FXニュース:米国トリプル安警戒感
2026年1月20日
東西FXニュース – 2026年01月20日
文/八木 – 東西FXリサーチチーム
主な点:
- 日減税発言と財政懸念
- 欧米間警戒リスク回避
- 米財務長官欧報復牽制
- 米株先物と日欧株下落
- 日米債売り利回り上昇
今日2026年1月20日火曜日の日本の東京外国為替市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の高値でドルの安値の157円85銭付近から、円の安値でドルの高値の158円61銭付近の値幅約76銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は158円27銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の158円7銭付近の前東京終値比で約20銭の円安ドル高であった。
今日の為替相場の値動きの主な要因と市場時間に沿った世界外国為替証拠金取引 (FX / Foreign Exchange) マーケット・トレンドの動向と分析はまず、昨日の日本市場終了後の欧州市場と英国ロンドン外国為替市場では、昨夜18時頃から始まった日本政府の高市早苗首相の記者会見で、今週1月23日召集の通常国会冒頭の衆議院解散を正式に表明し、選挙は1月27日公示で2月8日投開票と報じられ、積極財政が進展しやすくなる可能性や食品に対する減税発言などを受けて財政懸念が高まったことは主要通貨に対する円売り要因となり、昨夜18時9分と33分頃のドルは円相場で一時158円17銭付近に上昇していた。
しかし、高市早苗首相は、為替について、「投機的な動きは注視し、必要な対応を打ってゆく」とも述べており、先日の片山さつき財務相の発言を受けて高まっていた日本政府と日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) による為替介入への警戒感が燻ったことでは、ドルは円相場で反落に向けた。
また、欧州連合 (EU / European Union) 加盟国の北欧デンマーク自治領のグリーンランドを巡り、米国がグリーンランドの豊富な地下資源と戦略的立地からかねてから領有を求めていたが、米国によるグリーンランド領有を支持しない欧州8カ国のデンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、イギリス に対して、米国がグリーンランドを購入できるようになるまで2月から10%の米国追加関税を表明し、6月から25%に引き上げと米国政府のドナルド・トランプ大統領が先週末に表明しており、米国によるグリーンランド領土取得のための脅迫的な米国追加関税に対する欧州の報復による欧米対立激化への警戒感があったことから、米国主要株価先物と米国債と米国通貨売りによるトリプル安の要因を受けたドル売りが入ったことでは、外貨影響の波及などもあってドルは円相場で反落し、昨夜18時44分頃にドルは円相場で一時157円86銭付近と157円台に下落していた。
欧州市場では、昨夜19時に欧州ユーロ圏総合の最新欧州重要インフレ指標である12月欧州消費者物価指数 (HICP / Harmonised Index of Consumer Prices) 改定値の発表があり、前年同月比は前回と市場予想の2.0%を下回る1.9%に鈍化したが、同月の欧州HICPコア指数の改定値は前年同月比が前回と市場予想通りの2.3%の横ばいであった。
昨夜の欧州英国市場と時間帯が近い世界FX市場では、その後の米国市場が米国連邦祝日のキング牧師記念日 (Martin Luther King Jr’s Day) の連休で休場予定であったため、主要取引通貨としてのドル実需が減少していたことに加えて、先述の欧州市場などでの欧米グリーンランド問題への警戒感を受けた米国売りの影響があり、米国主要株価先物と米国債券と米国通貨の米国トリプル安の観測などもあり、ドルは円相場で二度目の高値圏を上抜けしないテクニカル分析的なダブルトップ (Double Top) の天井感の売りサインを見せて下落し、昨夜19時52分頃にドルは円相場で一時157円83銭付近に下げていた。
しかし、欧米関税への警戒感を受けては、欧州株式市場で欧州主要株価指数の独DAX (Deutscher Aktien-indeX / German Stock Index) が大幅な下落を見せており、株価下落時のリスク回避のリスクオフ (Risk-off) で安全資産としての欧州債が買われたことから独連邦10年債の利回りが指標となる欧州長期金利低下時の欧州ユーロ売りが混ざったほか、低リスク通貨の円買いに加えて、世界的な流動性の高さから安全資産の一種でもあるドルの買い戻しも入った株価影響では、昨夜20時52〜53分頃のドルは円相場で一時158円11銭付近と158円台に反発していた。
