FX週刊ニュース(6月3週)|米ドル/円:20年ぶり円安、1ドル=135円台、急落のわけは?

2022年6月13日
FX週刊ニュース(6月3週)|米ドル/円:20年ぶり円安、1ドル=135円台、急落のわけは?

主な点:

  • 米ドル/円:20年ぶり円安、1ドル=135円台、急落のわけは?
  • ユーロ/米ドル:ユーロの弱さが目立つ市場。ECBの歴史的な利上げ方針発表も相場は大きく変わらず。
  • 英ポンド/米ドル:1週間1.25前後の取引続く。インフレ調査上昇もポンド買いは見られず。
  • 豪ドル/米ドル:オーストラリア準備銀行は政策金利を0.5%引き上げ。ドル全面高が進む。
  • 石油輸出国機構(OPEC)原油価格の更なる上昇を示唆。日本経済への影響は?
  • 金価格1oz=1800ドル台半ばの高値を維持。法定通貨の不安が金価格の高値を後押しか。

米ドル/円:米ドル/円、連日高値の1週間。対ドル円相場、急落のわけは?

週初めの6日、米ドル円相場は日本時間午後7時時点で1ドル=130円70銭前後と130円を超えた円安水準で取引が始まり、翌日7日は更なる円安傾向になり、同日の時間帯で1ドル=131円75銭前後と、更なる大幅なドル高・円安であった。

8日も。国内外の金融政策の格差を意識した円売り圧力が続く中、国内のドル需要が相場を押し上げ、一時1ドル=133円29銭を付けた。終盤には日本銀行の黒田東彦総裁の発言を受けて上げ幅を縮小する場面も一時見られたが結局は一時的なもので、9日のドル円相場もで1ドル=133円85銭前後で、10日も134円50銭と強いドル高円安となり1週間を終えた。

止まらない円安傾向だが、黒田日銀は、「急激な円安について様々な批判や不満があるのは承知」しているが、「円安の日本経済への影響はプラスと出ている」と述べた。すなわち、円安のスピードは問題だが、円安そのものは容認しているのである。

インバウンド需要こそが、日本経済起死回生の一手だと考える政府はそのまま円安を承認し続ける可能性も十分に考えられる。


ユーロ/米ドル:ユーロの弱さが目立つ市場。ECBの歴史的な利上げ方針発表も相場は大きく変わらず。

週初めの6日、1ユーロ=1.0742から43ドル前後の相場で、ECB=ヨーロッパ中央銀行が9日に開く理事会で、7月に利上げに踏み切ることを決めるのではないかという見方から、ユーロを買う動きが強まった。

9日もユーロは下落。欧州中央銀行(ECB)がこの日の理事会で7月から利上げを開始する方針を明示したものの、域内の国債利回りの格差を抑制しユーロ圏国債市場の分断を防ぐ措置の詳細が発表されなかったことが主な理由と思われる。ユーロは0.9%下落し1.0618ドルとなった。ドルは今週に入って1%超上昇しており、週間で2週連続上昇する基調にある。

10日にはユーロ米ドル安値を更新し、1.0619ドルを記録した。ユーロ圏経済の減速懸念からユーロは売られ、ユーロ・ドルは1.06ドルを割り込んだものと考えられる。

ユーロ相場には域内のまだら模様の景気回復とウクライナでの戦争に伴うリスクが重しとなっており、欧州中央銀行による歴史的な利上げ方針の表明でさえも相場は大きくは当分は変わらなさそうだ。


英ポンド/米ドル:1週間1.25前後の取引続く。インフレ調査上昇もポンド買いは見られず。

週初め6日、英与党保守党の信任投票ではジョンソン首相の続投が決定したものの、不信任票の割合は41%と大きく、政治的リスクと経済減速の懸念がポンドの重しとなり、ポンドドルは1.25付近から1.2577近辺まで上昇した。

週初めのポンドドル平均1.25前後の取引が落ち着いたまま続き、9日もポンドドルは1.25台前半での取引を維持し、10日は少しその値を下げ、ポンドドルは1.24台半ばでの取引で取引を終えた。

10日、最新の英インフレ調査では12カ月後のインフレ率が4.6%と前回の4.3%から上昇したが、結果発表後も特段のポンド買い反応はみられなかった。


豪ドル/米ドル:オーストラリア準備銀行は政策金利を0.5%引き上げ。ドル全面高が進む。

週初め6日、オセアニア外国為替市場では豪ドルとニュージーランドドル(NZドル)が足踏み。オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)の利上げが「通常」の25ベーシスポイント(BP)になるか、より大幅になるかを巡り市場の見方が分かれ、豪ドル/米ドルは0.7203米近辺で小動きが見られた。

