FXニュース:欧米日主要株価指数下落

2025年11月05日
今日2025年11月5日水曜日の日本の東京外国為替市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の安値でドルの高値の153円75銭付近から、円の高値でドルの安値の152円96銭付近の値幅約79銭で、本日17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は153円52銭付近と、...

 

東西FXニュース – 2025年11月05日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米ハイテク株高調整警戒
  • 米政府一部閉鎖過去最長
  • 米JOLTS求人件数延期
  • 日銀議事要旨利上げ検討
  • 米ADP雇用とIISMを控え

今日2025年11月5日水曜日の日本の東京外国為替市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の安値でドルの高値の153円75銭付近から、円の高値でドルの安値の152円96銭付近の値幅約79銭で、本日17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は153円52銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の153円59銭付近の前東京終値比で約7銭の円高ドル安であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と市場時間に沿った世界外国為替証拠金取引 (FX / Foreign Exchange) マーケット・トレンドの動向と分析は、まず昨日の日本市場終了後の英国ロンドン外国為替市場では、 欧州主要株価や米国主要株価先物が下落した株価影響により、リスク回避のリスクオフ (Risk-off) で低リスク通貨の円が主要通貨に対して上昇し、世界的な流動性の高さから欧州英国通貨に対する安全資産でもあるドルは欧州ユーロや英国ポンドに対しては買われていた外貨影響では昨夜18時22分頃にドルは円相場で一時153円76銭付近に反発もしたが、世界的な安全資産の米国債も買われたことでは米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が昨夜19時4分頃に一時4.083%付近に低下し、債券利回りの日米金利差縮小時の円買いドル売りも起きたことでは昨夜19時8分頃にドルは円相場で一時153円32銭付近に反落していた。

時間外の米国債券市場では、最近の米国ハイテク企業の社債発行を受けた米国債券需給緩和への警戒感などから、米国市場に向けた債券価格上昇後の米国債売りの抵抗も入り始めたことでは、昨夜21時前頃から米国長期金利が一時4.099%付近に下げ幅を縮小し始めたため、ドルも円相場で下げ幅を縮小し、欧州主要株価下落時に売られやすい欧州ユーロや英国財政懸念の燻る英国ポンドに対するドル上昇の外貨影響も対ドル円相場に波及していたため、昨夜21時35分頃にはドルは円相場で一時153円63銭付近に反発し、昨夜22時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時153円53銭付近であった。

米国市場が始まると、昨夜22時11分頃に米国長期金利は一時4.102%付近に上昇し、昨夜22時36分頃まで一時4.1%台となっていたが、米国主要株価が先物から下落していた株価リスク回避のリスクオフでは安全資産の米国債の買い戻しや低リスク通貨の円買いが入ったため、米国ニューヨーク株式市場で米国主要株価三指数の米国ダウ工業株 (DJIA / Dow Jones Industrial Average) と米国S&P500種株価指数 (S&P500 / Standard and Poor’s 500 index) と米国ナスダック総合株価指数 (NASDAQ / National Association of Securities Dealers Automated Quotations Composite) が揃ってマイナス圏になっており、米国長期金利は一時4.09%台から4.08%台に向けて再び反落を始めたためドルも円相場で反落し、昨夜22時52分頃に対ドル円相場は一時153円32銭付近と、米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。

先ほどの欧州英国市場でつけていた日通し安値付近まで円相場で下落したドルは、欧州英国通貨に対するドル買いの外貨影響もあったことでは円相場で下抜けしない底堅さも見せており、テクニカル分析的なダブルボトム (Double Bottom / 二番底) からのドルの買い戻しが入ったことではドルは円相場で反発したが、史上最長となる米国政府機関の一部閉鎖の影響で深夜24時の最新米国経済指標の9月米国雇用動態調査 (JOLTS / Job Openings and Labor Turnover Survey) 求人件数の発表未定が延期確定となり、今夜この後の米国民間企業オートマチック・データ・プロセッシング社 (ADP / Automatic Data Processing) の10月米国ADP雇用統計発表に市場の注目が移る中、米国雇用関連の経済指標の警戒感から売られていたドルの買い戻しも入り始めたことでは、ドルは円相場で下げ幅を縮小した。

