FXニュース:日銀連続指し値オペと日米金利差拡大予想で一時125円台の円安ドル高に

2022年3月28日
FXニュース:日銀連続指し値オペと日米金利差拡大予想で一時125円台の円安ドル高に


東西FXニュース – 2022年3月28日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • ウクライナ危機と脱露欧州支援のドル高がユーロ高円安に波及し一時137円台も
  • 日英金利差で一時164円台の円安ポンド高で今夜の英中銀ベイリー総裁発言に注目
  • 今週は欧州や米国も金融政策に影響のある経済指数発表予定でニュースに注意

今日2022年3月28日の月曜の今夜17時50分過ぎに、夏時間になり時差が日本の8時間遅れの朝9時50分過ぎのロンドン外国為替市場では、一時125円台に達する円安ドル高が記録された。

今夜17時までのそれ以前の東京外国為替市場でも円相場が続落しており、124円台の円安ドル高が記録されて2015年以来の安値を更新した直後の事件であった。

明日の前日比の目安となる今夜17時の東京外為終値の為替レートは、123円90~91銭で、前営業日の先週金曜の同時刻と比較すると2円17銭の円安ドル高であった。

今日の円安の原因は、以前からも米連邦準備理事会(FRB)関係者の相次ぐ発言で米利上げ予想が高まってドル買いの円安ドル高が進んでいたところに、日銀が金利抑制の大規模緩和金融政策を続けており、今日は日銀の連続指し値オペも入ったので、日米金利差拡大による円売りの円安が急激に進んだことが主な理由に挙げられる。そのため、今日はドルだけでなく、ユーロやポンドや他の主要外貨にも、円安が波及した。

本日は午前と午後に、日銀が指定した利回りで無制限に国債を買い取る金利抑制目的の公開市場操作の連続指し値オペを実施した。本来の指し値オペは先週金曜に予定されていたが、前回の東西F Xニュースでも言及した通り先週金曜には日銀からの通知がなく、予定されていた日銀の指し値オペは日米金利差拡大の円売り円安要因となると投資家に期待されていたために金曜は未実行であったために高値になったドルの利益確定売りや調整売りや安値での円買いなどで一時は円安が弱まる反発原因に前営業日の先週金曜にはなっていたのだが、今日の日銀の指し値オペは、週末を挟んで一営業日遅れの通知と即日連続実行の、今年発表後に初の連続指し値オペとなった。このニュースは海外にも伝わり、円安に影響を与えた。

日本時間で18時頃(朝のロンドン市場で10時頃)までには、ファンダメンタルな原因によりテクニカル分析の上限値の125円を一時期超えた円安ドル高は、直後の利益確定ドル売りや調整で124円台に戻ったが、全般的な円安傾向はその1時間後でも続いている。

前営業日のニューヨーク市場でも、円がテクニカル分析の下値支持線の122円50銭付近まで下がった時には、持ち高調整や安値での円買いドル売りの一時反発があったが、それまではテクニカル分析よりも影響の大きいファンダメンタル・ニュースの米FRBの利上げ発言や米景気ニュースで、テクニカル分析の上限値を超えるドル高円安も出ていた。週末になってある程度のニュース材料が出た後に、テクニカル分析でオーダーされていた下限値の安値買いが発動された感覚があり、ストップロスにかかった時も、こういった一時反発の動きは見られる。また、毎回、東西FXニュースのチャート画像に含めているボリンジャーバンドなどでも、一時期に大量に買われ過ぎた通貨は、限界値よりも決められた範囲に戻ろうとする反発が直前に予測できる時がある。

円はユーロに対しても、ドルに対する円安の波及や日本と欧州の金融政策の差で、今夜17時の東京終値では135円69〜70銭で前日比1円52銭の円安ユーロ高であったが、今夜17時51分に時差で朝のドル高サージの欧州市場では、137円38〜42銭で東京前日比3円21銭の大幅な円安ユーロ高にもなっていた。

一方、ドルはウクライナ情勢のリスク回避の流動性の高い安全資産としても、ユーロに対しても買われて上昇し、先週の臨時首脳会談で米国とカナダなどが欧州ユーロ圏の脱ロシアの天然ガス供給支援をすることもあり、ユーロに対してもドルが買われ、東京終値17時時点でも、1.0965〜1.0969ドルで前日比0.57セントのドル高ユーロ安であった。

英ポンドも日英金利差や金融政策の違いで、17時の東京終値が162円90〜96銭で前日比1円91銭の円安ポンド高になっていた。その後の今夜の欧州市場でも、17時50分頃に一時164円台に達する円安ポンド高が記録された。

また、今夜はこの後、20:00過ぎから英国中央銀行のイングランド銀行(BoE)のベイリー総裁の発言が予定されているので、英金利予想に関するニュースが出た場合には今後の英ポンドの値動きに影響を与える可能性があるので、注意が必要である。

英国の記録的なインフレは英ポンドが以前に下がった要因になっていたので、それをどう英中銀が今後の金利金融政策で対処していくかによって、現在の円安ポンド高の動向を予想するのに役立つ。

明日の朝は日本の景気経済指数の失業率や有効求人倍率の発表が予定されており、今週はラガルド欧州銀(ECB)総裁の発言や米金融政策に影響のある経済景気指数も発表される予定なので、重要な経済指数として投資家達に注目されている。 今後も為替の値動きに影響を与えるファンダメンタル・ニュースの影響によっては、テクニカル分析の数値が変わることもあるので、FXによる外国為替取引で利益を出し続けるためには、今後も最新のニュースや速報には注意が必要である。

今日の東西FXニュース執筆終了時の2022年3月28日の日本時間(JST)19時11分(英国夏時間(GMT+1)11時11分)付近の、クロス円を中心とした東京外為前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペアJST 19:11の為替レート東京外国為替市場前日比
ドル/円124.30 〜 124.32+2.57(円安)
ユーロ/円136.47 〜 136.48+2.30(円安)
ユーロ/ドル1.0977 〜 1.0979-0.0045(ドル高)
英ポンド/円163.30 〜 163.36+2.31(円安)
スイスフラン/円132.90 〜 132.96+1.68(円安)
豪ドル/円93.46 〜 93.50+1.70(円安)

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