マーケットコメント:8月の消費者物価指数発表!続伸のインフレを解説!
2024年9月20日東西FXマーケットコメント – 2024年9月20日
文/宇佐美幸弥 – 東西FXリサーチチーム
8月の日本消費者物価指数発表!インフレが4ヶ月連続続伸!
9月19日に日本の8月消費者物価指数が発表された。
結果としては、CPIは前年比予想2.4%に対して3.0%、コアCPIは前年比予想2.6%なのに対して、2.8%上昇といずれも市場予想を上回り、大きく続伸することとなった。
Bloombergによれば、明治安田総合研究所Chief Fellow Economistの小玉氏は、市場の不安定性を加味して、日銀は今月の会合では金利を据え置くだろうと予測したものの、長期的な利上げサイクルは続く可能性が高いと指摘した。
日銀は直近2016年から維持していたマイナス金利政策を撤廃し、0.1%、0.25%と断続的に政策金利の引き上げを繰り返している。インフレが緩やかに進行していることを鑑みても、長期的な利上げサイクルが継続する確率は高い。
FRBが先日0.5ptの利下げを行ったことも踏まえると、政策金利の差は縮小の一途を辿っている。これによって、ここ数年続くキャリートレードに起因した長期的な円安トレンドが終了し、円高に突入する可能性もある。よって、今後の円の動きは引き続き注視する必要があるだろう。
ポンド円テクニカル分析〜値動きと今後のトレンド〜
上記の図(Yahoo Financeより)はポンド円の日足チャートである。
この図を見ると、ポンド円は2024年7月に大きく下落して以降、方向感のない相場をしていることがわかる。
テクニカル分析の観点でも、75日移動平均線は下向きになっている一方で、フォーメーション的にはダブルボトムを形成しつつあり、示唆されるトレンドに一貫性がない状態である。
オシレーター指標を見ると、RSIは中立であり、MACDではMACDラインがシグナルラインを上抜けするゴールデンクロスが発生している。これらを踏まえれば、少なくとも短期的には上昇する可能性の方が高いと思われる。
一方で、日銀とBOEが金利政策に関して反対方向に動いており、それによって政策金利の差が縮小していることを踏まえると、長期的には円安方向に動く可能性が高いと思われる。そうなると、テクニカルで示唆される短期的な上昇が起これば、絶好の売り場となるかもしれない。
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