FXニュース:米ISM製造業景況下振れ
2026年1月06日
東西FXニュース – 2026年01月06日
文/八木 – 東西FXリサーチチーム
主な点:
- 世界の地政学リスク燻る
- 日銀植田総裁利上げ示唆
- 欧英米主要株価指数上昇
- 日経平均株価最高値更新
- 日中関係懸念円買い戻し
- 米債券利回り金利差売買
今日2026年1月6日火曜日の日本の東京外国為替市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の安値でドルの高値の156円80銭付近から、円の高値でドルの安値の156円23銭付近の値幅約57銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は156円34銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の157円0銭付近の前東京終値比では約66銭の円高ドル安であった。
今日の為替相場の値動きの主な要因と市場時間に沿った世界外国為替証拠金取引 (FX / Foreign Exchange) マーケット・トレンドの動向と分析はまず、昨日の日本市場終了後の英国ロンドン外国為替市場では、週末の米国政府による南米の産油国ベネズエラへの軍事介入の影響などもあって時間外の米国債券取引で世界的な安全資産の米国債買いが入り、米国債券価格上昇時の利回り低下が起きたことでは、昨日の朝に一時4.200%付近だった米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が、昨夜17時25分頃に一時4.168%付近と4.16%台に低下したため、債券利回りの金利差トレードの日米金利差縮小の影響などにより、昨夜17時30分頃のドルは円相場で一時156円69銭付近に下落していた。
また、昨日の日本の年明けの全国銀行協会の新年賀詞交歓会のイベント挨拶などで、日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) の植田和男総裁が、「経済・物価の改善状況に応じて引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」と、日銀の今後の利上げ方向の継続を示唆する発言をしていたニュース報道なども市場で話題になっていた。
ただし、昨夜の週明けの欧州株式市場と英国株式市場では主要株価指数が上昇し、欧州主要株価指数の独DAX (Deutscher Aktien-index / German Stock Index) が大幅高になったほか、英国主要株価指数の英FTSE 100 (Financial Times Stock Exchange 100 Index) も終値ベースの史上最高値更新に向けるなど、昨日の大発会の日経平均株価の史上8番目となった大幅高に続く、日欧英主要株価上昇時のリスク選好のリスクオン (Risk-on) もあったことでは、低リスク通貨の円売りと主要取引通貨のドルの買い戻しも入り、昨夜18時46分頃にドルは円相場で一時157円0銭付近に反発していた時間もあった。
しかし、時間外の米国債券市場では、欧州英国主要株価上昇時のリスクオンにより、世界的な安全資産の米国債売りが入った昨夜18時49分頃には一時4.181%付近に反発していた米国長期金利が再び低下し、昨夜20時20分頃にも一時4.167%付近と再び4.16%台に低下した債券利回りの金利差トレードのドル売りの影響もあったことでは、昨夜21時36分頃にドルは円相場で一時156円47銭付近に反落し、その後の米国長期金利は反発を始めたものの昨夜21時56分頃は一時4.171%付近で昨夜22時頃にもまだ一時4.17%台であったことでは、欧州英国市場の後半にあたる昨夜22時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時156円65銭付近となっていた。
日本と欧州と英国の株式市場に続き、米国主要株価指数先物も上昇トレンドであった株価影響では、米国市場でも安全資産の米国債売りが先行し、米国債券市場で米国債券価格低下時の利回り上昇が起きて米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が昨夜22時32分頃に一時4.195%付近に反発上昇した時間があったことでは、債券利回りの金利差トレードの日米金利差を受けた円売りドル買いが入り、昨夜22時41分頃にドルは円相場で一時156円98銭付近と、この日の米国市場における円の安値でドルの高値を記録した。
市場高値後のドルには年末年始の為替介入への警戒感が燻っていた円相場で157円台を手前にした利益確定や持ち高調整の抵抗が混ざったほか、米国ニューヨーク株式市場で米国主要株価三指数の米国ダウ工業株 (DJIA / Dow Jones Industrial Average) と米国S&P500種株価指数 (S&P500 / Standard and Poor’s 500 index) と米国ナスダック総合株価指数 (NASDAQ / National Association of Securities Dealers Automated Quotations Composite) が揃ってプラス圏に上昇した株価リスクオンでは、世界的に流動性が高い対ユーロでの安全資産でもあるドルに対して欧州ユーロの買い戻しが入った外貨影響も対ドル円相場に波及し、低リスク通貨の円売りもあったもののドルは円相場で反落した。
