FX週刊ニュース(5月3週)|米ドル/円:激しい値動き相場展開続く。円安傾向は一時ストップか?ユーロ/米ドル:長引くウクライナ危機の影響を受けるユーロ経済圏。

2022年5月16日
FX週刊ニュース(5月3週)|米ドル/円:激しい値動き相場展開続く。円安傾向は一時ストップか?ユーロ/米ドル:長引くウクライナ危機の影響を受けるユーロ経済圏。

主な点:

  • 米ドル/円:激しい値動き相場展開続く。円安傾向は一時ストップか?
  • ユーロ/米ドル:長引くウクライナ危機の影響を受けるユーロ経済圏。5年ぶりの安値水準を更新。
  • 英ポンド/米ドル:加速する英ポンドの売り相場。先行き不透明な英国経済。
  • 豪ドル/米ドル:注目経済指標は市場を売り市場、買い市場に導くのか?来週の相場は転換期となり得るか?
  • 石油輸出国機構(OPEC)2022年の世界石油需要の増加を下方修正。
  • ドルの影響を大きく受ける金相場。相場の値動きは不透明か

米ドル/円:激しい値動き相場展開続く。円安傾向は一時ストップか?

週初め9日の東京外為市場では、ドル/円が131.25円と4月28日に付けた高値を超えて、20年ぶりの円安水準を更新した。ドルは一時131.35円の高値を付け、その後も底堅く推移して、11日のドル円相場は午前9時時点で1ドル=130円36銭前後と、前日に比べドル安・円高と横ばい圏。

12日午後の東京外国為替市場でドル円は下げ幅拡大。17時時点では128.85円と15時時点(129.60円)と比べて75銭程度のドル安水準だった。時間外の米10年債利回りが2.82%まで低下すると、昨日の安値129.45円を下抜けた。その後も欧州株の大幅下落などにより、株安も重しとなり先月28日以来となる128.59円まで下げ幅を拡大した。13日の外国為替市場のドル円相場は午後3時時点で1ドル=128円89銭前後と、前日午後5時時点に比べ9銭の小幅なドル高・円安。

今週の相場を見ると右肩上がりで上昇してきたドル・円相場の雲行きが怪しくなってきている。米国の積極的な金融引き締めや中国の都市封鎖などによる世界景気の減速懸念を背景に、株式下落や米長期金利の低下が、円の買い戻しを促している。一本調子のドル高・円安は転換点を迎えたとの見方も出ており、より来週の相場の動きに着目をしていく必要がある。

ユーロ/米ドル:長引くウクライナ危機の影響を受けるユーロ経済圏。5年ぶりの安値水準を更新。

12日、1.0513レベルで取引が始まり、ユーロドルは日中には1.05台前となりほとんど動きは見られなかった。夕刻頃には欧州の主要株価指数が大きく値を下げた影響などで、1.04台前半まで下落した。

週末の13日には、予想を上回る米消費者物価の結果を受けて、リスク回避の雰囲気を強める中で、為替市場はドル買いが優勢となっており、ユーロドルは下値を切り下げる展開が見られた。一時1.0358ドル付近まで下落する場面が見られ、2017年以来の5年ぶりに安値水準を更新した。

先週の下落市場より、パリティ(1.00)になることも現実味を増してきた。米大手金融からは、ウクライナ危機の影響が欧州経済を圧迫する一方、米金利上昇がドルを押し上げ、ユーロドルは20年ぶりにパリティになる可能性が非常に高いと言う。

長引くウクライナ危機はユーロ圏経済にとって大きなダメージを与え続けてきており、それがユーロに対する脅威であることをようやく市場関係者が認めてきているようである。

英ポンド/米ドル:加速する英ポンドの売り相場。先行き不透明な英国経済。

4月下旬からポンドドルの下落トレンドが継続している。10日には1.2460レベルまで下がりその後相場に大きな動きは見られなかったが、12日には大きくポンドが売られることとなった。原因としては発表された3月英GDPが前月比-0.1%と昨年12月以来のマイナス成長となったことに反応したためである。

ポンドドルは1.22台を割り込むと、安値を1.2185レベルに広げた。13日にはポンドドルはロンドン朝に1.2230台を付けた後、一転して売りが強まる展開となり1.2156前後まで下落した。

市場では英ポンドの売りが加速している。この主因は、英国経済の先行き不透明感にある。政府による大きなテコ入れがない限り当分は英ポンドの売り相場は続きそうである。

豪ドル/米ドル:注目経済指標を大きく迎える豪市場。来週の相場は転換期となり得るか?

