FXニュース:米トランプドル安容認
2026年1月28日
東西FXニュース – 2026年01月28日
文/八木 – 東西FXリサーチチーム
主な点:
- 日米為替介入警戒継続
- 日財務相「日米緊密連携」
- 主要通貨にドル全面安
- 欧通貨高是正の可能性
- 米FOMC金利発表控え
- 米パウエル議長発言前
今日2026年1月28日水曜日の日本の東京外国為替市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の安値でドルの高値の153円7銭付近から、円の高値でドルの安値の152円28銭付近の値幅約79銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は152円56銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の154円67銭付近の前東京終値比で約2円11銭の大幅な円高ドル安であった。
今日の為替相場の値動きの主な要因と市場時間に沿った世界外国為替証拠金取引 (FX / Foreign Exchange) マーケット・トレンドの動向と分析はまず、昨日の日本市場終了後の欧州市場と英国ロンドン外国為替市場では、昨夜17時41分頃にドルは円相場で一時154円88銭付近に反発していたが、昨夜18時50分過ぎにも日米協調為替介入への警戒感を再燃させる様なドルの急落があり、昨夜18時53分頃にドルは円相場で一時153円15銭付近に下落した。
ただし、日本の衆議院選挙が始まっており、与野党共に財源不明の消費税減税案を唱えていたことを受けては、日本政府の財政悪化懸念の円売り要因もあったため、昨夜19時5分頃にはドルは円相場で一時154円19銭付近に反発した。
しかし、昨夜1月27日から米国現地時間の本日1月28日 (時差先行の日本時間では明日未明) に開催される今月の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) と米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) のジェローム・パウエル議長の要人発言のイベントを控え、今月のFOMCは米国政策金利の据え置き予想が90%を超える優勢ではあるものの米国政策金利の先行きなどに市場の注目が集まっており、イベント前のイベントリスクの持ち高調整のドル売りと様子見のドルの買い控えなどもあり、米国利下げ要求を続けるドナルド・トランプ米国大統領の次期FRB議長候補指名も控えた米国政治圧による米国信認低下懸念の燻りなどもあり、米国政治問題による米国政府機関の再閉鎖リスクなども意識されたドル売り要因があったことでは、欧州ユーロと英国ポンドやスイスフランなどが対ドルで買われて上昇し、主要通貨全般に対するドル安の外貨影響が対ドル円相場にも波及したため、一時反発後のドルは円相場で再び153円台に反落した。
その影響から、欧州英国市場の後半にあたる昨夜22時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時153円30銭付近であった。
同時進行中の欧州債券市場では、欧州ユーロ圏主要国のドイツが欧州と地理的に隣接する地域のあるウクライナ情勢などを受けた国防力の強化とインフラ整備などのために史上初の20年物の独連邦債を起債し、総額65億ユーロの表面利率クーポンレート3.4%で償還期限2047年5月の複数の金融機関参加のシンジケート方式となり、過去最大に近い需要の人気が出た影響では、他の年度の独連邦債にも独債券価格上昇時の利回り低下が波及し、10年物の独連邦債の利回りが指標となる欧州長期金利が低下した一方で、米国債が売られて米国債券価格低下時の利回り上昇が起き、昨夕17時台に一時4.217%付近だった米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が昨夜22時10分頃の一時4.238%付近に向けて4.23%台に上昇していたため、債券利回りの金利差トレードのドル買いが混ざった影響では、昨夜22時32分頃にドルは円相場で一時153円43銭付近と、昨夜の米国市場における円の安値でドルの高値を記録した。
米国長期金利は、昨夜22時56分頃の一時4.240%付近に向けて上昇したが、米国信認低下懸念による米国売りの米国債売りと米国通貨売りが同時に起きたことを受けては、米国株売りを伴う米国トリプル安への警戒感が意識され、金利に敏感な米国ダウ先物価格が下落しており、米国トリプル安警戒のドル売りも入ったことでは、ドルは円相場で再び下落した。
また、昨夜22時46分頃のニュースでは、日本政府の片山さつき財務相が、日本と米国と英国とドイツ、フランス、イタリア、カナダが参加するG7 (Group of Seven / 主要7カ国) 財務相オンライン会合後に、為替相場について、「米国当局と緊密連携しながら適切な対応を取る」と発言したことから、日米緊密連携の協調為替介入への警戒感が再意識され、昨夜22時47分頃にドルは円相場で一時152円99.7銭付近と152円台にも向け始めた。
