FXニュース:今夜米雇用統計発表控え
2026年1月09日
東西FXニュース – 2026年01月09日
文/八木 – 東西FXリサーチチーム
主な点:
- 米人員削減件数が低水準
- 米新規失業保険予想以下
- 米貿易収支赤字大幅改善
- 日経平均株価が大幅上昇
- 米長期金利上昇時のドル
今日2026年1月9日金曜日の日本の東京外国為替市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の高値でドルの安値の156円87銭付近から円の安値でドルの高値の157円57銭付近の値幅約70銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は157円47銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の156円49銭付近の前東京終値比で約98銭の円安ドル高であった。
今日の為替相場の値動きの主な要因と市場時間に沿った世界外国為替証拠金取引 (FX / Foreign Exchange) マーケット・トレンドの動向と分析はまず、昨日の日本市場終了後の欧州市場と英国ロンドン外国為替市場では、時間外の日経平均先物に買い戻しが入る中で時間外の米国債券取引では世界的な安全資産の米国債売りに伴う利回り上昇が起きており、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が上昇し、昨夜20時19分頃の一時4.172%付近や昨夜21時6分頃の一時4.171%付近と4.17%台に向けたため、昨夜18時48〜50分と19時3分と19時21分と20時35〜40分と21時1〜5分と21時16分頃の複数回にかけてドルは円相場で一時156円78銭付近に上昇していた。
ただし、何度も上抜けをしない天井感からは上昇幅を縮小したため、昨夜22時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時156円72銭付近で、昨夜22時22分頃の一時156円66銭付近への下押しが、昨夜の米国市場における円の高値でドルの安値となっていた。
しかし、今夜この後の最新米国重要経済指標の12月米国雇用統計の発表イベントが世界的な注目を集める中で、昨夜にも米国雇用関連の最新経済指標の発表が複数あり、予定よりも早く昨夜19時半前頃から公開されていた米国再就職支援会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマス (Challenger, Gray & Christmas) の2025年12月米国チャレンジャー人員削減数の前年比は−8.3%の3万5553件と2024年7月以来の低水準となり、前月2025年11月の7万1321件からも大幅に減少するなど改善されており、早期発表後の修正が入ることもなく米国ニューヨーク外国為替市場が始まったため、ドルは円相場で再び上昇を始めた。
昨夜22時30分の米国市場では、同じく米国雇用関連の最新米国経済指標の発表があり、前週分米国新規失業保険申請件数は前回の19.9万件と前回修正の20.0万件と市場予想の21.2万件に対し20.8万件と、市場予想よりも堅調であったことでもドルが買われた。
同時発表の前週分米国失業保険継続受給者数は前回186.6万人が前回185.8万人に改善の修正がされたが、市場予想の190.0万人を超える191.4万人という軟調さとの強弱混合はあったものの、同時刻に発表された10月米国貿易収支が前回−528億ドルから前回−481億ドルに赤字額縮小の修正がされた上で市場予想の−585億ドルに対して−294億ドルと貿易赤字が大幅に改善された影響があったため、米国債券市場では安全資産の米国債が売られ、米国長期金利の一時4.18%台に向けた上昇と共にドルは円相場で上昇を続けた。
同時刻の7〜9月第3四半期米国非農業部門労働生産性の速報値は、前期比の前回3.3%が前回4.1%に上方修正された一方で市場予想の5.0%に届かない4.9%であったものの前回からは改善されており、同四半期の米国単位労働コストの速報値も前期比年率の前回1.0%は前回−2.9%に下方修正され、市場予想の0.0%を下回る−1.9%であったが、修正後の前回よりは改善されているとのポジティブな受け止めがあった。
米国債券市場では、安全資産の米国債売りの影響による米国債券価格低下時の利回り上昇が続き、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利は昨夜23時26分頃の一時4.186%付近に向けて上昇していたため、昨夜23時19分頃と23時22分頃にドルは円相場で一時157円7銭付近と157円台に上昇し、この日の米国市場における円の安値でドルの高値を記録した。
一時157円台の市場高値後のドルには利益確定や持ち高調整の抵抗も混ざり始めたほか、深夜24時頃から、前回と前々回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) で多数決却下はされたものの、FOMC投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) 高官達の中で唯一の米国大幅利下げ支持票を投じて先日6日にも1%にあたる100ベーシスポイント (bp / Basis Point) の米国追加利下げについての発言をしていたハト派で有名なスティーブン・ミラン理事が米国ブルームバーグ (Bloomberg) テレビに出演し、「基調的な米国インフレ率は2.3%で推移する可能性が高い」として「FRBにはさらなる利下げの余地がある」と、今度はさらに大きな1.5%にあたる150ベーシスポイント (bp) の米国追加利下げについての発言を始めたことでは、昨夜にドナルド・トランプ米国大統領も次期FRB議長について「心は決めている」とハト派候補指名を示唆する発言をしたことなどもあり、米国長期金利が一時4.18%台から4.17%台に上昇幅を縮小した影響では、ドルも円相場で156円台後半に上昇幅を縮小した。
