最新ニュースとドナルド・トランプ米国大統領や高市早苗首相と各国政府・中央銀行関係者等の要人発言などのファンダメンタルズ分析は、最新経済指標データやテクニカル分析と共に世界のFXトレーダー達の為替相場の値動き予想材料になっている。
一方、 欧州ユーロは、今日17時の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は186円95銭付近と、前営業日同時刻にあたる先週金曜日17時の187円67銭付近の前東京終値比で約72銭の円高ユーロ安であった。
主な要因は、中東情勢の和平に向けた市場期待感が燻る中で、WTI原油先物価格が上昇幅を縮小したことを受けて、中東産原油依存率の高い日本円の買い戻しが入ったほか、先週の史上高値後の欧州ユーロの利益確定売りの影響や、ドル円やユーロドルなどの他の主要通貨の外貨影響の波及などもあった、
そのユーロドルは、今日17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.1760ドル付近と、前営業日同時刻にあたる先週金曜日17時の1.1784ドル付近の前東京終値比で約0.24セントのユーロ安ドル高であった。
主な要因は、欧州ユーロ圏と地理的に近い地域のある中東情勢の先行き不透明感などから、米国の中東イラン戦争の停戦期限が迫る中で、地政学リスクに弱い欧州ユーロに対して、「有事のドル買い」が燻った時間などがあった。
英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場のポンド円相場の終値は214円66銭付近と、前営業日同時刻にあたる先週金曜日の夜17時の215円42銭付近の前東京終値比で約76銭の円高ポンド安であった。
主な要因は、ホルムズ海峡再封鎖を受けて上昇した米国WTI原油先物価格が今朝の上昇幅を縮小したほか、英国北海ブレント原油先物価格も今朝の上昇幅を縮小したため、日本の貿易コスト懸念後退時の円の買い戻しが影響を与えたほか、多通貨の外貨影響も波及した。
今日の東西FXニュース執筆終了前の2026月4月20日の日本時間 (JST / Japan Standard Time) の19時57分 (チャート画像の時間帯は英国夏時間 (BST / British Summer Time / GMT+1 / JST-8) の英国ロンドン外国為替市場の11時57分頃) の人気のクロス円を中心とした為替レートは下表の通りである。欧州英国市場は2026年3月29日日曜日〜2026年10月25日日曜日が英国夏時間となり、米国でも2026年3月8日日曜日〜2026年11月1日日曜日が米国夏時間で共にサマータイム入りしており、冬時間の頃から日本時間との1時間の時差短縮の調整があったことには注意が必要である。
| 通貨ペア | JST 19:57の為替レート | 日本市場前営業日JST 17:00東京終値比 |
| ドル/円 | 158.93 〜 158.95 | −0.32 (円高) |
| ユーロ/円 | 187.05 〜 187.07 | −0.60 (円高) |
| ユーロ/ドル | 1.1768 〜 1.1770 | −0.0014 (ドル高) |
| 英ポンド/円 | 214.81 〜 214.87 | −0.55 (円高) |
| スイスフラン/円 | 203.42 〜 203.48 | +0.10 (円安) |
| 豪ドル/円 | 113.70 〜 113.74 | −0.50 (円高) |
注意:
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