しかし、米国主要企業の決算報告シーズンの影響が続いていた米国ニューヨーク株式市場では、米国ニューヨークが本社の世界有数の投資銀行である米国ゴールドマン・サックス (Goldman Sachs) のデービッド・ソロモン最高経営責任者 (CEO / Chief Executive Officer) が講演で、「ハイテク株のバリュエーションが高い。今後12〜24か月の間に株式市場は10〜20%下落する可能性が高い」と発言したことが話題になったほか、米国金融大手モルガン・スタンレー (Morgan Stanley) のテッド・ピックCEOも相場下落の可能性に言及し、2008年の世界金融危機を予想し逆張りで成功を収めた著名投資家マイケル・バーリ氏も、今年の7〜9月期に米国AI (Artificial intelligence / 人工知能) 半導体大手のエヌビディア (NIVIDIA) と米国ソフトウェア大手のパランティア・テクノロジーズ (Palantir Technologies) の株式のプット・オプション (Put option / 売る権利) を新規取得したことが米国証券取引委員会 (SEC / United States Securities and Exchange Commission ) 提出の報告書で判明し、ウォール街の著名経営者や投資家達が相次いで最近のAI投資ブーム過熱への警戒感を示したことが原因になり、高バリュエーションのハイテク株を中心に大規模な株売りが起きたことでは、欧州主要株価指数の独DAX (Deutscher Aktienindex / German stock index) の安値引けに続き、米国主要株価三指数も揃って安値の終値に向けており、特に世界的なハイテク企業株の比率が高い米国ナズダックは2%を超える大幅安の終値になった株価影響では、主要通貨の対する低リスク通貨の円買いの影響が燻っていた。

また、米国現地のニュースでは、昨年に続いて今年の春にも米国カリフォルニア州の少年が、米国オープンAI (OpenAI) のチャットGPT (ChatGPT) に自殺の相談をしたところ、自分を相談相手と誤認したAIが家族や友人への相談を思いとどまらせられる相談者を演じ、自殺方法助言の自殺幇助などの倫理的問題がある行為をしたことに対する遺族からAI企業への訴訟問題などが話題になっており、安全面での対策が米国AI関連企業に求められる中でデータ漏洩の懸念もあり、最近の米国企業AIリストラでも社会的に問題のある仮想のAI社員を抱えるという潜在的な危険性などが意識され、米国雇用市場軟化への警戒感が燻る中で将来的な経営への悪影響などの警戒感などもあり、過剰なAI投資への危険性や警戒感などから巨額なAI投資用のハイテク社債発行の米国大企業の株価にも大幅な下落の影響が出ていた。

今朝早朝の米国ニューヨーク外国為替市場の終盤には、欧米主要株価の安値引け後の低リスク通貨の円の利益確定や持ち高調整のドルの買い戻しもあったことでは、今朝5時29分頃にドルは円相場で一時153円69銭付近と米国市場における円の安値でドルの高値を記録したが、前ニューヨーク終値が154円台であったことでは前日同時刻比で円高ドル安のニューヨーク終値に向けた。

このため、昨夜22時頃から今朝7頃までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の値動きは、円の高値でドルの安値の153円32銭付近から、円の安値でドルの高値の153円69銭付近の値幅約37銭で、今朝7時頃のニューヨーク終値は153円67銭付近と、前営業日同時刻の154円22銭付近の前ニューヨーク終値比で約55銭の円高ドル安をつけていた。

なお、米国の共和党のドナルド・トランプ政権の民主党案の反対により、米国政府のつなぎ予算の期限切れで民主党勢力を抑制しようとしているとの意図が欧米メディアで意識されたことがあるが、今夜で米国政府機関の一部閉鎖が36日目に突入して史上最長の更新となるが、米国ニューヨーク市長選では民主党のゾーラン・マムダニ州議会議員が当選確実視となり、初のイスラム教徒で米国移民系の民主社会主義者を自称する急進的な政策も話題になった。