昨夜の米国市場では、深夜24時に最新米国重要経済指標の発表があり、12月米国ISM (Institute for Supply Management / 米国サプライマネジメント協会) 製造業景況指数が前回の48.2と市場予想の48.3を下回る47.9に下振れし、2024年11月以来の軟調な指標となったことを受けては、米国景気要因のインフレ圧の鈍化は米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) の今後の米国追加利下げ余地を意識させるため、米国長期金利の反落と共に主要通貨に対するドル売りが勢いを増したことでは、午前4時3分頃にドルは円相場で一時156円12銭付近と、この日の米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。
米国ニューヨーク債券市場では、米国長期金利は一時4.15%台にまで低下し、金利警戒感緩和を受けた金利に敏感な米国ダウ工業株 (DJIA) が大幅高で終値をつけたほか、米国S&P500種株価指数 (S&P500) と米国ナスダック総合株価指数 (NASDAQ Composite) も前日比で高値の終値をつけるなど、米国主要株価三指数が揃って高値引けした。
米国ニューヨーク株式市場終了後の米国ニューヨーク外国為替市場の終盤にも、米国長期金利は今朝6時16分頃に一時4.151%付近にまで低下しており、その後の反発も今朝6時58分頃にはまだ一時4.166%付近と戻りが重かったことでは、今朝7時頃のニューヨーク終値は前日比の円高ドル安に向けた。
このため、昨夜22時頃から今朝7時頃までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の値動きは、円の安値でドルの高値の156円98銭付近から、円の高値でドルの安値の156円12銭付近の値幅約86銭で、今朝7時頃のニューヨーク終値は156円38銭付近と、前営業日同時刻の156円84銭付近の前ニューヨーク終値比で約46銭の円高ドル安をつけていた。
今朝早朝のオセアニア市場では、世界的な主要取引通貨としてのドルの買い戻しも入り、今朝8時58分頃にドルは円相場で一時156円65銭付近に反発していたため、今朝9時頃から始まった今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時156円62銭付近であった。
日本市場では、今朝9時55分の仲値決済に向けて、日本企業の輸入実需などの円売りドル買いが先行し、また少額投資非課税制度の新NISA (Nippon Individual Savings Account / ニーサ) などの海外株式投資に向けた円売りドル買い観測などもあったほか、今朝の東京株式市場では昨日の大発会での高値に続き、今日の日経平均株価がプラス圏に続伸して始まった株価上昇時のリスク選好のリスクオンによる国内第一安全資産の低リスク通貨の円売りの影響もあり、今朝9時49分頃にドルは円相場で一時156円80銭付近に買われ、今日の日本市場における円の安値でドルの高値を記録した。
しかし、国内輸入企業の円売りの後には国内輸出企業の円買いも入り始めたほか、前述の昨夜の最新米国重要経済指標の12月米国ISM製造業景況指数の下振れにより、今朝早朝に米国長期金利が低下していた債券利回りの金利差トレードの影響もあったことでは、史上高値後のドルの利益確定や持ち高調整の円の買い戻しが入り、ドルは円相場で反落した。
今日の午後15時30分頃には、今日の日経平均株価指数が5万2518円8銭の終値をつけ、前営業日比685円28銭高の+1.32%の大幅続伸を見せて、2025年10月31日につけた史上最高値を更新した株価影響のリスク選好のリスクオンでは、世界的な安全資産の米国債売りも入り、時間外の米国債券取引では米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が午後15時32分頃に一時4.191%付近に反発した。
とはいえ、夕方からの欧州市場の参入では、欧州周辺地域のウクライナや中東だけでなく南米ベネズエラなどの世界の地政学リスク警戒感の燻りで世界的な安全資産の米国債の買い戻しが入り始めており、米国10年債の利回りの反落を始めたことからドル売りが入ったほか、先日の日本政府の高市早苗首相の台湾有事についての国会答弁への反感を強めていた中国政府が、「日本の指導者は最近、台湾を巡り誤った発言を行い、台湾海峡での軍事介入の可能性を示唆した」として、「中国、日本向け軍民両用品輸出の規制強化-台湾発言巡り緊張続く」という米国ブルームバーグ (Bloomberg) などのニュース報道を受けた日中関係緊張への警戒感などでも、日本市場の終盤に向けて日本の有事に買われやすい国内第一安全資産の円の買い戻しが入り始めたため、夕方16時5分頃にドルは円相場で一時156円23銭付近と、今日の日本市場における円の高値でドルの安値を記録した。
