「東西FXリサーチ」コロナウイルスによってボラティリティの上昇とリスク回避が米ドル買いを促進するか?

2020年3月18日



文/安藤麻矢 – 東西FXリサーチチーム

コロナウイルスのパンデミックが世界各地で深刻化するなか、米ドル価格の動きは激しくなりここ数週間で予想される通貨のボラティリティの測定値は極端な高値に向かった。 実際、主要通貨ペア全体の1週間のボラティリティ測定値は、過去5年間で測定値の上位90番目の百分位数にランクされている。FXトレーダーは、現在の激しいボラティリティーを抜け出すまで、厳しいリスク管理技術と取引戦略を練る可能性がある。

アメリカの 連邦準備制度理事会による事実上のゼロ金利政策と量的緩和にょる 異例の危機対応が発表されたが、月曜日の取引セッション中に米ドルは流出し、米ドル指数(DXY)は98.00ハンドルで約0.7%の下落となった。特に対 日本円(JPY)とユーロ(EUR)に比べて顕著な安値となった。FRBは7,000億ドルの流動性を注入する計画で量的緩和努力を強化すると発表している。コロナウィルス感染数が数か月後の7、8月にピークを迎えると言われているアメリカ。トランプ大統領は市場が最悪の状態になる前に、数々の金融政策を導入し、 経済の早期回復を目指している。

一方、日本の銀行は日本銀行を含む中央銀行6行は、17日(火曜日)に合意したドル流動性供給を拡充する措置の一環で実施されたオペでにより、計約320億ドル(約3兆4000億円)を調達した。15日の米追加利下げ後初めて実施された同オペで邦銀は、84日物資金約303億ドルを金利0.370%で、7日物約20億5000万ドルを同0.410%でそれぞれ借り入れた。この額は邦銀による利用額として 2008年以来の規模を記録した。

ドル・円の3カ月物クロスカレンシーベーシスを見ると、資金割り当て後にアジア時間の取引でタイト化がみられ、ドル資金逼迫が今後緩和方向に向かう可能性を示した。

為替のボラティリティが 回復するにつれて、ハト派的な大型金融政策を投じた米ドルの下落は相殺される可能性がある。市場のボラティリティの上昇とリスク回避が、外国為替トレーダーを米ドルのようなセーフヘブンに誘導する傾向があることが起因している。

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