その影響から、欧州英国市場の後半にあたる昨夜22時頃からの米国ニューヨーク外国為替市場は祝日休場であったが、時間帯が近い北米や南米などを含めた世界FX市場でのこの時間の米国ニューヨーク始値相当の対ドル円相場の始値は一時158円2銭付近であったが、欧州英国市場で米国売りが入っていた影響や欧州主要株価下落を受けた株価リスク回避のリスクオフの低リスク通貨の円買いの影響では、深夜24時3分頃にドルは円相場で一時157円86銭付近と再び157円台に下落し、昨夜の米国市場相当時間の円の高値でドルの安値を記録した。
昨夜の米国市場は休場で最新米国経済指標などの発表はなかったものの、昨日1月19日から今週の1月23日にかけて世界経済フォーラム (WEF / World Economic Forum) 年次総会のダボス会議 (Davos Meeting) がスイス東部のスキーリゾート地の山岳地帯ダボス・クロスタースで開催されており、世界の中銀関係者などが出席しているために要人発言のニュースはあり、米国政府のスコット・ベッセント財務長官が、先述のグリーンランド領有問題を巡る米国追加関税についての欧州からの対抗について、「欧州各国の政府は米国が講じる措置に対して報復すべきではない」として、「報復的な貿易措置は、非常に賢明ではない」と発言し、報復に対しては更なる報復が生じる可能性を示唆し、自制を求めて牽制していたことでは、午前1時18分と44分頃にドルは円相場で一時158円14銭付近に反発した。
一方、欧州ユーロ圏財務相会合の通称ユーログループは、今年5月末に任期満了予定の欧州中央銀行 (ECB / European Central Bank) のルイス・デ・ギンドス副総裁の後任として、クロアチア国立銀行 (HNB / Croatian National Bank) のボリス・ブイチッチ総裁を6月1日付けの就任での指名の支持をしたという観測ニュースなどがあったことでは、主要通貨に対する欧州ユーロ買いも入った。
欧州株式市場では、欧州主要株価指数の独DAXは大幅安の終値をつけたが、英国株式市場では英国主要株価指数の英FTSE (Financial Times Stock Exchange) は小幅安の終値となり、株価影響の安全資産買いが収束する中で、午前1時36分頃にポンドドルが英国ポンドに対するドル売りで一時1.3435ドル付近に上昇したほか、欧州英国市場終了後の午前3時22分頃にはユーロドルも一時1.1649ドル付近の日通し高値に向けて欧州ユーロが対ドルで上昇した外貨影響の波及では、午前3時13分頃のドルは円相場で一時158円1銭付近に下押しした。
しかし、世界最大規模の英国ロンドン外国為替市場が終了した後の世界市場では、米国市場の休場により市場全体の流動性が減少しており、少しの値動きでも増幅した値動きになりやすくなり、時間帯が近い北米や中南米などから世界的な主要取引通貨で基軸通貨でもあるドル準備資金の買いが入った影響などでは、午前5時23分頃にはドルは円相場で一時158円16銭付近に上昇し、この日の米国市場相当時間の円の安値でドルの高値を記録した。
ただし、早朝のアジア・オセアニア市場に向けた世界市場では、グリーンランド問題を受けた米国売りによる米国トリプル安への警戒感や日本政府と日銀の為替介入への警戒感などが燻ったことはドルの上値を抑えた。
そのため、昨夜22時頃から今朝7時頃までの米国ニューヨーク外国為替市場相当時間の対ドル円相場の値動きは、円の高値でドルの安値の157円86銭付近から、円の安値でドルの高値の158円16銭付近の値幅約30銭で、今朝7時頃のニューヨーク終値相当時間の対ドル円相場は158円11銭付近と、前営業日同時刻の158円12銭付近の前ニューヨーク終値比で約1銭の僅差の円高ドル安となっていた。
今朝早朝のオセアニア市場では、欧州を主要取引先に持つオーストラリア市場などで米国売りが起き、今朝7時3分と33分頃にドルは円相場で一時158円8銭付近に売られたが、今日の日本市場に向けては、今日は20日で日本の貿易企業の決済日が集中しやすい毎月5と10がつく「五十日」 (ごとおび / ゴトーび) であることから、今夜から連休となる米国市場に向けた日本の輸入企業のドル実需観測などもあり、今朝8時30〜31分頃にドルは円相場で一時158円23銭付近に反発した。
