電信売相場(TTS)


「電信売相場」は、TTS – Telegraphic Transfer Selling Rateの略称です。TTSは、午前9時55分のレートを元に銀行が午前10時に窓口に公示するレートのうち、銀行が顧客に提示する外貨の売値を言う。

また、電信による仕向送金に適用される外国為替相場 (為替レート) であり,外国為替の受払いで銀行が資金の立替えをまったく必要としない場合の相場である。これは仕向送金,送金小切手の取組み,旅行小切手の売却,外貨貸付けの決済などに適用される。

こちらのレートは、銀行間決済相場 (仲値) に外国為替銀行の手数料と為替変動リスクの危険負担料を加えて決められ、銀行間の直物相場が一定の幅をこえて変動しないかぎり,当該取引日中の取引に適用される。

なお,顧客あてにきた被仕向送金の支払い,代金受領済みの被仕向送金小切手の支払い,取立済みの輸出取立手形に適用される相場を電信買相場 TTBという。