今週の豪ドル/円は大幅下落。9日、豪ドル/円は92.20円付近で週初を迎えましたが、米国の金融引き締め加速への警戒感により、世界的に株価が下落したことで、資源国通貨である豪ドルやNZドルには売り圧力がかかった。

11日に発表された米4月消費者物価指数(CPI)が予想ほど低下しておらず、米長期金利が低下しまた、中国のロックダウン長期化などの影響から世界経済減速懸念も根強く、結果的には12日には豪ドル/米ドルは大きく下落した。来週は豪の注目経済指標が数多く予定されている。

まず、17日には豪準備銀行(RBA)理事会の議事要旨が公表される。市場予想の0.15%を上回る0.25%の利上げを行った経緯や、今後の利上げ見通しなど、RBAの姿勢に注目が集まっている。

18日には豪1-3月期賃金指数が発表される。専門家は前回(同+2.3%)よりも上昇することを予想している。予想以上に3%を超える結果となれば、RBA理事会での利上げ幅拡大期待が強まりそうである。19日には豪4月雇用統計が発表される。注目経済指標は市場を売り市場、買い市場に導くのか?来週の市場は豪ドル/米ドルにとっての一つの転換期となりそうだ。

石油輸出国機構(OPEC)2022年の世界石油需要の増加を下方修正。

石油輸出国機構(OPEC)は12日に発表した月報で、2022年の世界石油需要の増加を日量336万バレルとし、前回予想から31万バレル下方修正した。引き下げは2カ月連続となる。ロシアのウクライナ侵攻やインフレ高進、中国での新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染再拡大が要因。

ウクライナ戦争によって原油価格は今週も高値を付け、インフレ圧力を高めた。中国が新型コロナ感染対策の厳格なロックダウン(都市封鎖)を導入したことも影響を与えているものと思われる、ドルの影響を大きく受ける金相場。相場の値動きは不透明か。

今週金相場は、株式市場が速い利上げペースとそれによる景気後退の懸念で大きく下げる中で、究極の安全資産と見られているドルへの需要が高まり、ドルが再び20年来の高さへ上昇する中で、マージンコール(他の資産下げに対する追加証拠金支払い)のための現金化の動きからも、ドル建てベースで金はほぼ今年の上げ幅を失うこととなりました。今週週末金曜日にはオンスあたり1808ドルと2月初旬以来の低さとなった。

