FXニュース:過去最大政府予算案決定

2025年12月26日
今日2025年12月26日金曜日の日本の東京外国為替市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の安値でドルの高値の156円49銭付近から、円の高値でドルの安値の155円98銭付近の値幅約51銭で、本日17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は156円36銭付近と、...

 

東西FXニュース – 2025年12月26日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 東京消費者物価指数2.3%
  • 日経平均上昇リスクオン
  • 東証株価指数一時最高値
  • 日高市政権財政悪化懸念
  • 独仏英瑞クリスマス連休

今日2025年12月26日金曜日の日本の東京外国為替市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の安値でドルの高値の156円49銭付近から、円の高値でドルの安値の155円98銭付近の値幅約51銭で、本日17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は156円36銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の156円0銭付近の前東京終値比で約36銭の円安ドル高であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と市場時間に沿った世界外国為替証拠金取引 (FX / Foreign Exchange) マーケット・トレンドの動向と分析はまず、昨日の日本市場終了後の欧州市場と英国ロンドン外国為替市場と米国ニューヨーク外国為替市場などの世界市場の大部分はクリスマス休場で、今朝早朝のアジア・オセアニア市場でもニュージーランドとオーストラリアや香港は連休のほか、今夕の欧州市場のドイツとフランスとスイスや英国市場も連休となるため世界市場全体の流動性が低下していたが、一部取引の影響などにより今朝未明の午前4時45分頃に一時155円60銭付近に反落していたドルは円相場で反発し、今朝7時4分頃には一時155円95銭付近に下げ幅を縮小してから小幅な値動きとなっていた。

日本市場は平日営業のため、今朝8時30分には日本の最新経済指標の発表が始まり、日本の雇用関連の11月の日本失業率は前回と市場予想通りの2.6%の横ばいで、11月の日本有効求人倍率も前回と市場予想一致の1.18と1倍を超え続ける人手不足の堅調な推移であったことでは円買いが入り、発表時のドルは円相場で一時155円73銭付近に下落した。

しかし、同時発表だった日本のインフレ関連の最新経済指標の12月東京都区部消費者物価指数 (CPI / Consumer Price Index) は、生鮮食料品を除くコアCPIの前年同月比が前回の2.8%と市場予想の2.5%を下回る2.3%に鈍化し、総合や生鮮食料品とエネルギーを除くコアコアCPIも市場予想以下で、日本全国版の先行指標と考えられている東京CPIが2024年10月以来の低い上昇率となったことでは、日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) がインフレ抑制の観点からは追加利上げを急ぐ必要がないのではないかという市場予想が意識された円売りが起き始めて発表後のドルは円相場で156円台に向けて上昇したため、今朝9時頃から始まった今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時156円10銭付近であった。

今朝発表された12月東京CPIを受けた市場予想を受けた金利警戒感の緩和の影響などもあり、今朝の東京株式市場では今日の日経平均株価がプラス圏に上昇して始まり、株価上昇時のリスク選好のリスクオン (Risk-on) も国内第一安全資産の低リスクの円売りに繋がった。

また、今夜この後から米国市場はクリスマス明けで再開予定のため、日本市場の今朝9時55分の仲値決済に向けた日本企業の輸入実需の円売りドル買い需要もあったことから、今朝9時57分頃にドルは円相場で一時156円49銭付近と、今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

今朝は日経平均株価の上昇と共に、東証株価指数 (TOPIX / Tokyo Stock Price Index) も一時史上最高値を更新した時間があったが、その後の利益確定や持ち高調整の抵抗を受けて午後の部で東証株価指数がマイナス圏への反落に転じ始めた影響では、株価影響で売られた低リスク通貨の円に買い戻しが混ざり、市場高値後のドルの利益確定や持ち高調整の円の買い戻しも入っていた影響もあって、午後13時2分頃に対ドル円相場は一時155円98銭付近と、今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

しかし、今日の日経平均株価は一時の上昇幅は縮小したもののプラス圏に留まる堅調な推移であったことでは、低リスク通貨の円の買い戻しは限定的となり、ドルは円相場で反発した。

今日のニュースでは、日本政府が2026年度予算案を閣議で決定し、高市早苗政権による当初予算編成は初めてであるが日本政府は1月召集の通常国会に提出し、3月末までの年度内成立をめざすこととなるが、一般会計総額は122兆3092億円規模と当初を7兆円以上も上回る+6.2%増の史上最大規模となることから、自民党の高市早苗政権の積極財政の財政悪化への警戒感が改めて意識されたことも、主要通貨に対する円売りの要因となった。

予算案の内訳では、日本国債の返済や利払いにあてる国債費も31兆2758億円規模と、過去最大だった昨年2025年度当初の28兆2179億円を超えており、国債の利払い費の計算に使う想定金利を3.0%に引き上げていた。

一方、国内債券市場では、今朝10時9分頃に一時2.055%付近に上昇していた新発10年物の日本国債の利回りが指標となる国内長期金利は、利払い増額を受けた日本国債買いの影響もあって、午後14時16分頃に一時2.037%付近に低下したため、債券利回りの影響による円売りも入り、午後14時32分頃にはドルは円相場で一時156円28銭付近に反発した。

