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(25) MACDの使い方(テクニカル分析指標)
レッスン要約


MACDとは?

ここまで移動平均線を使用する方法を理解したので、最も人気のあるテクニカル指標の一つであるMACDについての学習を進めます。MACDとは、移動平均収束発散法の頭字語です。英語ではMACDMoving Average Convergence Divergenceの略です。MACDのテクニカル分析指標は、移動平均の勢いや、トレンドの方向を識別するために使用されます。MACDは、2つの指数移動平均をモメンタムオシレーターに変換します。その結果、MACDは両方の長所を提供することができます。その長所とは、トレンドフォローやモメンタム分析です。MACDの計算は、かなり複雑なので、ここではあまり詳しく説明しません。しかし、取引に関する決断のためにMACD指標を利用することは、ことのほか簡単です。では、MACDを使用する方法をより詳しく見てみましょう。



前のレッスンで説明された短期移動平均線のように、MACDは赤色のシグナル線と比べて市場の動きに速く反応します。MACDヒストグラムは、MACDとシグナルラインとの間の差を表し、価格のモメンタムのレベルを表します。

MACD

市場の動きに対して感受性が高いです。

シグナル線

市場の動きに対して感受性が低いです。

MACD
ヒストグラム

MACDヒストグラムは、MACDラインとシグナル線との間の差です。モメンタムのレベルを測定します。

MACDの買いサインと売りサイン

前のレッスンでは、長期移動平均線と短期移動平均線が交差した場合、売買シグナルが出てくることを学びました。しかし、MACDを使用する場合、MACDとシグナル線が交差する際に買いサインと売りサイン(売買シグナル)を探します。

買いサイン

MACDシグナル線を下から上へ抜けたときが、買いサインです。



売りサイン

MACDシグナル線を下から上へ抜けたときが、売りサインです。



MACDを使用したトレンド分析(トレンドフォロー)

MACDラインは、トレンドを形成する可能性も示します(トレンドフォロー)。MACDヒストグラムは、MACDとシグナル線との間の差を表します。MACDとシグナル線が交差する角度が深い場合には、ヒストグラムの棒がより高くなり、交差する角度が浅い場合は、ヒストグラムの棒がより短くなります。MACDヒストグラムは、潜在的なトレンドの強さ、弱さやモメンタムの目安になります。MACDヒストグラムが小さくなり、0.00レベルに近づくと、トレンドが終わりに近づいていて、交差が起こる可能性が高いことを意味します。以下でより詳しくこれを見てみましょう。

上昇トレンドに入る可能性大

MACDがシグナル線を下から上へ深く抜けた場合、上昇トレンドに入る可能性が高いです。ヒストグラムが高くなり、上昇トレンドが強いということを示します。

上昇トレンドに入る可能性は小

MACDがシグナル線を下から上へ浅く抜けた場合、上昇トレンドに入る可能性は少ないです。ヒストグラムが短くなり、上昇トレンドが弱いということを示しています。



下降トレンドに入る可能性大

MACDがシグナル線を上から下へ深く抜けた場合、下降トレンドに入る可能性が高いです。ヒストグラムが長くなり、下降トレンドが強いということを示しています。

下降トレンドに入る可能性は小

MACDがシグナル線を上から下へ浅く抜けた場合、下降トレンドに入る可能性は少ないです。ヒストグラムが短くなり、下降トレンドが弱いということを示しています。



下の画像では、MACDヒストグラムが0.00ラインに近づくにつれMACDがシグナル線と交差することが分かります(黄色の点で表示)。MACDヒストグラムが0.00ラインに達すると、オレンジ色の点線で示される2つの線が交差します。ヒストグラムの範囲が広くなるにつれ、継続的しているトレンドが強くなっていることを示します。上記の説明にもあるように、このような2つの線の交差により、これらの黄色の点が売買するのに適したエントリポイントであると考えられます。



トレンド転換のサイン、トレンドが終了のサイン

MACDを利用し役立つもう一つの利点は、トレンドの方向がいつ変更になる可能性があるかを確認できることです。例えば、MACDが0.00レベルを交差するとき、MACD(12日指数移動平均)とシグナル線(26日指数移動平均)が同じレベルであるため、トレンドの方向が変化する可能性があります(トレンド転換のサイン)。以下でより詳しく見てみましょう。

この例では、MACDが0.00レベルを上から下へ抜け、下降トレンドに入る可能性が高いことを示しています。

この例では、MACDが0.00レベルを下から上へ抜け、上昇トレンドに入る可能性が高いことを示しています。



以下の図表では、26日・12日指数移動平均が同じレベルにありMACD0.00レベルと交わる点があります(黄色の線で表示)。この点は、トレンドの主要な転換が発生するところを示しています。トレンドが終了するか(トレンド終了のサイン)、または転換し新しい方向に移動します(トレンド転換のサイン)。



MACDを使用した売買シグナル

市場が急速に動くため適切な時期に売買の注文を行うことは難しい場合があります。MACDは、売買シグナルを示すことによって取引執行のタイミングを把握するのに役立ちます。以前に述べたように、MACDシグナル線と交差するとき、通常は売買注文を行う良い時期です。以下のチャートを見れば、上昇トレンドや 下降トレンド(赤色緑色の線で表示)が発生するところ、およびMACDがシグナル線と交わるところ(黄色青色の点で表示)が買いサイン売りサインを示していることが分かります。



MACD指標は、常に浅いゴールデンクロスとデッドクロスだけでなく、深いゴールデンクロスとデッドクロスも表示することを覚えておくことが重要です。MACD 指標に関する問題の1つは、浅い交差は、深い交差に比べて売買シグナルとしてあまり信頼できないということです。なので、この指標を単独で使用する場合は常に注意する必要があります。

次のレッスンでは、最も人気のあるオシレーターとモメンタムの指標、RSIを学びます。