FXニュース:今夜の米FOMC議事要旨発表等を控えた調整

2023年1月04日
FXニュース:今夜の米FOMC議事要旨発表等を控えた調整

 

東西FXニュース – 2023年01月04日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 日銀の緩和金融政策修正の可能性の報道後の円高
  • 米長期金利低下時の日米金利差縮小時の値動き
  • 日本株安時のリスク回避の低リスク通貨の円買い
  • 独消費者物価指数(CPI)上昇鈍化の欧州ユーロ影響

今日2023年1月4日水曜日の日本の東京外国為替市場の9時から17時までの外為取引時間のドル円相場の為替レートは、円の安値131円29銭前後から高値130円12銭前後の値幅約1円17銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は130円27~28銭付近で、昨夜17時の世界市場の130円11~13銭付近と比較すると約15銭の小幅な円安ドル高ではあるが、昨日までは日本市場が年末年始と三賀日の連休であったため、前営業日にあたる2022年12月30日の金曜の夜17時の日本市場の132円17~18銭付近の前東京終値比と比較すると約1円90銭の大幅な円高ドル安であった。

今日の値動きの原因はまず、昨夜の欧州英国市場で発表された最新の欧州経済指標のドイツの独消費者物価指数 (CPI) 上昇率が市場予想よりも鈍化したことを受け、高インフレ抑制のための欧州中央銀行 (ECB) の大幅利上げ継続予想が弱まったことでユーロ売りドル買いが起き、ドルが一時、主要通貨に対して前日比で全面高に上昇していた。

ただし、その欧州英国市場の後半から始まった昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場では、欧州英国市場のユーロとポンド売りのドル買い参入で一時131円台の全面高になった高値のドルが、昨日までにお伝えしていた年末の日本の経済紙に掲載された日銀の緩和修正の可能性の報道を受けた日米金利差縮小予想の影響もあり、高値のドルの利益確定売りや持ち高調整などでドル円は一時130円台に戻した。

しかし、米国市場では、今夜この後に発表予定の先月開催分の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) 議事要旨や、今週6日に予定されている米国連邦準備制度理事会 (FRB) が重視する最新の米国重要経済指標の12月の米雇用統計などの発表イベントを控えた持ち高調整が入り、年始ポジションで安値のドルの買い戻しなどもあり、ドル円は131円台に反発した。

そのため、今朝7時頃までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は円の高値130円5銭前後から安値131円10銭前後の値幅約1円5銭で、ニューヨーク終値は131円2~5銭付近で前日同時刻の前ニューヨーク終値比では約22銭の円安ドル高になっていた。

その後の今朝7時台の世界市場では、一時131円45銭付近の今朝の円の安値の更新もあり、昨年末の12月31日の土曜日の米国ニューヨーク外国為替市場で、日本の経済紙が掲載した日本銀行 (日銀 / BoJ) が消費者物価指数 (CPI) の生鮮食品を除くコアCPIの前年度比の上昇率の見通しの上方修正を検討中で、円安要因の大規模緩和の金融政策の修正への圧力が強まる可能性の報道に起因した日銀の金融緩和修正予想による日米金利差縮小予測での円買いドル売りによる円高ドル安が、今朝は連休明けの日本市場を前にして、平日には政府や日銀が否定する可能性もあるために、今朝早朝にはやや一段落してきた傾向も見られた。

昨年の主な円安要因であった日銀の金利抑制の大規模緩和金融政策を今年見直す可能性について、政府や日銀からの公式発表はまだないが、市場予想などにより米長期金利が低下したことで日米金利差縮小時の円買いドル売りがあり、年始に円相場が急騰した後であった。

その後に始まった今日の日本の東京外国為替市場は連休明けで、新年のポジション調整などで、9時頃には131円台の今日の日本市場の円の安値でドルの高値圏から始まったために、日本の前営業日比の上昇トレンドを背景とした安値での円買い注文があり、今朝9時過ぎには再び対ドルの円相場が上昇し、一時130円台になった。

今朝10時前の年始の日本市場の仲値決済に向けては、連休明けの日本企業の輸入実需もあり、130円台で安値感のあったドル買いの注文でドル円が一時131円台に戻すと、続いては輸出企業のまとまった円買いドル売り注文も入り、円相場は再び130円台に上昇した。

今日のニュースでは、日本政府の岸田文雄首相がラジオ番組で、2%が目標の物価上昇率を定める政府と日銀の共同声明(アコード)について、「見直すかどうかも含めて、新しい日銀総裁と話をしなければならない」と発言していたことが伝えられ、今年4月までが任期で大規模緩和継続を推進してきた黒田東彦総裁の引退後の新総裁の時期を示唆していた。

今月1月17~18日に予定されている次回の日銀金融政策決定会合で、日銀が日本の消費者物価指数 (CPI) の生鮮食品を除くコアCPIの前年度比の上昇率の見通しの上方修正を検討中したとしても、円安要因の大規模緩和金融政策の修正への圧力が強まる可能性はあっても、春の日銀の新総裁が決まるまでは実際の修正が行われないという円安要因の大規模緩和金融政策の継続の可能性も国内予想では高いことから、昼頃には円売りドル買いの抵抗も加わり、ドル円は130円台後半付近でやや横ばいに近い穏やかなドル上昇の値動きに転じた。