昨夜23時の米国市場では最新経済指標の発表が始まり、11月米国S&Pケース・シラー住宅価格指数の前年同月比が前回の1.3%と市場予想の1.2%を上回る1.4%であったことや、同時刻の11月米国住宅価格指数の前月比も前回の0.4%と市場予想の0.3%を上回る0.6%に上振れをした米国住宅インフレの根強さはやや抵抗となり、昨夜23時3分頃に安全資産としても売られた米国10年債の利回りが指標の米国長期金利が一時4.240%付近への再上昇を見せていた日米金利差トレードの影響もあって、昨夜23時2分頃のドルは円相場で一時153円35銭付近に下げ渋ったが、日米連携レートチェックと円安ドル高是正の日米協調為替介入の警戒感の中では、欧州英国通貨などを中心とした主要通貨全般に対するドル安の影響は続き、米国経済指標発表直後の一時的な抵抗となっていた。
昨夜23時半頃には、米国ニューヨーク株式市場が始まり、米国主要株価三指数の1つである米国ダウ工業株 (DJIA / Dow Jones Industrial Average) がマイナス圏に下落して始まった株価影響による安全資産の米国債の買い戻しが入り、米国債券価格反発に伴う利回り反落が起きたことでは、米国長期金利が一時急落し、昨夜23時33分頃に一時4.218%付近と4.21%台に低下したため、債券利回りの金利差トレードのドル売りも入り、昨夜23時35分頃のドルは円相場で一時152円93銭付近と152円台に下落した。
ただし、米国主要企業の決算報告シーズンの影響が続いている米国ニューヨーク株式市場では、米国主要株価三指数の他の2指数である米国S&P500種株価指数 (S&P500 / Standard and Poor’s 500 index) と世界的なハイテク企業の比率の高い米国ナスダック総合株価指数 (NASDAQ / National Association of Securities Dealers Automated Quotations Composite) はプラス圏の推移で上昇したことは抵抗となり、昨夜23時53分頃にドルは円相場で一時153円38銭付近に反発した時間もあった。
しかし、続いて深夜24時に発表された最新米国経済指標の1月米国リッチモンド連銀製造業指数が前回の−7と市場予想の−5に対し−6と市場予想を下回ったほか、同時発表の米国コンファレンス・ボードの1月米国消費者信頼感指数が前回の89.1と前回上方修正の94.2と市場予想の91.0を下回る84.5に下振れしたため、為替介入警戒感がある円相場だけでなく主要通貨全般に対してドル売りが入り、ドルは円相場で再び152円台で下落した。
世界市場の月末が近づく中で主要取引通貨であるドル売りで自国通貨を買い戻す値動きも入り、世界最大規模の英国ロンドン市場で午前1時のロンドン・フィキシング (London Fixing) の後のドル売りフローも観測され、欧州ユーロと英国ポンドとスイスフランや豪ドルなどの主要通貨全般に対するドル安が円相場に波及しており、米国市場よりも時差が先行している欧州市場と英国市場の終了後で米国債券市場の午前3時頃の米国5年債の入札後の午前3時7分頃には、ドルは円相場で一時152円58銭付近にも下落していた。
米国ニューヨーク株式市場では、米国主要株価三指数中、前述の米国ダウ工業株 (DJIA / Dow Jones Industrial Average) は前日比で−0.82%となる安値の終値に向けたが、米国S&P500種株価指数 (S&P500 / Standard and Poor’s 500 index) と米国ナスダック総合株価指数 (NASDAQ / National Association of Securities Dealers Automated Quotations Composite) は米国主要企業の決算報告の影響などがあり、前日比で高値の終値をつけたことでは、米国主要株価三指数中の二指数の上昇を受けた米国トリプル安懸念の緩和により、午前4時49分頃にドルは円相場で一時152円84銭付近に下げ渋ったが、米国株式市場が終了すると、株価影響による低リスク通貨の円売りが弱まった一方で、主要通貨全般に対するドル売りが続き、ドルは円相場で更なる下落を見せていた。
この米国通貨のドル安について、今朝5時45分頃の米国政府のドナルド・トランプ大統領の発言が世界市場で話題になり、「ドルが過度に下落したとは思わない」と寛容的で、「中国と日本は常に通貨安を望んでいた」とドル高是正を容認する姿勢を示し、主要通貨へのドル安を懸念するかという質問についても、「いや、グレートだ。ドルは好調だ。ドルが公正な水準に落ち着くことを望んでいる」と楽観的で、以前に話題になったマールアラーゴ合意 (Mar-a-Lago Accord) を彷彿させる様な一部観測などにもあった主要通貨に対するドル高是正による米国貿易価格競合力向上などの意図が意識され、日米政府容認の円安ドル高是正を意識した主要通貨に対するドル売りも入ったことから、発言後の今朝5時48分頃と55分頃にドルは円相場で一時152円10銭付近と、昨夜から今朝までの米国市場における円の高値でドルの安値を記録したほか、主要通貨全般に対するドル全面安も記録した。
