ファンダメンタルズ要因(2)|FX上級者 (FX塾センター)| 東西FX
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(20)ファンダメンタルズ要因(2)
レッスン要約





(4) 生産者物価指数 (PPI)

生産者物価指数 (PPI)は、一定期間に米国の生産者が受け取った商品やサービスの販売価格の変化を測定する指数のグループです。生産者物価指数 (PPI) は、卸売、製造、商品市場における動向を提示する労働統計局 (BLS)から毎月発表されます。PPIは消費者レベルでの価格表示ではなく、PPI発表の数日後に発表される消費者物価指数 (CPI)が、消費者レベルでの価格を表します。

投資家から見たPPIの最大の特性は、消費者物価指数(CPI)の予測に役立ちます。小売業者が経験する大部分のコスト上昇が顧客にも影響するため、消費者物価指数 (CPI)はそれを後に検証するという理論です。消費者物価指数 (CPI)は、主なインフレ指標であるため、トレーダーはPPIの数字を見ることによってCPIを予想することが可能となります。


(5) 非農業部門就業者数及び失業率

非農業部門就業者数は、米国の雇用情勢に関して最も厳重にモニターされる指標です。非農業部門就業者数は、米労働省労働統計局によって報告され、米国での雇用創出の最も全体的な尺度であると考えられています。非農業部門就業者数は、米国のGDP全体に寄与する就業者の約80%を占めています。この統計は、米国におけるあらゆる業種の有給就業者の総数(以下の就業者を除く)を表すことを目的としています。

  • 一般の政府職員
  • 民間の自営業者
  • 個人に援助を提供している非営利組織の従業員
  • 農業の従業員

新しい非農業部門就業者数の急増は、雇用の上昇と潜在的なインフレ圧力を示唆しています。一方で、非農業部門就業者数の一貫した減少は、政策金利の引き下げ及びドル安につながる景気減速を示唆しています。

失業率

失業率は、経済生産、消費、収益、および消費者心理を洞察することができます。労働者数と可処分所得が増加するので、低失業率は、通常、政府支出の増加につながります。政府支出の増加が経済成長を促進し、時にはインフレ圧力の増加を生じさせます。逆に、高い失業率は、政府支出の低下や経済的不安定ということを示唆しています。


(6) 小売売上高

小売売上高の発表は、通常、特定の国での消費水準と支出水準という2つの指標があります。これらの2つの要素は経済が拡大しているかどうかを明確に示します。例えば、小売売上高が予想よりも優れている時、これはその国の経済が拡大していることの指標となります。小売売上高データは好景気には購買が増えることから国内通貨を強め、インフレの原因ともなります。このような展開は、インフレを制御するために中央銀行による政策金利の引き上げにつながります。そして結果的に、国内通貨は上昇します。

一方で、小売売上高が予想よりも悪い場合、これは経済の低迷を示唆する可能性があります。これは、経済を刺激することを目的として、中央銀行による政策金利の引き下げにつながる可能性があります。小売販売が弱いと、国内通貨にさらに圧力をかける可能性があります。


(7) 量的緩和 (QE)

量的緩和 (QE)は、政策金利を引き下げ、通貨供給量を増加させるために市場で短期国債やその他有価証券を売買する非伝統的金融政策です。量的緩和 (QE)は、融資増加や流動性を促進する目的で金融機関に資本金を流出させることで通貨供給量を増加させます。

以下は、新札を発行し、政府の有価証券を購入することによって中央銀行が通貨供給量を増加させる方法です:

(1) 中央銀行は市場で国債を購入するために所定量の紙幣を増刷します。

(2) これは国債の供給を下げるので、価値が上がります。加えて、国債の利回りが下がることも意味します。

(3) 政府に国債を売却した銀行は、融資のためにより多くのお金を所有することになります。さらに、国債の利回りが低いので、銀行はより低い貸出金利で成長率や利益性を維持することができます。低い貸出金利は、消費者や企業の借り入れを促し、信用市場での活動の増加につながり、経済活動を向上させます。

為替相場への影響

より高い通貨供給量は支出を促進するため、経済活動を刺激します。しかし、経済の通貨供給量の増加は、通貨切り下げを起こします。商品やサービスの価格は上昇し、インフレ懸念につながります。量的緩和の規模に応じて、価格の上昇は、通貨切り下げや経済活動の増加を弱める可能性があります。

ここまで、為替相場に影響を与える最も重要な7つの基本的な経済指標を詳しく説明してきました。しかし、為替レートの変化に影響を与えることができる他のファンダメンタル要因はまだ他にも多数あることを念頭におかなければなりません。

経済カレンダーはとても役に立ちます。投資家は経済指標や金融政策決定などの市場を動かすイベントをモニターするために経済カレンダーを使います。金融市場への影響が高い例えば金利の引き上げなどの決定は一般的には発表され、また報告書などでもリリースされます。

注意!

一部のトレーダーは、外国為替市場の取引の決断は、ファンダメンタル要因のみの分析のみで十分であると考えています。しかし東西FXは、取引において決断をする前にファンダメンタル分析とテクニカル分析の両方を行うことが重要であるとお伝えしています。

次のレッスンでは、テクニカル分析について学びます。将来の価格を予測する能力を高めるために様々なテクニックの使用方法を理解していきます。