その影響から、今朝9時頃から始まった今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時158円16銭付近となり、日本企業の輸入実需の円売りドル買いを受けて今朝早朝の米国市場相当時間のドルの高値付近から始まって一時上抜けし、今朝9時14分頃にドルは円相場で一時158円28銭付近に上昇した。
ただし、グリーンランド問題をめぐる欧米対立への警戒感がある中では、米国主要株価先物が売られた影響に加えて、米国を主要取引先に持つ日本企業の株売りなども起きており、今朝の東京株式市場では今日の日経平均株価がマイナス圏から始まり、大幅安に向けた株価市場では、株価下落時のリスク回避のリスクオフで国内第一安全資産の低リスク通貨の円買いが入ったことや、五十日で国内輸出企業による円買いドル売りもあった影響では、今朝10時1分頃に対ドルの円相場が一時157円85銭付近に反発し、今日の日本市場における円の高値でドルの安値を記録した。
しかし、連休明けの米国市場に向けて今朝かから再開していた時間外の米国債券取引では、米国債売りの影響により米国債券価格低下時の利回り上昇が起き、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が午後15時25分頃には一時4.278%付近に上昇し、日本政府の食品に対する消費税減税への観測報道などを受けては日本政府の財政警戒の国債売りや今日の20年債の入札不調の影響などで新発10年物の日本国債の利回りが指標となる国内長期金利も2.35%台に向けて上昇はしたものの財政懸念による円売り要因が強く、米国長期金利は4.28%台や今夜の4.29%台方向にも向け始めており、債券利回りの金利差トレードの影響による円売りドル買いも入り、ドルは円相場で反発した。
午後15時30分に今日の日経平均株価が5万2991円10銭の終値をつけて前日比592円47銭安の-1.11%の大幅安で大引けした後には、日経平均株価下落時の影響による低リスク通貨の円買いが弱まり、債券利回りの日米金利差を受けた円売りドル買いが入りやすくなり、夕方16時9分頃にドルは円相場で一時158円61銭付近と、今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。
とはいえ、夕方からの欧州市場の参入を受けては、米国売りの影響による米国債券価格低下に伴う利回り上昇が起きていた一方で、米国トリプル安への警戒感による米国通貨売りが入り始めたことでは、海外市場に向けた日本政府と日銀の為替介入への警戒感もあって円買いドル売りには市場高値後のドルの利益確定と持ち高調整の円の買い戻しが入りやすくなり、ドルは円相場で反落の勢いを増したため、158円台後半から158円台前半に向けて急落した。
このため、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は158円27銭付近で、昨日17時の158円7銭付近の前東京終値比では約20銭の円安ドル高になった。
また、今夜17時頃から参入した世界最大規模の英国ロンドン外国為替市場でも、米国トリプル安への警戒感のドル売りが続いたほか、円相場での一時のドル急落を受けた為替介入への警戒感でも円相場でドル売りが続いたため、日本市場終了後の今夜18時38分頃にはドルは円相場で一時157円56銭付近に下落し、前東京終値比の円高ドル安にも転じている。
一方で、昨夜の高市早苗首相は記者会見では、「食料品を2年間消費税の対象としない」とも発言していたが、立憲民主党と公明党の新党「中道改革連合」も食料品の消費税ゼロを主張しており、2月8日投開票の衆議院選の後に積極財政が取られやすくなる可能性への観測報道が続いていたことでは、日本政府の財政悪化への警戒感による円売り要因が燻っていたことでは、その後の今夜19時30分頃にはドルは円相場で一時157円94銭付近に下げ幅を縮小している。
今夜この後の米国市場は連休明けとなるが、特に注目度の高い最新米国経済指標の発表予定はないものの、スイスのダボス会議には反米国のボイコットを表明したデンマーク以外の世界各国の中銀関係者が出席し、要人発言が期待されるほか、米国主要企業の決算報告シーズンが続き、明日早朝の米国株引け後に米国ネットフリックス (Netflix) の決算報告予定なども控えている。
世界の株式市場や債券市場と原油先物や貴金属などを含むコモディティ (商品先物) 市場などの為替相場への影響や、グリーンランドを巡る欧米対立関税の行方や、イランや日中と米露関係と南米ベネズエラとウクライナや中東などの世界情勢に加え、世界の政治・経済の最新ニュースとドナルド・トランプ米国大統領や高市早苗首相と植田和男日銀総裁や米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) のジェローム・パウエル議長を含む高官達と各国関係者達の要人発言などのファンダメンタルズ分析は、最新経済指標データやテクニカル分析と共に世界のFXトレーダー達の為替相場の値動き予想材料になっている。
