今日のFXニュース:米欧日の対露追加経済制裁で金融市場に流動性重視のリスクオフの流れ|東西FXニュース

2022年2月28日
今日のニュース:米欧日の対露追加経済制裁で金融市場に流動性重視のリスクオフの流れ|東西FXニュース


東西FXニュース – 2022年2月28日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • ウクライナ戦争リスク回避のユーロ市場への影響
  • 低リスク通貨の円買いあるも本邦実需筋のドル買い円売りも
  • FRB理事のタカ派発言も投資家の円売りドル買いに

今日2022年2月28日の東京外国為替市場では、世界的な緊急時により流動性の高いドルが買われてのドル高傾向が、ウクライナ戦争で地政学的リスクのある欧州のユーロに対しても、また同じ安全資産で低リスク通貨の円に対しても見られた。

ウクライナとプーチン交渉の心理戦は欧州通貨市場に反映しており、かねてからの世界的な流動性の高さからのドル買いの動きもあったが、その他にも円相場では先週末に米国のウォーラーFRB理事が物価指数が高ければ次の3月の会合で0.50%の利上げの強い根拠になるとタカ派発言をしており、投資家のドル買いの動きが更に強まった後に、今日は月末であるために、日本国内で輸入用などの本邦実需筋のドル買いと円売りの値動きも加わった。

そのため、東京終値付近17時には、ドルは対ユーロで1.1191~93ドルの東京前日比0.18セントのドル高ユーロ安、対円でも115円46~47銭で同前日比19銭のドル高円安であった。

米国欧州日本などは昨日までに、ロシアへの追加制裁としてロシアの大手銀行を世界的な国際決済網のSWIFT (Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication = 国際銀行間通信協会)から排除することで同意した。

このため、世界的なネットワークの決済ルート変更などが予想され、世界金融市場混乱への警戒感から、世界の主要通貨の中で最も流動性の高いドルの需要が高まっていた。この流れを受けて、今朝は米国に引き続き日本でも株価指数先物が下落したこともあり、リスク回避で安全資産の中でもより流動性の高いドル買いのドル高が円相場でも優勢となった。

また、米欧日などはロシア中央銀行にも制裁を行うことで、先週のロシア通貨ルーブルの暴落時にロシア中銀が為替市場介入した時の様な価格操作を防ぎ、米高官曰くルーブルを暴落させることも示唆していた。その思惑の通りにルーブルは暴落して安値を更新したが、今日、ロシア中央銀行は緊急で政策金利を今までの9.5%からの20%に値上げし、ルーブル安に伴う更なるインフレを防ぐための通貨防衛に踏み切るが、ロシアのインフレ率は先月時点でも8.7%の高水準にある。

欧州諸国の中でも基盤が弱いと言われるイタリアの銀行などは手持ちのロシア国債がデフォルトになると経営への悪影響が予想がされており、同じくEU諸国の中には天然ガス輸入の40%近くをロシアに頼っている国もあったので、SWIFTからロシアの大手銀行が締め出される一方でロシアでも小銀行には決済のできる銀行が残る可能性があり、その場合に暴落したルーブルで安く決済ができる利点があるからか、最後まで反対していたイタリアも賛成したらしいという情報筋の噂もある。そのせいか、安くなったユーロ買いをする欧州の投資家も出てきた。

欧州現地では流動性の高いユーロが緊急時の需要などから買われる動きもあるため、世界的に流動性の高いドルに関しては東京終値まではドル高ユーロ安となっていたが、その後に朝の欧州市場が始まって、取引の時間帯によっては、安全資産の低リスク通貨の円が買われた後に利益確定で円が売られて、より流動性の高いドルが買われたり、安くなった現地流動性のあるユーロが買われ、円安ユーロ高とのレンジになっていた。そのため、東京終値の17時にはユーロ円は129円22~25銭で、前日比1銭のわずかな円安ユーロ高だった。

しかしながら、安全資産の円は、先週金曜のニューヨーク市場では前日比で5銭ほどのわずかな円高ドル安の115円45~55銭で終値をつけていたのだが、これは先週末にも一時はウクライナとの停戦交渉にロシアが応じるという再度の和平交渉のニュースが流れて紛争の長期化が避けられるのではとの市場期待が高まってのドル売りが起きたからであり、再びプーチンの嘘を含んだ心理戦が続き、ロシアがウクライナ首都や第二都市へのミサイル攻撃などの侵攻を続けると、流動性の高いドル買いでのドル高が、地政学的リスクの高いユーロなどの欧州通貨だけでなく、同じ安全資産で低リスク通貨の円に対しても優勢となった。そのため、引き続きウクライナ情勢の為替相場への影響には注意が必要である。

一方、米国の投資家にとっては海の向こうの戦争であり、近場の欧州が軍事支援やロシアの上空飛行規制をする中で、米国では金融制裁の内容がより注視されていたので、過度なリスク回避姿勢で先週の水曜まで大幅に下がっていた株式市場が先週木曜辺りから値戻り復活の上昇を始めており、米国株式市場で25日金曜のダウ工業株30種平均が834ドル高の大幅高となったため、米国株買いのためのドル買い及び、リスク回避時に買われた円にも売りが出ていた。しかし、今夜になってからの欧州市場では、欧州の投資家には近場の戦争であり、今日また再び和平交渉の噂などから欧州市場で安くなったユーロ買いの動きも起きてのトレンド転換が対円でもレンジ付近の対ドルでも20時頃には起きている。

今日のニュース執筆時の2022年2月28日の日本時間(JST)20時10分(ロンドン時間11時10分)の、クロス円を中心とした東京前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペアJST 20:01の為替レート前日比
ドル/円115.55〜115.56+0.28(円安)
ユーロ/円129.55〜129.56+0.34(円安)
ユーロ/ドル1.1210〜1.1212+0.0001(ドル安)
英ポンド/円154.93〜154.99+-0.00(レンジ)

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