7日、オーストラリア準備銀行は政策金利(キャッシュレート)を市場予想であった0.25%を上回る0.5%引き上げ、0.85%としました。また、声明では「オーストラリアのインフレ率は大幅に上昇している」「RBAはインフレ率を目標に戻すため、必要なことは何でもやる」とインフレ圧力を抑えるため、利上げを継続する姿勢を示した結果、ドル全面高となり、豪ドルは対米ドルで反落0.72前後であった。

来週16日には注目統計として、豪5月雇用統計の発表が控えています。豪雇用統計は3月、4月と悪くはないものの、市場予想に届かない残念な結果となり、5月は市場予想にとどくのではないかと多くの関係者が期待しています。


石油輸出国機構(OPEC)原油価格の更なる上昇を示唆。日本経済への影響は?

9日、石油輸出国機構(OPEC)の主要加盟国であるアラブ首長国連邦(UAE)は、中国で回復しつつある需要が既にタイトな世界市場をさらに圧迫する恐れがあるとして、原油価格はピークの水準にはまだ「ほど遠い」との見方を示し、更なる上昇の示唆した。

OPECと非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は先週、原油供給拡大ペースの加速で合意した。ただUAEの見解は、同増産決定が今夏のエネルギー価格高騰の緩和にはほとんど寄与しないことを認めた格好だ。OPEC諸国は計画通りの供給引き上げに苦慮しており、生産を拡大できる余力のある産油国は限られていると、UAEのマズルーイ・エネルギー相は述べた。

日本全体でガソリンの平均小売価格についても、円安傾向も重なり、全体的に値上げ傾向が見られて、日本の家庭に引き続き大きな影響を与えそうである。


金価格1oz=1800ドル台半ばの高値を維持。法定通貨の不安が金価格の高値を後押しか。

米連邦準備制度理事会(FRB)の影響を受け、ニューヨーク金先物価格(NY金)は、6月2週時点で1トロイオンス(約31 グラム)=1800ドル台半ばの高値を維持している。FRBによる強硬な引き締め策はドル高と米長期金利の上昇につながり、金利がつかない金の市場には強烈な向かい風になるのが通常だ。NY金がしぶとく1800ドル台半ばを維持している理由として、経済のデフレ化を恐れたFRBによるドル供給があり、そしてコロナ情勢ウクライナ情勢不安と21世紀にはいり、歴史的な世界的な情勢不安が続く中、法定通貨への不安を投資家は潜在的に持っており、それらが金への購買意欲につながっているようだ。

