レッスン(4)なぜFX取引なのか?では、外国為替市場の主な魅力は、「円高」と「円安」の両方から利益を出すことが可能だということを学びました。また、レッスン(1)FXとは?では、外国為替レートは常に変化するということを学びました。では次に、利益・損失の概念について学びましょう。
為替トレーダーは主に為替レート差を利用して利益を上げ、このことを「外国為替差益」を得ると呼びます。
外国為替差益を得るには、主に2つの方法があります。一つ目は、外国為替市場において安く買って高く売る、すなわち「ロングポジション」を持つことです。これは、円(またはその他の通貨・金融商品)が安い時に買って、円の値段が高い時に売ることを意味します。二つ目は、外国為替市場において高く売って安く買う、すなわち「ショートポジション」を取ることです。これは、円が高い時に売って、円が安い時に買い戻すことを意味します。
どちらの取引パターンを選んでも、為替レート差から同じ外国為替差益の効果および利益を得られます。それではこの概念について、より詳しく見てみましょう。
以下のグラフは、円相場が1ドル当たり80円から100円に上がったことを示しています(円安)。この為替レート差から利益を出すには、ドルが80円の時に買い、100円に上昇したときに売ればよいことになります。
以下のグラフは、円相場が1ドル当たり100円から80円に下がったことを示しています(円高)。この為替レート差から利益を出すには、ドルが100円の時に円を売り、80円に下落した時に買い戻せばよいことになります。
上記二つの例から見てわかるように、円高と円安の両方から利益を得ることが可能です。
外国為替を取引するとき、市場が予想とは反対に動く場合、損失が出る可能性が常にあるということを覚えておく必要があります。以下の例では、円が弱くなり、1ドル100円に上昇する予測をしましたが、実際には、円が強くなり、1ドル60円に下落しました。
このため、トレーダーとして外国為替市場における予測を行うときには、常に注意を払わなければなりません。ここまで為替レート差から利益と損失の出し方を学んだので、次は通貨ペアについて勉強しましょう。