FXニュース: 米長期金利上昇時の日米金利差拡大予想の円売りドル買いで円安に

2022年5月31日
FXニュース: 米長期金利上昇時の日米金利差拡大予想の円売りドル買いで円安に


東西FXニュース – 2022年5月31日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米連邦準備理事会(FRB)ウォラー理事が利上げ幅加速について講演で発言
  • 欧州ユーロ圏主要国の5月の独消費者物価指数(CPI)が予想以上のインフレ
  • 欧州株高と欧州中央銀行(ECB)の金融政策正常化加速予想でユーロ買いも

今日2022年5月31日の火曜日の東京外国為替市場のFXの円相場の為替レートは、9時から17時までの東京外為取引時間の円の安値が128円35銭前後から高値127円64銭前後の値動き幅71銭程で、今夜17時の東京市場終値は127円74〜76銭前後で、同時刻の前日比で約39銭の円安ドル高であった。

主な原因は、米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事が、通常の倍の0.5%の米利上げ加速について、米国の現在の記録的な8%を超える高インフレが「2%の物価安定目標基準に近づくまでは、選択肢から排除しない」と講演で発言したこともあり、今朝は米長期金利が上昇しており、午後に少し下がってくるまでは日米金利差拡大予想でのドル買い円売りが活発であった。

また、今朝発表された最新の日本の4月雇用統計の完全失業率は前回と予想の2.6%から2.5%に少し改善はされていたが、今朝は新型コロナでの中国の上海市の都市封鎖のロックダウンが明日6月1日に解除される予定で、人口の多い中国の大都市の経済再開に伴う世界経済への影響の期待値などから投資家達のリスク回避が弱まってきており、昨夜の欧州株価指数が上昇していたことなども受けて、今日は朝から低リスク通貨の円売りが優勢であった。

加えて、今日は月末で、朝10時頃の仲値決済に向けて、今日の米国が連休明けで日本の輸入企業などによる実需での円からのドル買いがあったほか、月末の持ち高調整の売買も影響し、10時頃に今日の円の安値の128円35銭付近までドルが買われて円が売られた。

しかし、その後は今日発表された中国の景気指数が好景気値以下であったことで低リスク通貨の円の安値での買い戻しの抵抗が入り、また午後の日経平均株価が前日比安で米国株先物も鈍化してきたことで、昼までには上がっていた米長期金利が午後に少し高止まりして下げてくるとドル買いの勢いも弱まり、17時に127円74〜76銭前後の前日比約39銭の円安ドル高で、今日の東京市場の終値をつけた。

尚、今夜この後の23時には、前回は対ドル円相場に+13pipsもの変動の影響を及ぼした米国の経済指標の5月の消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)が発表予定で、投資家達に注目されている。また、バイデン米大統領と米FRBのパウエル議長の発言の機会もあるので、世界ニュースになれば影響が出る可能性もある。

一方、今日のユーロの円相場は、今夜17時の東京終値が137円14〜17銭で、前日比で約32円銭の円安ユーロ高であった。原因は、昨夜発表された欧州ユーロ圏主要国のドイツの5月の消費者物価指数(CPI)が、予想以上の高い伸び率で、欧州でも高インフレ対策のために欧州中央銀行(ECB)が金融政策の正常化を加速する予想が強まり、今朝までにユーロが大きく買われた影響が出ていた。

しかし、前述の通り、米FRB関係者のウォラー理事の発言で今日は米ドルにも利上げ予想があったため、ユーロ対ドルは17時には1.0736~1.0737ドルで、前日比0.07セントのドル高ユーロ安での東京外国為替市場の終値となっていた。

ただし、今日の午後に発表された欧州ユーロ圏主要国のフランスの第1四半期の実質国内総生産(GDP)が予想以下のマイナス0.2のマイナス成長で、夕方発表のドイツの5月失業率も横ばいの5%で、利上げ予想の一方で欧州インフレ景気懸念も浮上しており、ユーロからの安全資産の米ドルや低リスク通貨の円買いの抵抗もあったために、今日は大幅なユーロ高にはなってはいなかった。

今夜18時に先ほど速報で発表された欧州ユーロ圏の5月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)の前年同月比は、前回3.5%と予想3.6%に対して今回が3.8%で、前年同月比では前回7.4%と予想7.8%に対して今回8.1%と、欧州ユーロ圏全体でも物価高が予想以上に進んでいることから、今後の欧州中央銀行(ECB)の利上げ加速予想を強める結果となっており、発表後には再びユーロが買われる時間帯もあった。

今日の英国ポンドは、9%を超えるインフレでの英景気後退懸念が継続しており、17時の東京外国為替市場の終値は160円96銭〜161円2銭で、前日比51銭の円高ポンド安だった。

今夜17時半に発表された英国の経済指標は、4月の消費者信用残高が前回13億ポンドと予想12億ポンドに対して今回が14億ポンドで、4月マネーサプライM4(前年同月比)は前回5.4%に対して今回は4.9%だった。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年5月31日の日本時間(JST)19時14分(英国夏時間(GMT+1)11時14分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペアJST 19:14の為替レート東京外国為替市場前日比
ドル/円127.90 〜 127.91+0.55(円安)
ユーロ/円137.21 〜 137.23+0.39(円安)
ユーロ/ドル1.0727 〜 1.0729-0.0016(ドル高)
英ポンド/円161.15 〜 161.21-0.32(円高)
スイスフラン/円133.32 〜 133.38+0.07(円安)
豪ドル/円91.90 〜 91.94+0.08(円安)


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