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(9) ビッド(売値)とアスク(買値)
レッスン要約


ビッド(売値)とアスク(買値)

レッスン(7)通貨ペア」では、外国為替市場での取引されている各国の通貨が3文字に省略されていることを学びました。ビッド(売値)とアスク(買値)についてより詳しく学ぶ前に、まずは以下のドル/円の通貨ペアの例を見てみましょう。



左側に表示される通貨は「ベース通貨」と呼ばれ、右側に表示される通貨は「クォート通貨」と呼ばれています。ベース通貨(この場合は、米ドル)は、常に1単位(1米ドル)に等しく、クォート通貨(日本円)はベース通貨の1単位に相当します。

私たちは、米ドルに対する円相場や、円の価値の上昇・下落について、テレビのニュースや新聞等で見聞きします。例えば、ニュースでUSD/JPY-102円と表示される場合、1米ドルが102円に等しいことを意味します。



USD/JPYの通貨ペアを買いたい場合に、ベース通貨(USD)の1単位を買うためにクォート通貨(JPY)をどのくらい支払う必要があるかを、為替レートで表示しています。この例では、1ドルを買うために102円を支払う必要があります。逆に、USD/JPYの通貨ペアを売りたい場合、為替レートはベース通貨の1単位を売ると円をどのくらい受け取ることができるかを指定します。この例では、1ドルを売ると、102円を受け取ることになります。

通貨補助単位の理解

世界的に認められているMT4プラットフォームなどのFX取引プラットフォーム上で通貨ペアの価格を見ると、通貨ペアの価格が小数第2位または小数第4位で表示されていることに気がつきます。通貨がこのように表示されている理由は、外国為替市場での通貨価格は非常にわずかにかつ急速に変化するからです。  なので、トレーダーが正確に通貨価格を追跡できるよう、通貨はいつも補助単位で表示されています。MT4プラットフォームでは、米ドルは通常小数第5位で表示され、円は通常小数第3位で表示されています。

ビッド(売値)とアスク(買値)が異なる

外国為替を取引する際に、常に2つの異なる価格が表示されていることに気づいたと思います。以下のイメージを見ると、左側の価格は「ビッド」または「売値」と呼ばれ、右側の価格は「アスク」または「買値」と呼ばれていることがわかります。

では、ビッド(売値)とアスク(買値)とは、どういう意味でしょうか? これに関して詳しく学んでみましょう。

以下の例では、ドル/円の通貨ペアの価格を見ています。米ドルを売ることを希望するトレーダーは左側の数字(103.815円)を見ます。このビッドは103.815円で市場に米ドルを売ることができるという意味です。一方で、米ドルを買うことを希望するトレーダーは右側の数字(103.834円)を見ます。このアスクは103.834円で市場にて米ドルを買うことができるという意味です。



スプレッドとは?

スプレッドとは、ビッド(売値)とアスク(買値)の差額をのことをいいます。上記の例では、米ドル/円のスプレッドは、1.9ピップスとなっています。



ここまで通貨価格の読み方をみてきました。続いて、ピップスについて学びましょう!