FX週刊ニュース(3月3週)|米ドル/円:安全逃避のドル買い継続続く市場、金価格2000ドル本格突破、有事の金買い続く

2022年3月14日
FX週刊ニュース(3月3週)|米ドル/円:安全逃避のドル買い継続続く市場、金価格2000ドル本格突破、有事の金買い続く

FX週刊ニュース – 2022年3月14日
文/高田 – 東西FXリサーチチーム


主な点:

  • 米ドル/円:安全逃避のドル買い継続続く市場
  • ユーロ/米ドル:弱気相場の傾向続く。約1.1000まで下落
  • 英ポンド/米ドル:リスクオフ取引が相場を支配した1週間
  • 豪ドル/米ドル:豪ドル買い傾向続く
  • ウクライナ・ロシア情勢を背景に混乱するWTI
  • 金価格2000ドル本格突破、有事の金買い続く

  • 米ドル/円:安全逃避のドル買い継続続く市場

11日の東京外国為替市場のドルの対円相場は、ウクライナ情勢をの影響を大きく受けてドル買い相場が続き、約5年2カ月ぶりのドル高水準となる1ドル=116円台後半まで上昇した。

ロンドン為替市場の11日、ドル円は116円台後半での取引。東京市場からの流れが引き継がれ、序盤には117.00レベルの売りをこなすと、高値を117.06レベルまで伸ばし、2017年1月以来の高値水準となった。11日のニューヨーク外国為替市場でドル円は5日続伸。終値は117.29円と前営業日NY終値(116.14円)と比べて1円15銭程度のドル高水準だった。

現在日本はほぼすべてのエネルギーを輸入に依存している。ウクライナ・ロシア情勢の展望が見えず、ロシアからのエネルギー供給が見込めない中、世界経済が不況に陥った場合、米ドル/円はよりボラティリティーが低くなり安定性は高くなる予想にあり、引き続き円安傾向が見られると思われる。


  • ユーロ/米ドル:弱気相場の傾向続く。約1.1000まで下落

ユーロ/米ドル は1週間を通じて、ロシアとウクライナの戦争の影響を強く受け続け、センチメント分析によると、終始弱気の傾向がみられ約1.1000で最終的に終了。ロシアとウクライナの危機がエスカレートし続けたこともあり、一時、2020年5月以来の最低値である1.0855まで急落。

ウクライナ政府が外交的解決策をロシアに提示したため、一時的にレートの乱れは緩和されたが、外交的な決着はつかなかった。ユーロ圏は依然としてロシアのガスに依存をしており、ロシアからの安定供給が望めない今、ユーロ/米ドルは今後数週間で回復する余地はあるが、平均して、ペアは1.1200の数値を下回っており、今後3か月で1.1400を超えることはないと予測される。


  • 英ポンド/米ドル:リスクオフ取引が相場を支配した1週間

ヨーロッパとロシアの緊張がより高まったことで、投資家が米ドルと金の安全性を求める傾向にみられ、ポンドなど高利回り通貨は避けられる傾向になり、リスクオフ取引がほぼ1週間続くような傾向が見られた。火曜日には2022年末までにロシアの原油輸入を段階的に停止することが発表され、原油価格の容赦ない高騰がより大きな影響を与えた。

イングランド銀行(BOE)金融政策委員会のシルバナ・テンレイロ委員は「原油価格の上昇が経済活動大きな影響を与える可能性がある。」と発言したことも、市場のネガティブな材料となってしまった。今後の予測としては、英ポンド/米ドルペアのボラティリティーは依然高いと思われ、専門家は、1週間を通して1.3100をわずかに下回る傾向と予測している。


  • 豪ドル/米ドル:豪ドル買い傾向続く

豪ドル/米ドルは、全体として、金への投資が増えたことによるリスク回避な相場続いたことがことが原因で、わずかな損失で1週間を終えて、最終的に0.7300を上回った。ウクライナ情勢がますます激しくなる中、金融マーケットではリスクオフの雰囲気が漂い、紛争地域からも離れていて且つ資源国であるオーストラリアの通貨、豪ドルは好んで買われている状況が続いている。 豪ドル上昇の理由は大きく2つである。

