FXニュース:明日からの米国FRBのFOMCイベントを控えた今日の円相場の動向

2022年5月02日
FXニュース:明日からの米国FRBのFOMCイベントを控えた今日の円相場の動向


東西FXニュース – 2022年5月2日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 利益確定売りや調整等で今朝は一時129円台の円反発から130円台に
  • 日米金利差拡大予想と米長期金利高止まりのドルの動きも影響
  • 今日は英国と香港と中国とシンガポールとトルコが5月祝日で休場

今日2022年5月2日の東京外国為替市場の円相場の為替レートは、9時から17時までの東京外為取引時間の円の安値130円47銭前後から高値129円62銭前後の値動き幅85銭程で、今夜17時の東京終値は130円9〜10銭で、東京外為の前営業日比では50銭の円高ドル安であった。ただし、日本が祝日休場であった先週金曜も開場しており、また時差で終値時間の異なる欧米市場の前日比では今日の値動きはまだ円安ドル高の圏内でもあり、大きな円安ドル高の動きの中で、急速な動きに対して一時抵抗が加わった感が大きい。

原因は、先週に一時は131円台にまで円安ドル高が急速に進んでいた為に、高値での利益確定のドル売りや安値での円買いの持ち高調整などが起きており、今朝は連休明けのゴールデンウィークの狭間の平日で日本企業の営業日なので、特に朝に円需要があり、また今日は5月1日の労働節のレイバー・デーやメーデーの振替祝日の香港と中国とシンガポールやトルコや南アフリカ市場も今日は祝日休場で、英国ロンドン市場も五月第一月曜の「アーリー・メイ・バンクホリデー(Early May Bank Holiday)」の祝日休場なので、全体的な市場の取引ボリュームが減り、開場中の日本や米国や欧州本土市場で企業などの大きな取引がされると価格変動が起きやすくなっていた。その為に、今朝は日本市場の影響が値動きに出やすく、企業始業後の朝9時半前に129円62銭付近まで円相場が一時上昇した。

ただし、その後の今日の東京外国為替市場の取引では米長期金利が上昇しドルが買われていたが、午後には2.9%台で高止まりをしてきており、日米の金利差拡大を見込んだドル買いと円売りが続く一方で再び利益確定のドル売りも午後から起きて、明日と明後日に米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えており、結果が分かるまでは積極的な売買は待ちたいというイベントリスクでの投資家の慎重な見守りの姿勢も加わり、この後に日本もゴールデンウィークの続きで祝日連休の休場予定もあるために流動性の減る円を買う動きも国内では弱まっており、午後には徐々に円が朝の上げ幅を下げていく形ではあったが、再び夕方からは時差で朝の欧州本土市場で、安全資産で買われていたドルがイベント前に利益確定売りや持ち高調整をされる動きも再度出ていた。

また、今朝の日本市場の値動きの一因に、先週木曜の連休前の夕方に、日本政府の財務省が現在の円安の進行を極めて憂慮すべきものとして「日本銀行(日銀)や、他国の通貨当局と緊密に意思疎通を図り、必要な場合には適切な対応を取る」とコメントしており、今朝は円安けん制で持ち高調整の円買いが入ったという情報もあった。

先週は金曜のニューヨーク外国為替市場でも、円相場が数日ぶりに反発し、129円80~90銭の前日比95銭の円高ドル安で終値をつけており、短期間に急速な円安ドル高が進んだ反発で、持ち高調整の安値での円買いドル売りの予兆が起きていた。

また、先週末は米国株式価格が、今月から予定されている米連邦準備理事会(FRB)の保有資産圧縮の量的引き締め(QT)の前で、資産の一部である米国株も大きく売られると米株価低迷の予想もあったことから、それ以前にまとめて売却をした大手ヘッジファンドや投資系の動きで大きく下落しており、安値での低リスク通貨の円買いでリスク回避される動きでの円の抵抗も起きていた。

しかし、米国現地時刻で明後日に発表予定の明日からの米連邦準備理事会(FRB)の米連邦公開市場委員会(FOMC)による、今後の米国のインフレ対策での利上げなどの積極的な金融引き締め予想が強まっており、米長期金利も再上昇すると、日米金利差拡大予想から再びドル買いも進んでいた。今週は、米国の新たな政策金利や金融政策の発表が、世界的に注目されている。

引き続いて、その翌日の今週の5月5日には、英国中央銀行のイングランド銀行(BoE)も新たな政策金利と金利政策を発表の予定で、今後も為替の値動きに影響を与えるニュースや最新の速報には注意が必要である。英中銀は前回までにも政策金利を0.75%に利上げ済みで、英ポンドも先週の日銀の金利抑制の大規模緩和金融政策継続発表後に日英金利差でポンドが買われており、今日17時の東京外為終値でも、163円58〜64銭で前日比24銭の円安ポンド高だった。

一方でユーロは、今日の午後に発表された欧州ユーロ圏で最大の経済規模を持つドイツの経済指標は、3月小売売上高が前月比で前回0.3%(修正0.2%)と予想0.3%に対して-0.1%で、前年同月比でも前回7.1%(修正6.8%)と予想-0.5%に対し-5.4%の予想以下で、欧州本土でもインフレが悪化していることを示していた。その為に欧州中央銀行(ECB)の今後の動きにもインフレ対策での金融政策の正常化や利上げが見込まれる可能性もあり、このまま日銀の金利抑制が続くと低金利の円に対して高金利のドルやポンドや豪ドルだけでなく、ECBが利上げをした場合にはユーロなどの他の外貨も買われやすくなることも考えられる。

続いて今日の夕方にフランスとドイツと欧州ユーロ圏全体の4月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)が最新の速報で発表され、フランスが前回と予想の55.4を上回る55.7で、ドイツも前回と予想の54.1を上回る54.6で、欧州ユーロ圏全体でも前回と予想の55.3を上回る55.5であった為に、発表のあった16時から17時頃に、それまではロシアのウクライナ侵攻の長期継続化と欧州エネルギー危機でリスク回避のユーロ売りと安全資産のドル買いや円買いで下がっていたユーロが一時的に大きく買われる時間帯もあったが、直後に利益確定売りや朝の欧州市場での安全資産のドル買いや低リスク通貨の円買いなどで元のレベル付近に下がっており、今日17時の東京終値のユーロの為替相場は、低リスク通貨の円に対しては137円1〜3銭で前日比82銭の円高ユーロ安で、安全資産のドルに対しても1.0530〜1.0532ドルで前日比0.24セントのドル高ユーロ安であった。

オーストラリアドルも日豪金利差で買われており、今日は日本が連休の合間で大きな輸入実需はなかったが、今日17時の東京終値では91円69〜73銭で、前営業日比で2銭の円安豪ドル高であった。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年5月2日の日本時間(JST)19時23分(英国夏時間(GMT+1)11時23分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペア JST 19:23の為替レート 東京外国為替市場前日比
ドル/円 129.99 〜 130.01 -0.60(円高)
ユーロ/円 136.82 〜 136.83 -1.01(円高)
ユーロ/ドル 1.0522 〜 1.0524 -0.0032(ドル高)
英ポンド/円 163.43 〜 163.49 +0.09(円安)
スイスフラン/円 133.58 〜 133.64 +0.18(円安)
豪ドル/円 91.95 〜 91.99 +0.28(円安)


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