マーケットコメント:ECB理事の重要発言!欧州不況は予想以上に深刻?

2024年9月27日
ECB理事の重要発言!欧州不況は予想以上に深刻?

 

東西FXマーケットコメント – 2024年9月27日

文/宇佐美幸弥 – 東西FXリサーチチーム

ECB理事シュナーベル氏の重要発言!欧州不況は予想以上に深刻?

9月26日、ECB理事のシュナーベル氏はシュツットガルトで行われたイベントに出席し、欧州経済の不況について言及した。

Bloomberg Newsによれば、シュナーベル氏は「ユーロ圏経済は停滞している」や「調査では景気後退の兆候が見られる」等の発言をしたとのこと。

直近、ECBは8月に0.25ptの政策金利引き下げを行なっている。この発言はこうしたECBの景気緩和政策に合致したものであり、今後のECBの継続的な金融緩和の可能性をより強める結果となった。

シュナーベル氏の発言がECBの総意であれば、ECBは今後も金利引き下げに積極的になる可能性が高く、日銀が金利引き上げに動いていることも併せて考えると、ユーロ円は長期的な円高トレンドになる可能性がある。

CHFJPYテクニカル分析〜値動きと今後のトレンド〜

上記の図(Yahoo Financeより)はCHFJPYの日足チャートである。

この図を見ると、CHFJPYは7月以降一時的に下落しており、その後はレンジ相場で推移していることがわかる。

75日移動平均線は下向きに転じている一方で、フォーメーション的にはダブルボトムとなっており、今後の上昇トレンドを示唆する形となっている。

オシレーター指標を見ると、RSIは中立であり、MACDではMACDラインがシグナルラインを上抜けるゴールデンクロスが確認でき、上昇トレンドを示唆している。

ファンダメンタル的には、ECBの積極的な利下げ姿勢と日銀の利上げ政策を併せて考えれば、円高になる可能性の方が高いだろう。ただし、日銀の利上げのスピードによっては、円高トレンドになるまでは予想以上に時間のかかる可能性がある。

いずれにしても、方向感がはっきりしているとは言えず、CHFJPYの値動きには引き続き注視する必要がある。


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