ウクライナ情勢が悪化すると、豪ドルが買われる傾向が見られる。理由として考えれるに、1つは地政学リスクであるウクライナやロシア、欧州から遠く離れていることである。前述の通貨が売られていく中で、豪ドルやNZドルなどオセアニア通貨が相対的に選好される。もう1つが資源価格高騰の影響であり、この2週間で上昇したオーストラリアは一次産品の輸出が多い国として知られている。


  • ウクライナ・ロシア情勢を背景に混乱するWTI

バイデン米大統領は8日、ロシアによるウクライナ侵攻への追加制裁として、ロシア産の原油、天然ガス、石炭などの輸入を禁止すると発表。世界第2位の原油輸出国であるロシアからの安定的な供給懸念により市場は混乱、米WTI原油先物は1.57ドル(1.3%)高の1バレル=125.27ドル程度急騰が続いていた。しかし、10日、UAE(アラブ首長国連邦)が石油増産を計画、OPEC(石油輸出国機構)に働きかけるという報道がにより大きく下落WTI原油先物は、一時1バレル=130ドルを記録したが、3月10日に約10%下落した。


  • 金価格2000ドル本格突破、有事の金買い続く

3月9日国際金価格が2000ドル再突破後、NY時間帯で2010ドル台から一気に瞬間タッチで2071ドルまで急騰。ウクライナ原子力発電所核施設への攻撃が続く中、核戦争に対する備えとしての安全資産としての「有事の金買い」傾向が続いている。米国、ヨーロッパが経済制裁を強めれば強めるほど、追い詰められたプーチン大統領は更なるウクライナ核関連施設爆撃も想定されることから、より金買い傾向は続くと思われる。


