マーケットコメント:投資会社経営者のベッセント氏が財務長官に就任!
2024年11月25日東西FXマーケットコメント – 2024年11月25日
文/宇佐美幸弥 – 東西FXリサーチチーム
東西FXではFXとマクロ経済リサーチを担当しております宇佐美と申します。
本日は、先日米財務長官に投資ファンドの経営者であるベッセント氏の起用が発表された件について、現在のマクロ経済の状況を踏まえつつ、その内容と背景を解説していきます。メインテーマは財務長官に任命されたベッセント氏とユーロドルの動向。
【11月25日】投資会社経営者のベッセント氏が財務長官に就任!
11月22日、先日米国大統領選挙に勝利したトランプ氏が運営する政権の新たな人事が発表された。米国次期財務長官にスコット・ベッセント氏が起用されるとのこと。
スコット・ベッセント氏は財務長官に任命される以前には、投資ファンドであるKey Square Group Managementの経営に従事しており、ジョージ・ソロス氏のヘッジファンド、Soros Fund ManagementではCIOを務めていた。
Bloombergによれば、ベッセント氏はかつての安倍政権の3本の矢を参考とした「3-3-3」と呼ばれる政策を推進するようトランプ氏に助言しているとのこと。
ベッセント氏は以前からトランプ氏と同じように規制緩和や減税による経済成長の促進を訴えている。彼が財務長官になったことで、米国経済の堅調性はさらに確実視されると思われる一方で、米国の財政懸念は一層強まるだろう。
ユーロドルテクニカル分析〜ユーロドルの現況と今後の推移予測
上記の図(Yahoo Finance.comより)はユーロドルの日足チャートである。
この図を見れば、ユーロドルはかなり急激な下落トレンドとなっていることがわかる。
テクニカル分析の観点で言えば、75日移動平均線は綺麗に下落に転じており、長期的な下落トレンドの継続が予測される。一方で、RSIやMACDはかなり安値圏で推移しており、一時的な反発も想定される。
ファンダメンタルの観点では、欧州経済の軟化はあるものの、現時点でかなり織り込まれているため、今後さらに下値を掘るかどうかは不透明である。ただし、欧州経済はかなり弱い状態であるため、上昇トレンドへの転換は考えにくい。
これらを踏まえると、ユーロドルの先行きは依然として不透明であり、今後ともその動向を注視する必要があると思われる。
最新記事一覧
マーケットコメント:トランプ氏によるドルの武器化!基軸通貨維持目的?
最新: 2024年12月03日
マーケットコメント:GPIFの実質運用利回り引き上げ!株の投資増加か?
最新: 2024年12月02日
マーケットコメント:マクロトレーディング収益激減!コロナ以来最低?
最新: 2024年11月29日
マーケットコメント:ドル円が大幅下落!円売りキャリーに逆風か?
最新: 2024年11月28日
マーケットコメント:NZ中銀が0.5ptの利下げ!景気支援狙いか?
最新: 2024年11月27日
マーケットコメント:トランプ氏が追加関税に言及!交易停滞は確定か?
最新: 2024年11月26日
注意:
本ウェブサイトに記載されている全ての情報またリンク先を含めた情報は、情報提供を目的のみとしており、取引投資決定、及びその他の利用目的のために作成されたものではありません。取引投資種、外国為替取引業者の選択、売買価格投資等の全ての最終決定については、利用者ご自身のご判断において行われるようお願い致します。
当社は、当サイトに掲載した情報によって万一閲覧者が被った直接・間接的に生じた損失に関して一切責任を負わないものとします。また、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではございませんので ご了承ください。万が一、当サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いません。当社はこのウェブサイトの掲載内容を予告なしに変更または廃止することがございますので、あらかじめご了承おきください。