今朝早朝のアジア・オセアニア市場では、今朝8時15分頃に世界的に流動性が高い安全資産でもあるドルは円相場で一時153円70銭付近に買い戻されていたが、今朝8時50分に日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) が今年9月18〜19日開催分の日銀金融政策決定会合の議事要旨を公表し、内容では金融政策運営について「前回の利上げから半年以上が経過していることもあり、そろそろ再度の利上げを考えてもいい時期かもしれない」などのタカ派の意見があり、日銀の利上げ方向の維持が市場で改めて意識されたことから日米金利差縮小予想の円買いドル売りが起き、今朝8時53分頃にドルは円相場で一時153円50銭付近に反落した。

今朝9時頃から始まった今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時153円54銭付近であったが、日本市場では今日は5日で日本の貿易企業の決済日が集中しやすい5と10がつく日の「五十日」 (ごとおび / ゴトーび) にあたることでは、日本企業の輸入実需の円売りドル買い需要が先行して、今朝9時6分頃にドルは円相場で一時153円75銭付近に反発し、今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

しかし、今朝早朝のハイテク株を中心とした米国主要株価の下落に続き、今日の日経平均株価も先物からマイナス圏に下落して始まり、一時は前日比で2400円以上の大幅下落で一時4万9073円台と、一時5万円台割れに下げ幅を拡大した株価下落時のリスク回避のリスクオフでは、国内第一安全資産で低リスク通貨の円買いが主要通貨に対して起きて円相場が反発上昇し、今朝10時44分頃に一時152円96銭付近と一時152円台の今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

一時152円台の市場安値後のドルには買い戻しが入り始めたほか、午前の部で大幅下落後の日経平均株価にも午後の部ではやや買い戻しも入ったことから、一時の5万円台割れから5万円台に日経平均株価が下落幅を縮小し、午後15時30分頃に今日の日経平均株価は5万212円27銭の終値をつけて前日比1284円93銭安の-2.5%の大幅安で大引けすると、日経平均株価下落時の低リスク通貨の円買いが対ドルで収束してきたことを受けて、午後15時44分頃にドルは円相場で一時153円74銭付近に買い戻された。

ただし、今日の午後には日本政府の財務省の三村淳財務官が、米国ブルームバーグ (Bloomberg) が東京都内で開催したイベントで、最近の円相場について、「ファンダメンタルズから外れている」と円安牽制の発言をしていた影響もあり、ドルは円相場で今朝早朝の日本企業の輸入実需買い時の市場高値を上抜けするはことなく、日本市場後半の利益確定や持ち高調整で上昇幅を縮小した。

夕方からは欧州市場の参入があり、今朝は日経平均株価の大幅下落だけでなく、日本市場と時間帯が近いアジア株も軟調であったことから世界的な安全資産の米国債買いの影響により一時4.05%台にまで低下していた米国長期金利が午後の一時4.08%台へと下げ幅を縮小していたが、欧州市場で安全資産の米国債の買い戻しが入った影響では上昇トレンドになっていた米国長期金利が一時4.07%台に下押しした時間もあったことでは、ドルは円相場で153円台中盤付近に戻していた。

このため、今日17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は153円52銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の153円59銭付近の前東京終値比では約7銭の小幅な円高ドル安になった。

今夜この後の米国市場では、米国政府機関の一部閉鎖の影響の中でも米国民間企業の最新米国重要経済指標などの発表が予定されており、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールでは、今夜22時15分の10月米国ADP (Automatic Data Processing) 雇用統計が注目されているほか、今夜23時45分に10月米国サービス部門購買担当者景気指数 (PMI / Purchasing Managers’ Index)) 改定値と10月米国総合購買担当者景気指数 (PMI) 改定値、そして深夜24時には最新米国重要景気指標の10月米国ISM (Institute for Supply Management / 全米供給管理協会) 非製造業景況指数も市場の注目度が高い。