今週の経済指標カレンダー
時間経済指標(イベント)通貨重要度
月曜日 – 2022年6月13日
1日中オーストラリア – 女王の誕生日祝日
08:50大企業製造業景況判断指数(BSI) (Q2)JPY
15:00国内総生産 (前月比)GBP
15:00国内総生産 (前年比)GBP
15:00国内総生産 (前期比)GBP
15:00鉱工業生産 (前月比) (4月)GBP
15:00製造業生産 (前月比) (4月)GBP
15:00月次GDP(対前3ヶ月)GBP
15:00貿易収支 (4月)GBP
15:00非欧州連合貿易収支 (4月)GBP
21:00NIESR 月次GDPトラッカーGBP
未定NIESR GDP予想GBP
火曜日 – 2022年6月14日
03:00連邦公開市場委員会
メンバーブレイナードは話します
USD
10:30住宅価格指数 (前期比) (Q1)AUD
10:30NAB企業信頼感指数 (5月)AUD
10:30NAB企業信頼感指数 (5月)AUD
13:30鉱工業生産 (前月比) (4月)JPY
15:00平均賃金(含ボーナス) (4月)GBP
15:00失業保険申請件数 (5月)GBP
15:00雇用者数(対前3ヶ月) (前月比) (4月)GBP
15:00失業率 (4月)GBP
15:00消費者物価指数 (前月比) (5月)EUR
16:00ドイツBubaマウデラー氏発言EUR
18:00現在のドイツZEWの状況 (6月)EUR
18:00ZEW景気期待指数 (6月)EUR
18:00鉱工業生産 (前月比) (4月)EUR
18:00ZEW景況感指数 (6月)EUR
20:00OPEC月次報告USD
21:30コアPPI (前月比) (5月)USD
21:30生産者物価指数 (前月比) (5月)USD
21:30製造業売上高 (前月比) (4月)CAD
水曜日 – 2022年6月15日
05:30米国石油協会 週間原油在庫USD
07:45経常収支 (前期比) (Q1)NZD
07:45経常収支 (前年比) (Q1)NZD
09:30Westpac消費者信頼感指数 (6月)AUD
11:00固定資産投資 (前年比) (5月)CNY
11:00鉱工業生産 (前年比) (5月)CNY
11:00中国鉱工業生産 (前年比) (5月)CNY
11:00失業率CNY
13:30第三次産業活動指数 (前月比)JPY
15:30生産者物価指数 (前月比) (5月)CHF
18:00鉱工業生産 (前月比) (4月)EUR
18:00貿易収支 (4月)EUR
18:15ドイツ連銀総裁ナーゲル氏発言EUR
21:15住宅着工件数 (5月)CAD
21:30コア小売売上高 (前月比) (5月)USD
21:30輸出価格 (前月比) (5月)USD
21:30輸入物価指数 (前月比) (5月)USD
21:30ニューヨーク連銀製造業景気指数 (6月)USD
21:30小売売上高 (前月比) (5月)USD
23:00企業在庫(前月比) (前月比) (4月)USD
23:00小売業在庫(自動車を除く) (4月)USD
23:30原油在庫量USD
23:30クッシング原油在庫USD
木曜日 – 2022年6月16日
03:00金利予測 – 1年 (Q2)USD
03:00金利予測 – 2年 (Q2)USD
03:00金利予測 – 現在 (Q2)USD
03:00金利予測 – 長期 (Q2)USD
03:00FOMC経済見通しUSD
03:00FOMC声明USD
03:00政策金利発表USD
03:30FOMC記者会見USD
05:00ネット長期TICフロー (4月)USD
07:45国内総生産 (前期比) (Q1)NZD
08:50輸出 (前年比) (5月)JPY
08:50貿易収支 (5月)JPY
10:30雇用者数 (5月)AUD
10:30フルタイム雇用変更 (5月)AUD
10:30失業率 (5月)AUD
16:30政策金利発表 (Q2)CHF
16:30スイス国立銀行金融政策評価CHF
17:00消費者物価指数 (前月比) (5月)EUR
17:30スイス国立銀行記者会見CHF
17:30スイス国立銀行記者会見CHF
18:00ドイツBubaヴエルメリンク氏発言EUR
18:00ユーロ圏賃金 (前年比) (Q1)EUR
19:00ユーロ圏財務相会合EUR
19:00ユーロ圏財務相会合EUR
20:00金融政策委員会議決削減 (6月)GBP
20:00金融政策委員会議決ハイク (6月)GBP
20:00金融政策委員会 (6月)GBP
20:00BOE QE合計 (6月)GBP
20:00政策金利発表 (6月)GBP
21:30建築許可 (前月比) (5月)USD
21:30建築許可件数 (5月)USD
21:30住宅着工件数 (5月)USD
21:30住宅着工、変化 (前月比) (5月)USD
21:30失業保険申請件数USD
21:30フィラデルフィア連銀製造業景気指数 (6月)USD
21:30フィリー連銀雇用 (6月)USD
21:30卸売売上高 (前月比) (4月)CAD
金曜日 – 2022年6月17日
02:00ドイツBubaヴエルメリンク氏発言EUR
07:30製造業購買担当者景気指数 (5月)NZD
12:00日銀金融政策発表JPY
12:00政策金利発表JPY
未定日銀記者会見JPY
17:30BoE 金融政策委員会テンレイロ委員発言GBP
18:00コア指数 (前年比) (5月)EUR
18:00消費者物価指数 (前月比) (5月)EUR
18:00消費者物価指数 (前年比) (5月)EUR
21:30対外証券投資 (4月)CAD
21:30原材料価格指数 (前月比) (5月)CAD
21:45FRBパウエル議長発言USD
22:15鉱工業生産 (前年比) (5月)USD
22:15鉱工業生産 (前月比) (5月)USD
23:30BoEのMPCピル委員発言GBP
土曜日 – 2022年6月18日
01:40政策金利発表JPY
04:30米国商品先物取引委員会 英ポンド
投機的ネットポジション
GBP
04:30CFTC原油の投機的なネットポジションUSD
04:30米国商品先物取引委員会 金
投機的ネットポジション
USD
04:30米国商品先物取引委員会 Nasdaq 100
投機的ネットポジション
USD
04:30米国商品先物取引委員会 S&P500
投機的ネットポジション
USD
04:30米国商品先物取引委員会 豪ドル
投機的ネットポジション
AUD
04:30米国商品先物取引委員会 円
投機的ネットポジション
JPY
04:30米国商品先物取引委員会 ユーロ
投機的ネットポジション
EUR
17:40FRBウォラー氏発言USD


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