このため、今日17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は156円34銭付近で、昨日17時の157円0銭付近の前東京終値比で約66銭の円高ドル安になった。
なお、その後の欧州市場と英国ロンドン外国為替市場では、時間外の米国債券市場で今夜18時4分頃に日中関係への警戒感などもあって米国長期金利は一時4.171%付近にまで低下したが、その後には反発し、今夜20時5〜7分頃にかけて米国長期金利は一時4.194%付近への反発上昇なども見せており、債券利回りの金利差トレードと為替相場に影響を与えている。
今夜この後の米国市場では、最新米国経済指標の発表予定があり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜23時45分に12月米国サービス部門購買担当者景気指数 (PMI / Purchasing Managers’ Index) 改定値と12月米国総合購買担当者景気指数 (PMI) 改定値などを控えている。
また、世界の株式市場と債券市場と原油先物や貴金属などを含むコモディティ (商品先物) 市場などの為替相場への影響や、南米ベネズエラとウクライナ情勢や中東などの世界情勢に加え、世界の政治・経済の最新ニュースやドナルド・トランプ米国大統領や高市早苗日本首相と植田和男日銀総裁などの各国中銀関係者達を含めた要人発言などのファンダメンタルズ分析は、最新経済指標データやテクニカル分析などと共に世界のFXトレーダー達の今後の為替相場の値動き予想材料となっている。
一方、欧州ユーロは、今日17時の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は183円37銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の183円46銭付近の前東京終値比で約9銭の円高ユーロ安であった。
主な要因は、日経平均株価上昇時のリスク選好のリスクオンでは低リスク通貨の円売りの影響もあったものの、先述のドル円での前日比の円高ドル安の東京終値の外貨影響のユーロ円相場への波及に加えて、米国長期金利の低下時には欧州ユーロの対ドルでの買い戻しも入った外貨影響がユーロ円相場に波及したため、前日比では小幅な円高ユーロ安になっていた。
そのため、ユーロドルも、今夜17時の東京外国為替市場の終値は1.1729ドル付近と、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の1.1685ドル付近の前東京終値比で約0.44セントのユーロ高ドル安であった。
なお、今夜その後の欧州市場では、今夜18時に最新欧州経済指標の欧州ユーロ圏総合の12月欧州サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) 改定値の発表があり、前回速報値と市場予想の52.6を下回る52.4に下方修正されたが、内訳ではフランスが下方修正であった一方でドイツは上方修正で景気ボーダーラインの50は上回り続けており、その後の米国市場で発表される米国の同指標の改定値との比較待ちとなっている。
英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は211円86銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日の夜17時の210円74銭付近の前東京終値比では約1円12銭の大幅な円安ポンド高であった。
主な要因は、先述の英国株式市場の影響などがあったが、その後の今夜18時30分に発表された最新英国経済指標の12月英国サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) 改定値は、前回速報値と市場予想の52.1を下回る51.4に下方修正されたことでは、景気ボーダーラインの50以上ではあるが、英国ポンドは円相場で上昇幅をやや縮小した時間もあった。
今日の東西FXニュース執筆終了前の2026月1月6日の日本時間(JST / Japan Standard Time) の20時47分(チャート画像の時間帯は英国冬時間 (GMT / Greenwich Mean Time / JST-9) の英国ロンドン外国為替市場の11時47分頃) の人気のクロス円を中心とした為替レートは下表の通りである。
| 通貨ペア | JST 20:47の為替レート | 日本市場前営業日JST 17:00前東京終値比 |
| ドル/円 | 156.43 〜 156.44 | −0.56 (円高) |
| ユーロ/円 | 183.16 〜 183.18 | −0.28 (円高) |
| ユーロ/ドル | 1.1707 〜 1.1709 | +0.0024 (ドル安) |
| 英ポンド/円 | 211.50 〜 211.56 | +0.82 (円安) |
| スイスフラン/円 | 197.23 〜 197.29 | −0.39 (円高) |
| 豪ドル/円 | 105.07 〜 105.11 | +0.32 (円安) |
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