米国市場も月末に向けていたことでは米国ニューヨーク外国為替市場終盤のドルの買い戻しもやや混ざったが、昨夜22時頃から今朝7時頃までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の値動きは、円の安値でドルの高値の153円43銭付近から、円の高値でドルの安値の152円10銭付近の値幅約1円33銭で、今朝7時頃のニューヨーク終値の対ドル円相場は152円21銭付近と、前営業日同時刻の154円18銭付近の前ニューヨーク終値比で約1円97銭の大幅な円高ドル安となった。
今朝早朝のアジア・オセアニア市場では、急速に進行した世界的な主要取引通貨のドル安を受けた安値からのドルの買い戻しが入り、今朝8時30分頃にドルは円相場で一時152円62銭付近に反発したが、今朝8時50分に日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) が前々回に追加利上げを決定した際の先月2025年12月18〜19日開催分の日銀金融政策決定会合議事要旨を公表し、反対なしの全員一致の決定であった内容などがやや意識された影響では、時期は急がなくとも今後の追加利上げ方向の維持もあり、今朝9時頃から始まった今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時152円49銭付近になった。
日本市場が始まると、昨夕の154円台から今朝の152円台への大幅な円高ドル安の進行を受けたドルの割安感などから、今朝の仲値決済に向けた日本企業の輸入実需とドル準備金の円売りドル買い需要に続き、円売りドル買いが先行した影響では、今朝11時14〜15分頃にドルは円相場で一時153円7銭付近と153円台にまで反発して下げ幅を縮小した。
しかし、月末要因もあって円安時に買った日本株を円高時に利益確定売りして為替差益を狙う海外投資家達の日本株売りも続いており、円高は日本の輸出企業にとっては価格競合性低下による決算時のマイナス要因にもなり得るため、今朝の東京株式市場では今日の日経平均株価がマイナス圏から始まり、午後14時台までマイナス圏の推移を続けていた日経平均株価下落時のリスク回避のリスクオフ (Risk-off) の国内第一安全資産の低リスク通貨の円買いがあった影響ではドルは円相場で反落し、午後14時30分頃のドルは円相場で一時152円48銭付近と152円台前半に再低下していた。
しかし、午後14時台のニュースでは、英国フィナンシャル・タイムズ (FT / Financial Times) が、欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) 政策委員会メンバーのオーストリア中銀のマーティン・コッハー総裁が、「現状ではECBの金利変更は必要ないものの、ユーロ高が続けば、行動が必要になる可能性がある」と、ユーロ高進行時の欧州利下げを示唆する発言をしたと報じた影響から、欧州ユーロに対するドルの買い戻しが混ざった外貨影響の波及があり、午後14時53分頃のドルは円相場で一時152円74銭付近と152円台後半に下げ渋った。
さらに、午後15時頃から日経平均株価には買い戻しが入り始めてプラス圏に上昇し、午後15時30分に今日の日経平均株価が5万3358円71銭の終値をつけて前日比25円17銭高の+0.05%の小幅高で大引けした影響もあり、午後15時53分頃にもドルは円相場で一時152円73銭付近と再び下げ渋っていた。
とはいえ、夕方16時頃から欧州市場が参入すると、今朝早朝のドナルド・トランプ米国大統領の主要通貨に対するドル安容認の発言を受けた観測報道が時差で現地朝のニュースになったためドル売りが再燃したほか、日米協調為替介入への警戒感が続く中で、今夜この後の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) では市場予想で金利据え置き予想が優勢ではあるが結果発表と米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) のジェローム・パウエル議長の金融政策先行きなどの要人発言を控えたイベントリスクの持ち高調整のドル売りなども入り、月末を控えた日本市場終盤の利益確定と持ち高調整の円の買い戻しも入る中で、夕方16時17分頃にドルは円相場で一時152円28銭付近と、今日の日本市場における円の高値でドルの安値を記録した。
このため、今日17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は152円56銭付近で、昨日17時の154円67銭付近の前東京終値比で約2円11銭の大幅な円高ドル安になった。
