日米の金利差拡大懸念の中で進む円売りと反動|東西FXニュース

2022年2月08日
日米の金利差拡大懸念の中で進む円売りと反動|東西FXニュース

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 欧中銀総裁の再発言でユーロ早期利上げへの期待値が減少
  • 米長期金利上昇と今後の更なる米金利値上げへの注目
  • 欧米の金利見通しで揺れるユーロとドルの一方で上がるポンド

日本時間の昨夜、時差で14時間遅れのニューヨーク外為市場ではユーロが一時下落傾向であったが、これは欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が欧州時間の7日に「ユーロ圏のインフレ率が低下して2%前後で安定する可能性がある為、大規模な金融引き締めは必要ない。」と発言して、先週末の利上げの前倒しの可能性への市場期待にブレーキをかけたことに起因していると分析されている。

また、ユーロとドルは欧米の金利見通しの間で当面は揺れ動くことになるであろうと予想されていたが、今月10日に発表予定の米国の消費者物価指数(CPI)が良ければ、ドルがやや回復に向かうのではないという米国のアナリストの意見も出てきている。専門家の予想値では、1月の米消費者物価指数のCPIは前年同月比よりも上昇の見込みが現在は報道されている。

欧州中央銀行も先週末にはユーロが上昇方向との指摘をしてユーロが上昇したが、今後も米景気回復とドルにもポジティブな数値が出ればドルも上昇に向かうのではないかという予測もあり、市場の注目は米国のインフレ率と、米連邦準備理事会(FRB)が来月に実施する予定の米国金利の利上げ幅が0.25%か0.5%なのかが焦点となって来た。

この流れを受けて始まった今日の東京外国為替市場では、円相場の下落が見られた。これまでにも米国債10年などの米長期金利上昇を背景に先週末から円安ドル高が進んでいた為、利益確定の円買いドル売りの抵抗もあったが、今後の更なる米金利上昇への市場期待値は強く、円売りドル買いが増えて午前10時前には円相場の下降に転じた。

日本時間の正午には、前日の17時に比べて12銭の円安ドル高の115円37~38銭となり、日米の金利差の拡大を見込みから円売りドル買いが進んだ。また、外需以外にも日本国内では輸入企業の今朝の中値決済に向けての円売りドル買いの内需が市場の動きを後押しをしたとも分析されている。

午前中に今日の日経平均株価が上昇しており、安定通貨としての円買いもあったものの、米長期金利が前日を上回る水準で推移した為、ドルの上昇で円安ドル高が続いた。日本時間の正午には、ドルはユーロに対してもドル高ユーロ安のレンジに入っていた。円は対ユーロでも一時は下がっており、正午時点では前日17時時点に比べて11銭の円安ユーロ高の131円87~88銭だったが、対ユーロではユーロ金利への期待値の低下などから欧州市場の開く日本時間の17時過ぎには円高ユーロ安に盛り返した。

今日の午後の東京外国為替市場では引き続き、日米の金利差の拡大への懸念から円売りドル買いが優勢で、円は対ドルでは14時頃には前日17時頃と比べて円安ドル高の115円40~41銭付近で値動きをした。今日の夕方になって朝の欧州市場が開くと、安定通過としての円買いの抵抗も入ったが、日本時間の夜19時になっても昨日比での円安ドル高傾向は続いている。

米長期金利の指標となる米国債10年物の利回りは1.94%台前後と、前日を上回る水準で推移しており、来月に米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の正常化を早期に進めるのではないかとの市場予想を背景にドルは強気を示しており、今日の日中は円安ドル高の傾向があった。その一方で、夜になってからは、インフレ懸念からの米国債売りや日本時間の夜に活発になった欧州市場介入で利益確定のドル売りも入って、ドルと円は前日比と同じレンジに近づいた。

日本の夕方に始まった朝のロンドン市場では、ドルはユーロに対しても上昇幅を広げ、利益確定売りの抵抗も入り始めた。 しかし、金利値上げのあった英ポンドは、日本時間の夜にドル安ポンド高を示しており、日本時間19時半の時点で円に対しても円安ポンド高である。同じく日本時間の夜19時半にはユーロは期待値低下から、円高ユーロ安であった。

日本時間本日午後19時40分の、執筆時のクロス円の為替レートは下記の通りである。

通貨ペア記事執筆時の東京外国為替市場の
為替レート
前日比
ドル/円115.26〜115.28+0.01(レンジに近い円安)
ユーロ/円131.52〜131.54-0.24(円高)
英ポンド/円156.08〜156.14+0.41(円安)


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