午後15時30分に今日の日経平均株価は、終日プラス圏での堅調な推移を続けたまま5万750円39銭の終値をつけて前日比342円60銭高の+0.68%で大引けし、日経平均株価上昇によるリスク選好のリスクオンの低リスク通貨の円売りでは、為替介入への警戒感が燻ることからドルの他にも欧州ユーロや豪ドルが買われるなど、主要通貨に対する円安の外貨影響が波及し、16時56分頃に対ドル円相場は一時156円44銭付近に上昇した。

ただし、夕方からの欧州市場と英国市場はクリスマス翌日の今日もボクシング・デー (Boxing Day) などの連休の市場が中心ではあったことでは、クリスマス連休時期の世界市場全体の流動性低下の中では日本政府と日銀の為替介入への警戒感が燻るため、ドルは円相場で今朝記録していた市場高値は上抜けないままで今夜17時の東京終値をつけたが、前東京終値比では円安ドル高の東京終値となっていた。

このため、今日17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は156円36銭付近で、昨日17時の156円0銭付近の前東京終値比で約36銭の円安ドル高となった。

今夜この後の欧州市場では、欧州ユーロ圏主要国のドイツとフランスや北欧スウェーデンとノルウェーや周辺国スイスなどの市場がクリスマス翌日も続く祝日連休で休場となり、今日は世界最大規模の英国ロンドン外国為替市場も英国のクリスマス翌日のボクシング・デーから週末へと続く4連休のホリデームードと世界市場全体の市場流動性低下への警戒感が続くが、北米カナダは連休である一方で、今夜から米国ニューヨーク外国為替市場はクリスマス明けで開場することでは、市場に流動性が戻りつつある。

しかし、米国でも時間帯が重なる欧州英国市場や北米カナダ市場休場の影響などもあり、ややホリデームードが続くことでは、今夜この後の米国市場では、特に注目度が高い最新米国経済指標の発表予定などはまだないが、米国株式市場や債券市場やコモディティ市場などの影響や、ウクライナ情勢や中東および南米などの世界情勢に加えて、世界の政治・経済の最新ニュースやドナルド・トランプ米国大統領や高市早苗首相などを含めた要人発言などのファンダメンタルズ分析は、テクニカル分析などと共に世界のFXトレーダー達の今後の値動き予想材料になっている。

一方、欧州ユーロは、今日17時の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は184円6銭付近と、日本市場の前営業日同時刻にあたる 昨日17時の183円69銭付近の前東京終値比で約37銭の円安ユーロ高であった。

主な要因は、日経平均株価上昇を受けたリスク選好のリスクオンの低リスク通貨の円売りでは、欧州ユーロが買われやすかったほか、同じくリスクオン市場で買われやすい豪ドルも円相場で今朝10時3分頃に一時104円99.7銭付近とおよそ105円の円安豪ドル高を記録していた。

ユーロドルは、今夜17時の東京外国為替市場の終値は1.1772ドル付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の1.1781ドル付近の前東京終値比で約0.09セントのユーロ安ドル高であった。

主な要員は、今日は欧州市場の中でも大市場を持つドイツとフランスや北欧などもクリスマス連休で欧州ユーロの実需が減っている一方で、今夜から米国市場はクリスマス明けで再開予定のため、今朝の仲値決済などでも日本企業によるドル需要があった。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は210円76銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の210円87銭付近の前東京終値比で約11銭の円高ポンド安であった。

主な要因は、今朝の日経平均株価上昇を受けた主要通貨に対する低リスク通貨の円売りの影響で、今朝9時57分頃に英国ポンドは円相場で一時211円43銭付近の今日の日本市場での高値を記録後であったため、今夕の欧州市場の一部や米国市場が開場に向ける中で、キリスト教国の英国市場は昨日のクリスマスと今日のボクシング・デーから週末にかけての4連休となるため、英国ポンドの実需が減っていたことから利益確定や持ち高調整の売りが入りやすかったことで一時反落していた時に今日の東京終値をつけていた。

ただし、今夜その後の世界市場では、外貨影響の波及などがあり、今夜18時12分頃に英国ポンドも円相場で一時211円9銭付近と211円台に再上昇し、前東京終値比で円安ポンド高にも転じている。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2025月12月26日の日本時間(JST / Japan Standard Time) の20時26分(チャート画像の時間帯は英国冬時間 (GMT / Greenwich Mean Time / JST-9) の英国ロンドン外国為替市場相当時間の11時26分頃) の人気のクロス円を中心とした為替レートは下表の通りである。なお、米国市場も2025年11月2日から米国冬時間 (EST / Eastern Standard Time / GMT-5 / JST-14) になっており、欧米のサマータイム後の時差調整があったことには注意が必要である。

通貨ペア JST 20:26の為替レート 日本市場前営業日JST 17:00前東京終値比
ドル/円 156.34 +0.34 (円安)
ユーロ/円 184.19 +0.50 (円安)
ユーロ/ドル 1.1781 ±0.0000 (レンジ)
英ポンド/円 211.03 +0.16 (円安)
スイスフラン/円 198.11 +0.08 (円安)
豪ドル/円 104.84 +0.13 (円安)

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