FXニュース:FRB理事発言で米金融引き締め予測のドル買いの円安ドル高が再燃

2022年4月06日
FXニュース:FRB理事発言で米金融引き締め予測のドル買いの円安ドル高が再燃


東西FXニュース – 2022年4月6日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米長期金利上昇一時2.63%で日米金利差拡大の円売りドル買いも一時124円台に
  • 対露追加経済制裁案発表で欧州エネルギー懸念のドル買いも円相場に影響
  • 輸入実需円売り後の急な円安を輸出企業の円買い注文が一時沈静する動きも

今日2022年4月6日の東京外国為替市場の円相場の為替レートは、取引時間の9時から17時の安値が124円5銭前後で高値は123円58銭前後の値動き幅47銭程で、今夜17時の東京終値は123円88〜89銭で前日比99銭の円安ドル高であった。

主な原因は、日本時間で今朝未明までのニューヨーク市場時間のニュースで、それまではハト派として知られていた米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事が、米国の金融引き締めに前向きなタカ派の発言をしたことが伝わり、日本でも今朝のニュースになったので、日米金利差拡大予想が強まり、ドル買いの円売りによる円安ドル高が進むという今日の為替相場の値動きになっていた。

今日の東京外為時間のドル円の取引でも、米長期金利が2.6%台まで一時上昇した為に、日米金利差拡大でのドル買い円売りが再燃し、今日の円の安値の124円台に一時達する高水準の円安ドル高となったが、高値では利益確定売りや調整売りも入って、123円台後半に戻した。

円安に伴い輸入企業の外貨需要量が増えていたため、今朝10時の仲値決済では輸入実需の大量のドルや外貨買いの円売りで午前中に円安が進んだが、12時前に124円台の高値をつけたため、輸出企業からのまとめたドル売り円買いなどが入り、午後には少し戻して123円台後半の円安ドル高になって今夜の終値を迎えた。

今夜の東京外為市場の後に時差で朝のロンドン欧州外国為替市場でも、日米金利差拡大予想で最初は円安が124円台寸前まで進んだが、直後に利益確定売りで123円台後半に戻す値動きを見せた。

昨夜の欧州連合会議で米国に続いて欧州も追加経済政策案を決めたため、ユーロ圏の中でもロシア産エネルギー依存率の高いドイツ経済のインフレ懸念などから、リスク回避でユーロが売られて安全資産で世界的に流動性の高いドルが買われたドル高の影響も円相場に影響していた。

ユーロはドルに対して下がり続けて、東京終値17時には1.0892~93ドルで前日比0.88セントのドル高ユーロ安であった。しかし、今夜の東京外為時間の後に時差で朝の欧州ロンドン市場では、高値になったドルの利益確定売りでの安値の実需ユーロ買いが入って18時頃には下げ幅を少し縮めたが、再びリスク回避のドル買いが続いた。

ユーロに対する円相場は、今日の東京終値17時の前日比では横ばいレンジに近い134円94~96銭であった。しかし、その後の今夜18時に時差で朝の欧州外国為替市場では実需でユーロが買われて、円安ユーロ高に転じた。

通常のリスク回避ではドルに続く安全資産として低リスク通貨の日本円が買われることも多いが、脱ロシアの原油原料高が貿易大国の日本円のリスクと考えられて買い控えられる場合が最近はあり、今日は米国の連日備蓄原油放出の価格安定化で原油価格が再び一時100ドル以下まで下がってその後も101〜102ドル付近で取引されていたために、ユーロに対して低リスク通貨の円が買われていた影響で円高と円安の境界レンジがあったが、原油資源高が再び高騰するとユーロに対する円買いが減って円安要因が増える懸念もある。

一方、ウクライナ危機から地政学的に離れた資源国オーストラリアの豪ドルも、以前のロシア軍のウクライナ原発占拠事件以降に汚染リスクのない南半球のリスク回避で買われる場合がある。昨日もお伝えした通り、豪中銀の今後の金融政策予想でもオーストラリアドルが買われており、日本は輸入実需もあるために、今日もオーストラリアドルは、東京17時の終値が93円85〜89銭で前日比22銭の円安豪ドル高であった。

日米金利差拡大予想の円安の中で、世論での円安輸入物価高の「悪い円安」のインフレ懸念が政府に対しての緊急金融政策案の要望として高まる中で、日本銀行の黒田総裁が利下げや金利抑制の大規模金融緩和に固執する背景には、輸出企業の海外価格競合性の高まりによる利益での税収入増の日銀の考える日本経済にとっての「良い円安」の他にも、日本国債の長期金利が上昇した場合に今後の利払いコストが上昇するので、それを抑制したいという意図も伺える。なぜなら、財務省の2025年度の歳出予算100兆円超のうち、国債費は既に3分の1近い約32.5兆円規模に膨らんでおり、今後金利が上昇した場合にその利上がり分の追加コストの支払いを避けたいものと考えられる。そのため、日米金利差拡大予想による円安ドル高が続く原因になっている。

同様に日英金利差拡大の英国ポンドも、今日の東京17時の終値が161円83〜89銭で前日比29銭の円安ポンド高で、同じトレンドが今夜の欧州市場で19時になっても続いていた。

今日の東西F Xニュース執筆終了時の2022年4月6日の日本時間(JST)19時25分(英国夏時間(GMT+1)11時25分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペアJST 19:25の為替レート東京外国為替市場前日比
ドル/円123.93 〜 123.94+1.04(円安)
ユーロ/円135.15 〜 135.17+0.21(円安)
ユーロ/ドル1.0904 〜 1.0906-0.0076(ドル高)
英ポンド/円162.07 〜 162.13+0.53(円安)
スイスフラン/円132.71 〜 132.77-0.23(円高)
豪ドル/円93.81 〜 93.85+0.18(円安)


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