一方、欧州ユーロは、今日17時の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は185円0銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の183円78銭付近の前東京終値比で約1円22銭の大幅な円安ユーロ高であった。
主な要因は、日本の財政懸念による円売り要因がある中で、米国売りで欧州ユーロが買われる中で、ドルに対する為替介入警戒感は燻るものの欧州ユーロに対する円安には抵抗が弱いため、日経平均株価が終値をつけた後の低リスク通貨の円買いの弱まりを受けて欧州ユーロが円相場で上昇し、夕方16時43分頃には一時185円21銭付近にも買われていた。
先述の米国売りや外貨影響の波及などもあり、ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.1689ドル付近と、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の1.1627ドル付近の前東京終値比で約0.62セントのユーロ高ドル安であった。
経済圏が近い欧州ユーロに連れやすい英国ポンドも、今夜17時の今日の東京外国為替市場のポンド円相場の終値は213円34銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日の夜17時の211円64銭付近の前東京終値比で約1円70銭の大幅な円安ポンド高であった。
今日の東西FXニュース執筆終了前の2026月1月20日の日本時間(JST / Japan Standard Time) の21時35分(チャート画像の時間帯は英国冬時間 (GMT / Greenwich Mean Time / JST-9) の英国ロンドン外国為替市場の12時35分頃) の人気のクロス円を中心とした為替レートは下表の通りである。
| 通貨ペア | JST 21:35の為替レート | 日本市場前営業日JST 17:00前東京終値比 |
| ドル/円 | 157.80 〜 157.81 | −0.26 (円高) |
| ユーロ/円 | 185.23 〜 185.24 | +1.46 (円安) |
| ユーロ/ドル | 1.1737 〜 1.1739 | +0.0112 (ドル安) |
| 英ポンド/円 | 212.19 〜 212.25 | +0.61 (円安) |
| スイスフラン/円 | 199.89 〜 199.95 | +2.17 (円安) |
| 豪ドル/円 | 106.18 〜 106.22 | +0.45 (円安) |
注意:
本ウェブサイトに記載されている全ての情報またリンク先を含めた情報は、情報提供を目的のみとしており、取引投資決定、及びその他の利用目的のために作成されたものではありません。取引投資種、外国為替取引業者の選択、売買価格投資等の全ての最終決定については、利用者ご自身のご判断において行われるようお願い致します。
当社は、当サイトに掲載した情報によって万一閲覧者が被った直接・間接的に生じた損失に関して一切責任を負わないものとします。また、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではございませんので ご了承ください。万が一、当サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いません。当社はこのウェブサイトの掲載内容を予告なしに変更または廃止することがございますので、あらかじめご了承おきください。
海外FX口座開設サポート
海外FX口座開設に必要な書類
海外FX口座開設メリットとは
海外FX会社ランキング
海外FX会社の特徴比較
東西FXタイアップキャンペーン実施中
海外FXキャンペーン実施中
FXニュース一覧
マーケットコメント覧
海外FXのお知らせ一覧
海外FXの初心者方向けの情報
FX週刊ニュース一覧
海外FXのキャンペーン情報一覧
FX中級者
FX中級者
FX上級者
NEW FX用語辞典
損益計算シミュレーション
最大単位数シミュレーション
証拠金シミュレーション
ピップ値計算機
ロスカットシミュレーション









Googleニュースでフォロー