今夜この後の米国市場では、最新米国経済指標の発表予定と米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の発表と米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) のジェローム・パウエル議長の要人発言のイベントを控えており、日本時間の経済指標カレンダーの予定は、深夜24時30分に米国週間原油在庫と、28時に米国連邦公開市場委員会 (FOMC) の米国政策金利および声明文など発表と、28時30分頃からライブ中継でのFOMC後の定例記者会見の米国連邦準備制度理事会 (FRB) のジェローム・パウエル議長の発言予定を控えており、先行きなどの発言が市場で注目されている。
また、米国主要企業の決算報告シーズンが続き、明日早朝の米国株引け後の頃に米国マイクロソフト (Microsoft) とメタ (Meta) とテスラ (Tesla) 株などの決算報告予定を控えており、世界の株式市場と債券市場や貴金属や原油などを含むコモディティ (商品先物) 市場などの為替相場への影響や、世界情勢のグリーンランドやパレスチナ自治区やウクライナと中東とイランと日中と米露と欧米と南米などの関係に加えて、世界の政治・経済の最新ニュースとドナルド・トランプ米国大統領と高市早苗首相や各国政府および中銀などの要人発言などのファンダメンタルズ分析は、最新経済指標データやテクニカル分析と共に世界のFXトレーダー達の為替相場の値動き予想材料になっている。
世界市場でも、今夜23時45分頃には北米カナダの中央銀行にあたるカナダ銀行 (BoC / Bank of Canada) の加政策金利発表もあり、30時30分頃には南米ブラジル中央銀行政策金利発表などを控えている。
一方、欧州ユーロは、今日17時の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は182円95銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の183円53銭付近の前東京終値比で約58銭の円高ユーロ安であった。
主な要因は、日米協調為替介入警戒感を受けた大幅な円高ドル安進行の影響が他の主要通貨にも波及したことでは、欧州ユーロや英国ポンドに対しても円相場が上昇したが、欧州ユーロはドルに対しては大幅域に上昇していたため、外貨影響の波及では主要通貨全般への円高影響の観測後にも小幅域の円高ユーロ安となっていた。
その影響から、英国ポンドも、今夜17時の今日の東京外国為替市場のポンド円相場の終値は210円50銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日の夜17時の211円53銭付近の前東京終値比で約1円3銭の大幅な円高ポンド安であった。
先述のユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.1992ドル付近と、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の1.1866ドル付近の前東京終値比で約1.26セントの大幅なユーロ高ドル安であった。
主な要因は、米国政府のドナルド・トランプ大統領の発言を受けたドル安容認のドル売りがあったほか、米国政治圧による米国連邦準備制度理事会 (FRB) の独立性への懸念と米国信認低下懸念が燻っており、さらに米国政治問題により米国政府機関の再閉鎖リスクの警戒感や米国関税政策の合法性への疑問などもある中では、欧州ユーロなどの主要通貨に対するドル売り要因が強く、今夜の米国連邦公開市場委員会 (FOMC) 後のジェローム・パウエル議長の発言を控えたイベントリスクの持ち高調整やドルの買い控えなどもあり、日米協調為替介入への警戒感が続く円相場だけではなく欧州ユーロと英国ポンドとスイスフランなどの主要通貨全般に対してもドルが下落していた。
今日の東西FXニュース執筆終了前の2026月1月28日の日本時間(JST / Japan Standard Time) の21時21分(チャート画像の時間帯は英国冬時間 (GMT / Greenwich Mean Time / JST-9) の英国ロンドン外国為替市場の12時21分頃) の人気のクロス円を中心とした為替レートは下表の通りである。
| 通貨ペア | JST 21:21の為替レート | 日本市場前営業日JST 17:00前東京終値比 |
| ドル/円 | 152.45 〜 152.46 | −2.21 (円高) |
| ユーロ/円 | 182.58 〜 182.60 | −0.93 (円高) |
| ユーロ/ドル | 1.1975 〜 1.1977 | +0.0111 (ドル安) |
| 英ポンド/円 | 210.08 〜 210.14 | −1.39 (円高) |
| スイスフラン/円 | 198.78 〜 198.84 | −0.06 (円高) |
| 豪ドル/円 | 106.77 〜 106.81 | −0.12 (円高) |
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