今後、米連邦準備制度理事会(FRB)は急激な利上げを実施する見込みであり、その利上げを金相場がどう評価するかは、いまのところ不透明要因は大きい。

ドル相場の影響を大きく受ける金価格。ドル高傾向が少し落ち着いたいま、安全資産としての金価格の上昇も少し落ち着いた傾向になると予測している専門家もいる。

今週の経済指標カレンダー
時間経済指標(イベント)通貨重要度
月曜日 – 2022年5月16日
11:00固定資産投資 (前年比) (4月)CNY
11:00鉱工業生産 (前年比) (4月)CNY
11:00中国鉱工業生産 (前年比) (4月)CNY
11:00失業率CNY
11:00統計局記者会見CNY
17:20ECBのパネッタ氏発言EUR
18:00EU 経済見通しEUR
18:00貿易収支 (3月)EUR
18:30ドイツBubaヴエルメリンク氏発言EUR
19:30ドイツ連銀のブルクハルト・バルツ氏発言EUR
21:15住宅着工件数 (4月)CAD
21:30ニューヨーク連銀製造業景気指数 (5月)USD
21:30製造業売上高 (前月比) (3月)CAD
21:30卸売売上高 (前月比) (3月)CAD
21:55連邦公開市場委員会メンバーの
ウィリアムズ氏の発信
USD
23:15MPC国家財政委員会公聴会GBP
火曜日 – 2022年5月3日
00:10ドイツBubaマウデラー氏発言EUR
05:00ネット長期TICフロー (3月)USD
10:30金融政策委員会議事要旨AUD
13:30第三次産業活動指数 (前月比)JPY
15:00平均賃金(含ボーナス) (3月)GBP
15:00失業保険申請件数 (4月)GBP
15:00雇用者数(対前3ヶ月) (前月比) (3月)GBP
15:00労働生産性GBP
15:00失業率 (3月)GBP
15:30ECBのエンリア氏発言EUR
18:00消費者物価指数 (前月比) (4月)EUR
18:00国内総生産 (前年比) (Q1)EUR
18:00国内総生産 (前期比) (Q1)EUR
21:00連邦公開市場委員会メンバー、ダドリー発言するUSD
21:30コア小売売上高 (前月比) (4月)USD
21:30小売売上高 (前月比) (4月)USD
21:30対外証券投資 (3月)CAD
22:15鉱工業生産 (前月比) (4月)USD
22:15鉱工業生産 (前年比) (4月)USD
23:00企業在庫(前月比) (前月比) (3月)USD
23:00小売業在庫(自動車を除く) (3月)USD
水曜日 – 2022年5月4日
00:00世界乳製品取引価格指数NZD
00:05MPC委員カンリフ氏GBP
02:00ラガルドECB総裁 発言EUR
03:00FRBパウエル議長発言USD
03:30FOMCメンバー、メスター談話USD
05:30米国石油協会 週間原油在庫USD
07:45生産者物価指数(原材料価格) (前期比) (Q1)NZD
08:50国内総生産 (前期比) (Q1)JPY
08:50国内総生産 (前年比) (Q1)JPY
10:30労働賃金指数 (前期比) (Q1)AUD
13:30鉱工業生産 (前月比) (3月)JPY
15:00消費者物価指数 (前月比) (4月)GBP
15:00消費者物価指数 (前年比) (4月)GBP
15:00生産者物価指数(原材料価格) (前月比) (4月)GBP
16:00欧州中央銀行非金融政策会合EUR
17:00ECBのエンリア氏発言EUR
18:00コア指数 (前年比) (4月)EUR
18:00消費者物価指数 (前年比) (4月)EUR
18:00消費者物価指数 (前月比) (4月)EUR
未定ECB金融安定報告EUR
21:30建築許可 (前月比) (4月)USD
21:30建築許可件数 (4月)USD
21:30住宅着工、変化 (前月比) (4月)USD
21:30住宅着工件数 (4月)USD
21:30コアCPI (前月比) (4月)CAD
21:30消費者価格指数コア (前年比) (4月)CAD
21:30消費者物価指数 (前月比) (4月)CAD
21:30ドイツ連銀のブルクハルト・バルツ氏発言EUR
23:30原油在庫量USD
木曜日 – 2022年5月5日
00:00ECBマッコール氏発言EUR
00:10ドイツ連銀のブルクハルト・バルツ氏発言EUR
01:00ドイツ連銀ベーアマン氏発言EUR
07:45生産者物価指数(原材料価格) (前期比) (Q1)NZD
08:50季節調節済み貿易収支JPY
08:50輸出 (前年比) (4月)JPY
08:50貿易収支 (4月)JPY
10:30雇用者数 (4月)AUD
10:30フルタイム雇用変更 (4月)AUD
10:30失業率 (4月)AUD
11:00予算案発表NZD
16:05ドイツBubaヴエルメリンク氏発言EUR
未定10年物スペイン国債入札EUR
19:00CBI製造業受注指数GBP
20:30ECBは、金融政策の会議のアカウントを発行した。EUR
21:30失業保険申請件数USD
21:30フィラデルフィア連銀製造業景気指数 (5月)USD
21:30フィリー連銀雇用 (5月)USD
21:30新築住宅価格指数 (前月比) (4月)CAD
21:30原材料価格指数 (前月比) (4月)CAD
21:30欧州中銀(ECB)ルイス・デギンドス副総裁発言EUR
23:00中古住宅販売戸数 (4月)USD
23:00中古住宅販売 (前月比) (4月)USD
金曜日 – 2022年5月6日
01:20ドイツ連銀のブルクハルト・バルツ氏発言EUR
07:45貿易収支 (前年比) (4月)NZD
07:45貿易収支 (前月比) (4月)NZD
08:30全国コアCPI (前年比) (4月)JPY
10:15PBoC ローンプライムレートCNY
15:00小売売上高コア(前月比) (前年比) (4月)GBP
15:00小売売上高コア(前年比) (前月比) (4月)GBP
15:00小売売上高(前月比) (前年比) (4月)GBP
15:00小売売上高(前年比) (前月比) (4月)GBP
15:00生産者物価指数 (前月比) (4月)EUR
15:30鉱工業生産 (前期比)CHF
15:30ECB監査役会メンバー
フェルナンデス・ポジョ氏発言
EUR
16:30BoEのMPCピル委員発言GBP
19:00CBI製造業受注指数GBP
20:45ドイツ連銀総裁ナーゲル氏発言EUR
21:00ECBのレーン氏発言EUR
21:30卸売売上高 (前月比) (3月)CAD
土曜日 – 2022年5月7日
02:00ベーカー・ヒューズ社のリグ・カウントUSD
02:00ベーカーヒューズ社発表の米石油採掘リグ稼働数USD
04:30米国商品先物取引委員会 英ポンド 投機的ネットポジションGBP
04:30CFTC原油の投機的なネットポジションUSD
04:30米国商品先物取引委員会 金
投機的ネットポジション
USD
04:30米国商品先物取引委員会 Nasdaq 100
投機的ネットポジション
USD
04:30米国商品先物取引委員会 S&P500
投機的ネットポジション
USD
04:30米国商品先物取引委員会 豪ドル
投機的ネットポジション
AUD
04:30米国商品先物取引委員会 円
投機的ネットポジション
JPY
04:30米国商品先物取引委員会 ユーロ
投機的ネットポジション
EUR




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