今週の経済指標カレンダー
時間経済指標(イベント)通貨重要度
月曜日 – 2022年3月14日
19:00欧州中銀エルダーソン氏発言EUR
19:00ユーロ圏財務相会合EUR
火曜日 – 2022年3月15日
09:30住宅価格指数 (前期比) (Q4)AUD
09:30金融政策委員会議事要旨AUD
11:00固定資産投資 (前年比) (2月)CNY
11:00鉱工業生産 (前年比) (2月)CNY
11:00中国鉱工業生産 (前年比) (2月)CNY
11:00失業率CNY
11:00統計局記者会見CNY
16:00平均賃金(含ボーナス) (1月)GBP
16:00失業保険申請件数 (2月)GBP
16:00雇用者数(対前3ヶ月) (前月比) (1月)GBP
16:00失業率 (1月)GBP
16:30生産者物価指数 (前月比) (2月)CHF
16:45消費者物価指数 (前月比) (2月)EUR
16:45フランスHICP (前月比) (2月)EUR
19:00現在のドイツZEWの状況 (3月)EUR
19:00ZEW景気期待指数 (3月)EUR
19:00鉱工業生産 (前月比) (1月)EUR
19:00ZEW景況感指数 (3月)EUR
20:00OPEC月次報告USD
21:00ECBのエンリア氏発言EUR
21:15住宅着工件数 (2月)CAD
21:30コアPPI (前月比) (2月)USD
21:30ニューヨーク連銀製造業景気指数 (3月)USD
21:30生産者物価指数 (前月比) (2月)USD
22:30製造業売上高 (前月比) (1月)CAD
23:30世界乳製品取引価格指数NZD
水曜日 – 2022年3月16日
00:15ラガルドECB総裁 発言EUR
05:00ネット長期TICフロー (1月)USD
05:30米国石油協会 週間原油在庫USD
06:45経常収支 (前期比) (Q4)NZD
06:45経常収支 (前年比) (Q4)NZD
08:50季節調節済み貿易収支JPY
08:50輸出 (前年比) (2月)JPY
08:50貿易収支 (2月)JPY
13:30鉱工業生産 (前月比) (1月)JPY
18:00IEA月次報告USD
18:00消費者物価指数 (前月比) (2月)EUR
18:00ECBのパネッタ氏発言EUR
18:30欧州中銀エルダーソン氏発言EUR
19:3010年物独国債入札EUR
21:30コア小売売上高 (前月比) (2月)USD
21:30輸出価格 (前月比) (2月)USD
21:30輸入物価指数 (前月比) (2月)USD
21:30小売売上高 (前月比) (2月)USD
21:30消費者価格指数コア (前年比) (2月)CAD
21:30コアCPI (前月比) (2月)CAD
21:30消費者物価指数 (前月比) (2月)CAD
21:30卸売売上高 (前月比) (1月)CAD
23:00企業在庫(前月比) (前月比) (1月)USD
23:00小売業在庫(自動車を除く) (1月)USD
23:30原油在庫量USD
23:30クッシング原油在庫USD
木曜日 – 2022年3月17日
03:00金利予測 – 1年 (Q1)USD
03:00金利予測 – 2年 (Q1)USD
03:00金利予測 – 現在 (Q1)USD
03:00金利予測 – 長期 (Q1)USD
03:00FOMC経済見通しUSD
03:00FOMC声明USD
03:00政策金利発表USD
03:30FOMC記者会見USD
06:45国内総生産 (前期比) (Q4)NZD
09:30雇用者数 (2月)AUD
09:30フルタイム雇用変更 (2月)AUD
09:30失業率 (2月)AUD
18:15ECBマッコール氏発言EUR
18:30ラガルドECB総裁 発言EUR
19:00コア指数 (前年比) (2月)EUR
19:00消費者物価指数 (前月比) (2月)EUR
19:00消費者物価指数 (前年比) (2月)EUR
19:1010年物スペイン国債入札EUR
19:15ECBのレーン氏発言EUR
21:00金融政策委員会議決削減 (3月)GBP
21:00金融政策委員会議決ハイク (3月)GBP
21:00金融政策委員会 (3月)GBP
21:00政策金利発表 (3月)GBP
21:30建築許可 (前月比) (2月)USD
21:30建築許可件数 (2月)USD
21:30住宅着工、変化 (前月比) (2月)USD
21:30住宅着工件数 (2月)USD
21:30失業保険申請件数USD
21:30フィラデルフィア連銀製造業景気指数 (3月)USD
21:30フィリー連銀雇用 (3月)USD
21:45ECBのシュナーベル氏発言EUR
22:15鉱工業生産 (前年比) (2月)USD
22:15鉱工業生産 (前月比) (2月)USD
金曜日 – 2022年3月18日
08:30全国コアCPI (前年比) (2月)JPY
08:30全国消費者物価指数 (前月比)JPY
11:30政策金利発表JPY
12:00日銀金融政策発表JPY
13:30第三次産業活動指数 (前月比)JPY
15:30日銀記者会見JPY
19:00ユーロ圏賃金 (前年比) (Q4)EUR
19:00貿易収支 (1月)EUR
21:30コア小売売上高 (前月比) (1月)CAD
21:30対外証券投資 (1月)CAD
21:30新築住宅価格指数 (前月比) (2月)CAD
21:30小売売上高 (前月比) (1月)CAD
23:00中古住宅販売 (前月比) (2月)USD
23:00中古住宅販売戸数 (2月)USD
土曜日 – 2022年3月19日
02:00ベーカー・ヒューズ社のリグ・カウントUSD
02:00ベーカーヒューズ社発表の米石油採掘リグ稼働数USD
04:00連邦公開市場委員会メンバー、ボウマン氏発言USD
04:30米国商品先物取引委員会 英ポンド
投機的ネットポジション
GBP
04:30CFTC原油の投機的なネットポジションUSD
04:30米国商品先物取引委員会 金
投機的ネットポジション
USD
04:30米国商品先物取引委員会 Nasdaq 100
投機的ネットポジション
USD
04:30米国商品先物取引委員会 S&P500
投機的ネットポジション
USD
04:30米国商品先物取引委員会 豪ドル
投機的ネットポジション
AUD
04:30米国商品先物取引委員会 円
投機的ネットポジション
JPY
04:30米国商品先物取引委員会 ユーロ
投機的ネットポジション
EUR




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