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(8)FX取引時間帯
レッスン要約


外国為替市場の主な利点の一つは、24時間営業の状態であるということです。つまり世界中の投資家は、早朝でも夜中でも、いつでも取引できることになります。このレッスンでは、主要な為替市場の取引時間帯(マーケットセッション)について、また、各国の為替市場時間にわたって存在する市場活動の種類を見ていきます。

主要な為替市場の取引時間帯

現在、為替市場の主要な取引時間帯には、シドニー東京ロンドン及びニューヨークの4つのセッションがあげられます。セッションとは、事前にオファーされた為替レートでの取引可能な時間帯を意味します。これらの4都市がアジア、北米、欧州各地域の主要な金融センターの代表であるため各セッションにはこれらの都市名が使用されます。

これらの都市は経済が活動している時間帯に市場が最も活発になっています。これらの取引時間帯ではほとんどの銀行や企業が日常的な取引を行っているため、オンライントレーダーの取引が集中します。

それでは、より詳しく4つの取引セッションを見てみましょう。

FXの取引時間帯(GMT):



ロンドンの為替市場は、ニューヨークや東京の為替市場と重なるため、4つ取引セッションの中で最も活発なセッションです。取引の最適な時間は、午前8:00時から午前9:00時(GMT)まで、および午後1:00時から午後5:00時(GMT)までです。

GMT 時間

シドニーセッション
22.00時(GMT)に取引開始
7.00時(GMT)に終了
東京セッション
24.00時(GMT)の取引開始
9:00時(GMT)に終了
ロンドンセッション
8.00時(GMT)の取引開始
16.00時(GMT)に終了
ニューヨークセッシ
13.00時(GMT)の取引開始
22.00時(GMT)に終了

取引セッション(日本時間):



取引セッション(GMT):

シドニーセッション
6:00時に開始
16:00時に終了
東京セッション
8:00時に開始
8:00時に終了
ロンドンセッション
17.00時に開始
3.00時に終了
ニューヨークセッシ
22.00時に開始
6.00時に終了


アジア市場の時間帯(アジアの取引セッション)

世界市場では週末が明けると、まずアジアの取引セッションがいち早く外国為替市場に戻り、流動性が高くなります。この時点で、外国為替市場は、日本、中国、オーストラリア、ニュージーランドとロシアの金融ハブを通じて動いています。この間に最も取引されている通貨は日本円です。アジアの取引セッションで最も変動が多い通貨ペアは、米ドル/円(USD/JPY)、豪ドル/円(AUD/JPY)及び英ポンド/円(GBP/JPY)です。日本、オーストラリア、ニュージーランドや中国からのなどの主要メディアの主要ニュース報道などがファンダメンタル要因となり、これらの通貨ペアの変動性に影響を与えます。

欧州市場の時間帯(欧州の取引セッション)

欧州の取引セッションは、パリ、フランクフルト、チューリッヒ、ロンドンなどの主要な金融ハブを通じて動いています。なかでもロンドンは、外国為替取引全体のうち30%近くの取引が行われる世界最大の金融センターです。このように取引規模が大きいため、欧州の取引セッションでは市場で最大の動きを経験することができます。欧州市場での最も取引されている通貨は、ユーロ、英ポンドとスイスフランです。ユーロ/米ドル(EUR/USD)、ユーロ/円(EUR/JPY)、ユーロ/英ポンド(EUR/GBP)、英ポンド/スイスフラン(GBP/CHF)は、英ポンド/円(GBP/JPY)や米ドル/スイスフラン(USD/CHF)と並び、欧州の取引セッションを通して引き続き変動の多い通貨ペアとなっています。

米国市場の時間帯(北米の取引セッション)

米国の取引セッションは、ほぼ米国の取引がほぼ大部分を占めていますが、カナダ、メキシコや南米からの取引もあります。ニューヨーク市場では、ファンダメンタル要因が米ドルやカナダドルに影響を与えることから市場変動は最高レベルにまで達することもあります。北米の取引セッションで最も変動の多い通貨ペアは、米ドル(USD)やカナダドル(CAD)との組み合わせです。外国為替取引の約85%に米ドルが含まれているため、北米の取引セッションは市場変動が大きなことでも知られています。

一般的に、ロンドンやニューヨークのセッションは、 長時間取引時間帯が重なるため、取引に最適な時間帯と見なされています。

以上で東西FX学習センターの「初心者」レベルは終了となります。では次に「中級者」レベルに進み外国為替取引に関してさらに深く理解していきましょう。