今日のFXニュース:世界一の対外純資産国の日本円が安全資産として今買われる理由とは|東西FXニュース
2022年2月21日東西FXニュース – 2022年2月21日
文/八木 – 東西FXリサーチチーム
主な点:
- ウクライナ情勢継続で低リスク通貨としての円買い円高傾向が続く
- 混在の欧州経済指標でユーロが一時買いで逆転するも流動性高いドル高再び
- 本日発表の英国経済指標は市場予想を上回るが英ポンド対円では高止まりも
今日2月21日の月曜のニュースのヘッドラインは、欧州でも米国のホワイトハウスとフランスの大統領府が昨日から発表したバイデン米大統領とロシアのプーチン大統領が、フランスの提言も受けて、ロシアがウクライナに侵攻しないことを条件に、米ロ首脳会談を行う提案を原則的に受け入れた事が取り上げられた。
その為、日本時間で今日の夕方に開いた時差で朝の欧州市場では、期待値からドルに対してユーロが買われる動きも一時的に起きたが、その後に予想以下と予想以上の入り混じったユーロ圏のドイツとフランスの経済指標が本日発表されると再びリスク回避での流動性の高いドル買いの影響も続き、また安全資産として既に買われていた日本円に対しては、日本時間の今夜19時時点でも、対ドルでも対ユーロでも東京前日比での円高傾向が継続している。
今夜の速報の英国の二つの経済指標に関しては双方が予想を上回っていた為に、ロンドン市場での朝には東京前日比でも円安ポンド高の傾向が日本時間の夜の19時時点でも継続した。しかし、その後に、英ポンドが156円台後半に差し掛かると高止まりをし始めて、利益確定のポンド売りが入った他にも、ウクライナ情勢で安全資産としての強みで円への上値が堅く、日本時間20時(英国時間11時)前には、東京の前日比ではわずかに円高ポンド安に達する156円台前半に達するレンジとなったが、ロンドン市場時間の前日比では円安ポンド高であり、20時過ぎには東京終値では円高ポンド安と円安ポンド高の境界レンジ付近で取引されている。ただし、ドルに対しては、今日は英ポンド高ドル安である。
バイデン大統領は米国時間での昨日20日に、ウクライナ国境近くのロシア軍部隊の増強に関する最新情報を協議するために、国家安全保障会議(NSC)を開いて、米国は欧州や英国などの同盟国に対して、ロシアがウクライナに侵攻した場合は首都キエフだけでなく、複数の都市を標的にする恐れがあると伝えていた。
その経緯として、ロシアとベラルーシは、本来は昨日までに終了の予定だったウクライナの国境近くでの大規模な合同軍事演習を無期限に延長すると発表しており、外交上は締めくくりの大規模な軍事演習を行う際に使用する砲撃などがウクライナへの攻撃と誤解されない為に延期したとも主張できるが、配置した軍を引かずにむしろ増強していることで、ウクライナ攻撃への準備とも受け取れる。
そのため、欧米だけでなく日本の株価や為替にも連日で影響が出るほどの、市場の緊迫ムードが高まっており、それが世界最大の対外純資産国の日本円が安全資産として買われる理由となった。
また、今日は米国の祝日の「大統領の日(Presidents Day)」で、米国株式市場は三連休である為に、前週末に投資家が調整売りなどをした後の市場から始まったので、今日の対ドルの円相場のレンジは日本時間で早朝から夜の19時42分までの間だけでも、114円台後半から115円台前半まで大きく戻った後に、下がっては少し戻り、その後に114円台後半に再び下がるという値動きを見せていた。
今日のニュース執筆時の2022年2月21日の日本時間(JST)20時20分(ロンドン市場時間11時20分)の、クロス円を中心とした為替レートは下表の通りである。
通貨ペア | JST 20:20の為替レート | 前日比 |
ドル/円 | 114.83〜114.84 | −0.28(円高) |
ユーロ/円 | 130.42〜130.43 | −0.46(円高) |
ユーロ/ドル | 1.1356〜1.1358 | −0.0014(ドル高) |
英ポンド/円 | 156.43〜156.49 | −0.09(円高) |
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