米国政府のスコット・ベッセント財務長官も、米国ミネソタ州の経済クラブの講演で、米国利下げ要求を続けているドナルド・トランプ米国大統領の意向を支持する様な発言をしていたと米国CNBCニュースが報じていた。
同時進行中の世界最大規模の英国ロンドン市場からも、午前1時のロンドン・フィキシング (London Fixing) の主要取引通貨のドル売りフローの影響もあったほか、米国ニューヨーク債券市場では午前2時19分頃に米国長期金利が一時4.170%付近まで反落したため、この時間のドルは円相場で一時156円78銭付近に上昇幅を縮小していた。
しかし、時差先行の欧州市場と英国ロンドン市場が終了する中で、米国ニューヨーク株式市場では、米国主要株価三指数中の二指数にあたる米国ダウ工業株 (DJIA / Dow Jones Industrial Average) と米国S&P500種株価指数 (S&P500 / Standard and Poor’s 500 index) が反発上昇して前日比で高値の終値に向けており、前日に続伸後の米国ナスダック総合株価指数 (NASDAQ / National Association of Securities Dealers Automated Quotations Composite) は利益確定や持ち高調整などもあり反落はしたが小幅安の範囲であった株価影響では、再び安全資産の米国債が売られて米国債券価格低下に伴う利回り上昇が起き、米国ニューヨーク債券市場では米国長期金利が再び一時4.18%台に上昇し、午前4時55分〜5時20分頃にかけて4.187%付近で高止まりし、債券利回りの日米金利差トレードの円売りドル買いが低リスク通貨の円売りと共に入り、今朝5時17分頃にもドルは円相場で一時156円99.5銭付近と約157円付近に再上昇していた。
とはいえ、米国における雇用最大化と物価安定の二大責務を掲げる米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) の次回1月27〜28日の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) を控え、今夜この後の22時30分の最新米国重要雇用指標の12月米国雇用統の発表予定と、来週火曜日の夜の最新米国インフレ指標の12月米国消費者物価指数 (CPI / Consumer Price Index) の発表予定のイベントのイベントリスクもやや意識され、米国市場終盤に向けた利益確定や持ち高調整の抵抗が混ざったことでは、ドルは円相場で156円台後半に留まった。
このため、昨夜22時頃から今朝7時頃までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の値動きは、円の高値でドルの安値の156円66銭付近から、円の安値でドルの高値の157円7銭付近の値幅約41銭で、今朝7時頃の対ドル円相場のニューヨーク終値は156円87銭付近と、前営業日同時刻の156円76銭付近の前ニューヨーク終値比で約11銭の円安ドル高をつけた。
今朝早朝のアジア・オセアニア市場では、今朝8時48分頃にドルは円相場で一時156円93銭付近に再上昇したが、今日の日本市場に先行して今朝8時30分に発表された日本の最新経済指標の11月日本全世帯家計調査・消費支出の前年同月比は前回の−3.0%と市場予想の−1.0%を上回るプラス圏の2.9%に上昇していた影響もあり、今朝9時頃から始まった今日の日本東京外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時156円87銭付近と今朝のニューヨーク終値レベルに戻しており、その後の今日の日本市場ではドルが円相場で再び上昇を始めたため、今朝9時頃の今日の東京始値が今日の日本市場における円の高値でドルの安値となった。
日本市場では、来週月曜日が成人の日の祝日で今週末が連休となることもあり、明日10日を前倒しした日本の貿易企業の決済日が集中しやすい5と10がつく日の五十日 (ごとおび / ゴトーび) が実質的に今日ということもあり、日本企業の輸入実需などの円売りドル買いが活発になり、ドルは円相場で上昇トレンドになり、再び157円台に向け始めた。
今朝の東京株式市場では、昨夜の時間外の日経平均株価の先物から買い戻しが入り始めていた今日の日経平均株価がプラス圏に上昇して始まり、上昇幅を拡大して前日比で大幅高になったため、日経平均株価上昇時のリスク選好のリスクオン (Risk-on) の国内第一安全資産の低リスク通貨の円売りも為替相場に影響を与え、午後15時30分に今日の日経平均株価が5万1939円89銭の終値をつけて前日比822円63銭高の+1.61%の大幅高で大引けすると、ドルは円相場で157円台に乗せた上昇を見せていた。
また、今月1月22〜23日に日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) の次回の日銀金融政策決定会合のイベントも控えているが、日銀は今後の追加利上げ方向は維持するものの、最近の米中貿易関係の影響や前回の利上げ後の様子見などもあり、今月の早期の追加利上げ予想が後退していた一方で、今夜の米国雇用統計発表イベント前に発表された昨夜の米国雇用関連の経済指標が次回1月27〜28日の次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) における米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) の米国据え置き予想の優勢さを大きく変えるほどのものではなかったことも、当面の間の日米金利差予想に影響を与えていた。