また、米国主要企業の決算報告シーズンの影響もあり、世界の株式市場と債券市場と金や原油先物などを含むコモディティ (商品先物) 市場などの為替相場への影響と、中東情勢やウクライナ情勢などの世界情勢に加え、世界政治経済のニュースや米国政府のドナルド・トランプ大統領や日本政府の高市早苗首相などを含めた世界の政治や経済の要人発言などのファンダメンタルズニュース分析は、最新経済指標データやテクニカル分析と共に世界のFXトレーダー達の値動き予想材料となっている。

世界市場でも、明日11月6日木曜日の夜21時に英国中央銀行のイングランド銀行 (英中銀 / BoE / Bank of England) の英中銀金融政策委員会 (MPC / Monetary Policy Committee) のイベントなどを控えているほか、今日も今夜17時半に北欧スウェーデンが政策金利の据え置きを決定し、明日の早朝には南米ブラジルも政策金利発表を予定している。

一方、欧州ユーロは、今日17時の東京外国為替市場のユーロ円相場の終値は176円35銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の177円6銭付近の前東京終値比で約71銭の円高ユーロ安であった。

主な要因は、今日の日経平均株価の大幅下落を受けたリスク回避のリスクオフの低リスク通貨の円買いが影響を及ぼし、リスク市場で売られやすい欧州ユーロや英国ポンドが円相場で下落した。

そのため、英国ポンドも、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は200円1銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の201円58銭付近の前東京終値比では約1円57銭の大幅な円高ポンド安であった。

また、明日の英国中央銀行のイングランド銀行 (英中銀 / BoE / Bank of England) の英中銀金融政策委員会 (MPC / Monetary Policy Committee) のイベントを控えたイベントリスクがあったことに加えて、英国政府のレイチェル・リーヴ財務相が昨夜に今月11月26日に予定されている秋季予算案に向けた演説をしており、英国経済の厳しさに言及した一方で財政規律を守る姿勢を改めて示したが英国財政懸念などによる持ち高調整もあって、それに対して株価影響による低リスク通貨の円買いがあったことから、今日の英国ポンドは円相場で一時200円台割れの199円台になっていた時間なども観測されていた。

ユーロドルは、今夜17時の東京外国為替市場の終値は1.1487ドル付近と、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の1.1528ドル付近の前東京終値比で約0.41セントのユーロ安ドル高であった。

主な要因は、昨夜から今朝までの欧米主要株価の下落に続き、今日は日経平均株価も大幅続落となり、リスク市場で売られやすい欧州ユーロや英国ポンドは低リスク通貨の円だけではなく、世界的な流動性の高さから対ユーロの安全資産でもあるドルに対しても続落していた。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2025月11月5日の日本時間(JST / Japan Standard Time) の21時4分(チャート画像の時間帯は英国冬時間 (GMT / Greenwich Mean Time / JST-9) の英国ロンドン外国為替市場時間の12時4分頃) の人気のクロス円を中心とした為替レートは下表の通りである。なお、米国市場も2025年11月2日から米国冬時間 (EST / Eastern Standard Time / GMT-5 / JST-14) になり、欧米のサマータイム終了後の日本時間との時差調整があったことには注意が必要である。

通貨ペア JST 21:04の為替レート 日本市場前営業日JST 17:00前東京終値比
ドル/円 153.61 〜 153.62 −0.02 (円高)
ユーロ/円 176.48 〜 176.50 −0.58 (円高)
ユーロ/ドル 1.1488 〜 1.1489 −0.0040 (ドル高)
英ポンド/円 200.21 〜 200.27/td> −1.30 (円高)
スイスフラン/円 189.63 〜 189.69 −0.56 (円高)
豪ドル/円 99.49 〜 99.53 −0.62 (円高)

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