今日のFXニュース:原油原料高でインフレ懸念の円売りドル買いの円安傾向に|東西FXニュース

2022年3月09日
今日のFXニュース:原油原料高でインフレ懸念の円売りドル買いの円安傾向に|東西FXニュース


東西FXニュース – 2022年3月9日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米英がロシア産原油輸入禁止の追加制裁
  • 欧州EU共同債発行計画で欧州景気期待のユーロ上昇
  • 米英金利上昇で金利差でもドルやポンドに対して円売り

2022年3月9日の東京外国為替市場では、昨日に続き円安傾向が目立った。日本時間17時の終値は115円86~87銭で、東京前日比42銭の円安ドル高であった。

原因は、原油価格高騰のインフレ懸念から米国の長期金利が上昇しており日米金利差での円売りドル買いがあったこと、ウクライナ情勢で低リスク通貨として買われていた日本円が昨日に初めてウクライナ北東部スムイでロシア軍の攻撃なしの人道回廊避難が実現したことでリスク回避緩和で売られたこと、米英のロシア産原油輸入禁止制裁で輸入大国の日本も原油原料高によるインフレ景気リスクなどが挙げられ、円売りドル買いでの円安の値動きに反映された。

また速報などで欧州連合(EU)がエネルギーと防衛費対策で共同債権発行を計画していると報道されると、欧州経済の景気回復への期待値の高まりからユーロ買いが起き、またエネルギー高騰によるリスク回避でのユーロ売りが弱まり、先日より安全資産の低リスク通貨として買われていた円が売られてユーロが買い戻され、東京終値付近の17時に126円45~47銭で東京前日比1円8銭の円安ユーロ高だった。

このトレンドは今夜、東京外為の後に時差で朝の欧州市場でも続き、日本時間19時11分(ロンドン市場時間午前10時11分)には、127円21〜23銭で東京前日比1円84銭の円安ユーロ高に続伸した。

ユーロは、円と同様に安全通貨として流動性の高さから買われていた米ドルに対しても同じ理由で上昇しており、今夜17時には1.0914~15ドルで前日比0.54セントのユーロ高ドル安で、19時11分には1.0981~83で前日比1.21セントのユーロ高ドル安に更新した。

欧米英日のロシア制裁での脱ロシアの動きの中で、ロシア産エネルギー禁輸措置は原油依存率が数パーセントの米国では即日施行、同じく依存率の低い英国では年内停止である。

日本も2.8%程度のロシア産原油依存率と言われているが、世界全体の原油シェアにおけるロシア産原油の占める割合は、2020年の英BP社の調査では約12%に過ぎないことから、約19%の世界シェアのある米国や、生産は減退してきてはいるが北海油田のある英国も早急な対応ができたと分析できる。

そのため、英国ポンドも円に対して買われており、英国金利上昇後の日英金利差での円売りもあって、19時11分には152円48〜54銭の前日比97銭の円安ポンド高であった。

欧州では、ロシア産エネルギーの依存率が天然ガスは国によっては約40%、原油も約53%もの依存率があると言われており、先日のドイツの発言の様に、今すぐにロシア産エネルギーの輸入停止はできないが、段階的にロシア産エネルギー依存を減らしていく意向で協調姿勢ではある。しかし、地政学リスクもあり、ロシアによる欧州の影響は今後も懸念されている。

米国は産油国だが、以前は追加の採掘にかかるコストの方が原油の売れる価格よりも高かったために安い原油を輸入していたが、原油価格上昇により、投資があれば米国は国内でも将来的に石油をもっと産出できるとも言われており、経済制裁により輸入停止中のベネズエラや、OPECなどの産油国と輸入用増産を交渉予定だが、米国には産油国としての可能性もあるために、今日のニュースでの原油原料価格高騰での安全資産へのリスクは、日本円よりもドルの方が影響の少ないことも今日の円安ドル高に関与したと考えられる。そのため、欧州がエネルギー危機に陥った場合には、再びユーロに対して流動性の高い米ドルが買い戻される可能性はある。

また、昨日フランスのマクロン大統領とドイツのショルツ首相と中国国家主席の習氏のオンライン会談が開かれ、ウクライナ情勢について協議し、中国が「大規模な人道危機を防ぐため、最大限の自制を求める」とコメントして、仏独や欧州連盟(EU)と連携しながら、事態の改善に貢献していく姿勢を示したことも欧州経済とユーロへのポジティブな動きと取られた。

一方、ロシアは米欧英日などをロシアに対する「非友好国」と指定し、対外債務返済を暴落したルーブル建てで支払うと一方的に通達してきて国際社会の反感を買っている。

今日のニュース執筆時の2022年3月9日の日本時間(JST)20時21分(英国ロンドン時間11時21分)付近の、クロス円を中心とした東京前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペアJST 20:21の為替レート前日比
ドル/円115.86〜115.88+0.42(円安)
ユーロ/円127.00〜127.02+1.63(円安)
ユーロ/ドル1.0960〜1.0962+0.0100(ドル安)
英ポンド/円152.52〜152.58+1.01(円安)
スイスフラン/円124.87〜124.93+0.41(円安)
豪ドル/円84.90〜84.94+0.80(円安)

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