しかし、午後15時15分に日経平均株価が大幅下落し、25,716円86銭の前営業日比377円64銭安で大引けすると、日本の株安時のリスク回避の安全資産の低リスク通貨の円買いが優勢になり、130円台前半への値動きに変わった。

午後からは欧州英国市場の参入もあり、今日のこの時間の時間外の米債権市場では米国債買いで債権価格が上昇する傍らで米長期金利の指標となる米10年債価格の利回りが低下していたことなどから、昨日のドル買い参入とは対照的に今日はドル売りの参入となり、その影響でドル円相場も、ドルが昨夕の欧州市場からの上昇幅を今日の夕方の欧州市場で縮めた。

そのため、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は130円27~28銭付近で、昨夜17時の欧州市場の130円11~13銭付近と比較すると約15銭の小幅な円安ドル高になったが、日本市場の前営業日にあたる年末の金曜の夜17時の132円17~18銭付近の前東京終値比と比較すると約1円90銭の大幅な円高ドル安になった。

今夜その後の欧州英国市場でも時間外の米10年債利回りが3.7%台を下回り、一時3.6%になったため、日米金利差縮小時の円買いドル売りが継続し、17時台には一時129円93銭付近までドルが売られて下げたものの、その直後には安値のドル買いや高値の円の利益確定売りなどで反発し、ドル円は130円台中盤から後半で推移している。

今夜この後には為替相場の値動きに影響を与える可能性のある最新の米国経済指標の発表予定があり、日本時間でのスケジュールは21時に米MBA住宅ローン申請指数、深夜24時に米JOLTS求人と、重要度の高い米12月ISM製造業景況指数、そして世界のFXトレーダー達が注目している28時の先月開催分の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) 議事要旨公表を控えており、市場では持ち高調整やイベント前のドルの買い控えや、様子見の動きなども混ざり始めている。

一方、今日の欧州ユーロは、今夜17時の今日の日本の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は137円97〜98銭付近で、日本市場の前営業日の年末金曜17時の前東京終値比では約2円77銭の大幅な円高ユーロ安であった。

原因は、前述の昨夜の欧州ユーロ圏主要国のドイツの最新経済指標の消費者物価指数 (CPI) の上昇率が市場予想よりも鈍化したことで、高インフレ抑制のための欧州中央銀行 (ECB) の大幅利上げ継続予想が弱まり、日銀の金利抑制の大規模緩和金融政策の修正疑惑もあったことから、日欧金利差縮小予想による円買いユーロ売りなどが影響していた。

ユーロドルは、今夜17時の今日の日本の東京外国為替市場の終値は1.0589〜1.0592ドル付近で、日本市場の前営業日の年末金曜17時の前東京終値比では約0.62セントのユーロ安ドル高であった。

今日の夕方の欧州市場の参入では、米長期金利の低下時のドル売りユーロ買いが入り、ドルは昨夜の欧州市場でのユーロに対する上昇幅を縮めていた。

今夜の欧州市場では昨夜に続いて最新の欧州経済指標の発表があり、17時55分にフランスとドイツと18時に欧州ユーロ圏総合の12月のサービス部門購買担当者景気指数 (PMI) 改定値は、フランスが前回と市場予想の48.1に対して49.5で、ドイツが前回と市場予想の49.0に対して49.2、欧州ユーロ圏総合が前回と市場予想の49.1に対して49.8に上昇したことでは、この時間から円やドルに対してユーロが買われる動きもあった。

英国ポンドは、今夜17時の今日の日本の東京外国為替市場のポンド円相場の終値は156円59〜65銭付近で、日本市場の前営業日17時の前東京終値比では約21銭の円高ポンド安であった。

ただし、その後の今夜18時半には英国の最新経済指標の発表もあり、11月の英国消費者信用残高は前回の8億ポンドと前回修正の7億ポンドと市場予想の9億ポンドに対し15億ポンドで、11月の英マネーサプライM4は前月比が前回の0.0%に対して-1.6%で、前年同月比は前回の4.8%に対して2.5%であった。

今夜の英国ロンドン市場では、20時台には前営業日比で円安ポンド高にも転じていた。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2023年1月4日の日本時間(JST)20時30分(英国時間 (GMT) 11時30分)付近の、人気のクロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 20:30の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 130.41 〜 130.42 -1.72 (円高)
ユーロ/円 138.37 〜 138.39 -2.37 (円高)
ユーロ/ドル 1.0609 〜 1.0611 -0.0042 (ドル高)
英ポンド/円 157.27 〜 157.33 +0.47 (円安)
スイスフラン/円 140.65 〜 140.71 +0.76 (円安)
豪ドル/円 89.67 〜 89.71 +1.60 (円安)


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