FXニュース:米長期金利が一時3%超で日米欧金利差拡大のドル買いと調整売りが

2022年5月03日
FXニュース:米長期金利が一時3%超で日米欧金利差拡大のドル買いと調整売りが


東西FXニュース – 2022年5月3日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 今日からFRBが米連邦公開市場委員会(FOMC)開催でイベントリスクも影響
  • 今日は午後に独長期金利も1%に上昇時にユーロが一時137円台に
  • 豪準備銀行(RBA)理事会が0.35%利上げ発表で一時豪ドルが急上昇

今日2022年5月3日は、日本はゴールデンウィークの祝日連休の「憲法記念日」で東京市場は休場であるが、欧英米豪などの国際F X外国為替市場は平日で今日も値動きがある。今日の東京外国為替市場取引時間相当の9時から17時までの円相場の為替レートは、円の安値130円29銭前後から高値129円86銭前後の値動き幅43銭程で、今夜17時の東京終値時間のドル対円は130円18〜19銭で、東京外為の前営業日終値比で約3銭の円安ドル高であった。しかし、今夜19時過ぎに時差で朝の欧州市場では、イベントリスク前の利益確定売りなどで一時は前日比で円高ドル安のレンジにも入る値動きをしている。

米国現地時刻で今日から明日にかけて開催の米連邦準備理事会(FRB)の米連邦公開市場委員会(FOMC)の発表を控え、米金融引き締め前のイベントリスクで米国債が売られたことで、米長期金利の指標にもなる米10年債利回りが、昨夜から今朝未明のニューヨーク市場で2018年12月以来の記録的な3%を超えて上昇したことや、今日の取引でも再上昇で3%近くになり、日本銀行(日銀)の金利抑制の大規模緩和金融政策継続で、日米欧金利差拡大でドルが買われた影響が今日の円安ドル高の要因となった。

今日は午後にドイツの10年債の利回りも2015年6月以来と言われる1%前後に達し、日欧金利差でユーロが137円10銭付近まで買われた時間帯があった。同時期にドイツのDAX株価指数が0.7%高で値動きしていたことも、一時的なユーロ買いを後押しした。

しかし、今夜、17時前に速報で発表されたドイツの最新の景気経済指標の4月の失業率は、前回や予想と同じ5%で、前月比の4月失業者数は前回が1.8万人減で予想が1.5万人減であったことに対して、1.3万人減で予想よりも改善されておらず、発表の頃に今日のユーロの高値圏での利益確定売りもあって、今日の東京終値17時に時差で朝の欧州市場ではユーロは136円台に下げて戻し始めていた。そのため、今夜17時の東京終値時間のユーロ対円は、136円97〜98銭で前営業日比20銭の円安ユーロ高だった。ユーロ対ドルも17時には1.0518〜1.0520ドルで、前日比0.12セントのドル安ユーロ高であった。

今夜、その後の18時過ぎに発表された欧州の失業率も、前回修正後と同じ6.8%で、予想の6.7%ほどは改善されていなかった。しかし、3月卸売物価指数(PPI)は欧州のインフレを示しており、今後の欧中銀(ECB)の利上げ期待は高まっていた。

また、今夜その後の朝の欧州市場や、祝日連休明けの英国ロンドン市場では、米連邦準備理事会(FRB)の米連邦公開市場委員会(FOMC)が米国の新たな政策金利などの発表を現地時間の明日に控えており、積極的な米金融引き締め予想や期待値などから、ユーロ売りやポンド売りのドル買いの抵抗や、イベント前リスク回避や利益確定売りでドルが売られる動きで市場反転も起きていた。

今日の英ポンドは、英国ロンドン市場が祝日連休明けで実需があった他にも、日英金利差と今週発表予定の英国中央銀行のイングランド銀行(BoE)の新たな政策金利期待などで、円に対して英ポンドが買われており、今夜17時のポンド対円は163円23〜29銭で、前営業日比64銭の円安ポンド高であった。

今日のオーストラリアドルの円相場は、13時半頃から豪ドルが一時急上昇した。原因は、今日13時半の発表で、オーストラリアの中央銀行にあたる豪準備銀行理事会(RBA)が、豪州インフレ対策などで豪政策金利をこれまでの0.10%から0.35%に、市場予想の0.25%を超えて利上げしたことで豪ドル買いが起きた影響が大きい。

豪準備銀行理事会(RBA)の声明文では、豪州の金融情勢の正常化を開始することが適切とし、消費者物価指数(CPI)の目標を達成するためには更なる利上げが必要な可能性も示唆されていたために、期待値から豪ドルが買われ、また、豪州3年債利回りも3%に上昇しており、2014年以来の高水準となっていた。そのため、対ドルや対円で豪ドルは、発表直後に大きく上昇し、その後には利益確定売りの抵抗もあったが、今夜17時の東京終値時間は、92円57〜61銭で前営業日比78銭の円安豪ドル高であった。

今日は日本が祝日休場のほか、シンガポール、中国 、インド、トルコ、ポーランドも祝日休場のため、平日営業で開いている米国ニューヨーク市場、英国ロンドン市場、欧州本土のドイツのフランクフルトやフランスのパリ市場などの影響が値動きに出やすくなっている。

一部休場があると全体の取引ボリュームが減るために、普段よりも少ない取引でもまとまった取引があると市場影響の割合が増え、平常時の大取引と同様になる値動きの出やすい市場になっているので、今後も値動きに影響を与える最新ニュースには注意が必要である。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年5月3日の日本時間(JST)19時24分(英国夏時間(GMT+1)11時24分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペアJST 19:24の為替レート東京外国為替市場前日比
ドル/円130.08 〜 130.09-0.07(円高)
ユーロ/円136.86 〜 136.88+0.09(円安)
ユーロ/ドル1.0518 〜 1.0521+0.0012(ドル安)
英ポンド/円162.84 〜 162.90+0.25(円安)
スイスフラン/円133.14 〜 133.20+0.02(円安)
豪ドル/円92.34 〜 92.38+0.55(円安)


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