夕方からの欧州市場の参入では、時間外の米国債券市場で世界的な安全資産でもある米国債が売られて、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が夕方16時49分頃の一時4.188%付近に向けて上昇し、今夜17時過ぎの一時4.19%台にも向けた上昇を受けた債券利回りの金利差トレードでもドルが買われたため、夕方16時42〜43分頃にかけてドルは円相場で一時157円57銭付近と、今日の日本市場における円の安値でドルの高値を記録した。
このため、今日17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は157円47銭付近となり、昨日17時の156円49銭付近の前東京終値比では約98銭の円安ドル高になった。
また、今夜17時頃からの世界最大規模の英国ロンドン外国為替市場の参入後には、米国長期金利が更に上昇し、今夜17時6分頃から一時4.190%付近と4.19%台に乗せ始め、今夜18時57分頃の一時4.193%付近に向けたため、債券利回りの日米金利差を受けた円売りドル買いが入った今夜18時57分頃のドルは円相場で一時157円74銭付近にも上昇している。
今夜この後の欧米市場では、最新米国重要経済指標などの発表予定と次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) 高官の発言予定などがあり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜22時30分に注目度が高い12月米国雇用統計の発表があり、12月米国非農業部門雇用者数変化 (NFP / Non-Farm Payrolls) と12月米国失業率と12月米国平均時給などが含まれるほか、同時刻に10月米国住宅着工件数と10月米国建設許可件数も発表され、続いて深夜24時に1月米国ミシガン大学消費者態度(信頼感) 指数の速報値と、深夜24時頃から次回のFOMC投票権を持つFRB高官の米国ミネアポリス連邦準備銀行 (連銀) のニール・カシュカリ総裁の発言予定なども控えている。
また、世界の株式市場や債券市場と原油先物や貴金属などを含むコモディティ (商品先物) 市場などの為替相場への影響や、日中関係や米露関係と南米ベネズエラやウクライナや中東などの世界情勢に加えて、世界の政治・経済の最新ニュースやドナルド・トランプ米国大統領や高市早苗日本首相と植田和男日銀総裁や米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) 高官達などの各国中銀関係者達の要人発言などのファンダメンタルズ分析は、最新経済指標データやテクニカル分析などと共に世界のFXトレーダー達の今後の為替相場の値動き予想材料となっている。
一方、欧州ユーロは、今日17時の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は183円48銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の182円72銭付近の前東京終値比で約76銭の円安ユーロ高であった。
主な要因は、前日までは続落していた今日の日経平均株価が上昇し、株価リスク選好のリスクオン市場では、低リスク通貨の円に対して欧州ユーロや英国ポンドが買われやすくなった。
その影響から、英国ポンドも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は211円47銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の210円33銭付近の前東京終値比で約1円14銭の大幅な円安ポンド高になっていた。
ユーロドルは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の終値は1.1652ドル付近と、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の1.1676ドル付近の前東京終値比で約0.24セントのユーロ安ドル高であった。
主な要因は、米国長期金利上昇時の主要通貨に対する金利差トレードのドル買いの影響があったほか、対円での円安ドル高の外貨影響もユーロドルにドル上昇圧として波及していたが、今夜この後の米国雇用統計発表のイベントリスクなどではやや様子見の値動きも混ざった。
今日の東西FXニュース執筆終了前の2026月1月9日の日本時間(JST / Japan Standard Time) の20時46分(チャート画像の時間帯は英国冬時間 (GMT / Greenwich Mean Time / JST-9) の英国ロンドン外国為替市場の11時46分頃) の人気のクロス円を中心とした為替レートは下表の通りである。
| 通貨ペア | JST 20:46の為替レート | 日本市場前営業日JST 17:00前東京終値比 |
| ドル/円 | 157.58 〜 157.59 | +1.10 (円安) |
| ユーロ/円 | 183.52 〜 183.54 | +0.82 (円安) |
| ユーロ/ドル | 1.1645 〜 1.1646 | −0.0030 (ドル高) |
| 英ポンド/円 | 211.28 〜 211.34 | +1.01 (円安) |
| スイスフラン/円 | 197.02 〜 197.08 | +0.88 (円安) |
| 豪ドル/円 | 105.32 〜 105.36 | +0.58 (円安) |
注意:
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