FXニュース:米新築住宅販売数上振れ

2025年9月25日
今日2025年9月25日木曜日の日本の東京外国為替市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の高値でドルの安値の148円56銭付近から、円の安値でドルの高値の148円87銭付近の値幅約31銭で、本日17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は148円80銭付近と、...

 

東西FXニュース – 2025年09月25日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米長期金利上昇ドル買い
  • 米シカゴ連銀総裁の発言
  • 米大幅利下げ期待が後退
  • 米主要株価三指数は続落
  • 日経平均株価連日最高値

今日2025年9月25日木曜日の日本の東京外国為替市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の高値でドルの安値の148円56銭付近から、円の安値でドルの高値の148円87銭付近の値幅約31銭で、本日17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は148円80銭付近と、前営業日同時刻の昨日17時の148円7銭付近の前東京終値比で約73銭の円安ドル高であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界外国為替証拠金取引 (FX / Foreign Exchange) マーケット・トレンドの動向と分析はまず、昨日の日本市場終了後の欧州市場と英国ロンドン外国為替市場では、昨夜17時に発表された欧州ユーロ圏主要国ドイツの最新経済指標の9月独IFO (Information und Forschung) 企業景況感指数が下振れし、安全資産の独国債が買われた影響により独連邦10年債の利回りが指標となる欧州長期金利が低下した一方で、前日の米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) のジェローム・パウエル議長の要人発言を受けて過度な米国利下げ期待が後退し、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利は昨夜20時56分頃に一時4.132%付近に反発上昇したため、債券利回りの金利差トレードで主要通貨に対するドル買いが起き、昨夜20時57分頃にはドルは円相場で一時148円52銭付近に上昇していた。

欧州英国市場後半の昨夜21時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は一時148円50銭付近の始値であったが、米国市場開場時の米国債買いの一時抵抗が混ざったことでは米国長期金利が昨夜21時7分頃に一時4.128%付近へとやや下押しした時間があったほか、テクニカル分析 で148円55銭付近に位置していた200日移動平均線がレジスタンスライン (抵抗線) となっており、この時間につけた一時148円43銭付近が昨夜の米国市場の円の高値でドルの安値となったが、同時進行中の欧州英国市場における欧州ユーロや英国ポンドに対する円売りドル買いの外貨影響も対ドル円相場に波及しており、米国長期金利が再び上昇トレンドに戻すと、ドルも円相場で再び上昇トレンドになった。

米国市場では、昨夜23時に最新米国重要経済指標の8月米国新築住宅販売件の発表があり、年率換算件数が前回の65.2万件と前回上方修正の66.4万件と市場予想の65.0万件を上回る80.0万件に上振れしたほか、前月比も前回マイナス圏だった−0.6%と前回下方修正の−1.8%と市場予想の−0.3%を大幅に上回るプラス圏の20.5%に改善と上振れし、3年7カ月ぶりの高水準と報じられたファンダメンタルズのニュースの影響により、テクニカル分析のレジスタンスラインを上抜けして、発表後の昨夜23時2分頃にはドルは円相場で一時148円78銭付近に上昇していた。

米国ニューヨーク債券市場でも、米国景気懸念緩和を受けた安全資産の米国債売りの影響により、米国債券価格低下に伴う利回り上昇が続き、米国長期金利が昨夜23時20分頃には一時4.147%付近と更なる上昇を続けたため、主要通貨に対するドル買いが続いていたが、午前2時に米国5年債入札による国債買いがあったことは一時抵抗となり、米国長期金利が再度上抜けしたのは債券入札終了後の午前3時49分頃の4.153%付近からとなった。

この米国長期金利再上昇の一因には、英国経済紙のフィナンシャル・タイムズ (FT / Financial Times) のインタビューにおいて、来月10月28〜29日に開催される次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) 高官の米国シカゴ連邦準備銀行 (連銀) のオースタン・グールズビー総裁のタカ派発言が影響を及ぼしており、「米国関税インフレが恐らく一時的で消え去るであろうという臆測のもとで、過度な前倒しの米国大幅利下げを実施することには不安を感じる」と警戒感を示し、FRBが今年あと2回あるFOMCと来年にかけて大幅な利下げを進めるとの市場予想が後退し、明日9月26日の金曜日の夜には、最新米国重要インフレ指標の8月米国個人消費支出 (PCE / Personal Consumption Expenditures) コア・デフレーターの発表イベントを控えていることもあり、前日にも同総裁は「米国中立金利は、現行の政策金利よりも1.00〜1.25%低い」、「現時点では、0.50%の大幅利下げは考えていない」などのタカ派寄りの発言をしていた影響もあり、前日のジェローム・パウエル議長の要人発言以来の米国追加利下げに慎重な姿勢が改めて市場で意識された。

一方、過度な米国大幅利下げ期待の後退と米国長期金利上昇を受けた金利警戒感からは、米国ニューヨーク株式市場では、米国主要株価三指数の米国ダウ工業株 (DJIA / Dow Jones Industrial Average) と米国S&P500種株価指数 (S&P500 / Standard and Poor’s 500 index) と米国ナスダック総合株価指数 (NASDAQ / National Association of Securities Dealers Automated Quotations Composite) が再び反落してマイナス圏で推移したことでは、米国主要株価下落時のリスク回避のリスクオフ (Risk-off) の安全資産の買い戻しで米国長期金利が一時4.149%付近に戻す一時抵抗もあったが、再び4.150%台に反発したことでは、低リスク通貨の円買い抵抗も金利差トレードの影響により限定的となった。

米国主要株価三指数が揃って続落の安値引けをした後には株価影響が収まり、株式市場よりも長く続いていた米国ニューヨーク外国為替市場の終盤の今朝5時50分頃には、ドルは円相場で一時148円92銭付近と欧米市場の円の安値でドルの高値を記録したほか、今月9月3日以来のドルの円相場での高値を更新した。

このため、昨夜21時頃から今朝6時頃までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の安値でドルの高値の148円43銭付近から、円の高値でドルの安値の148円92銭付近の値幅約49銭で、今朝6時頃のニューヨーク終値は148円90銭付近と、前営業日同時刻の147円64銭付近の前ニューヨーク終値比で約1円26銭の大幅な円安ドル高をつけた。

今朝早朝のアジア・オセアニア市場時間には、高値のドルの利益確定売りや持ち高調整の抵抗が先行したことでは今朝6時25分頃にドルは円相場で一時148円72銭付近に下押ししたほか、その後の反発後の今朝8時50分頃にも今日の日本市場に向けて日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) が7月30〜31日開催分の日銀金融政策決定会合議事要旨を公表し、委員達から「米欧と異なって政策金利は中立金利を下回っているとみられるため、今後も可能なタイミングで利上げを進めていくべき」や、「早ければ年内にも現状の様子見モードが解除できるかもしれない」、と早期の利上げに前向きなタカ派の意見があった影響から日銀の追加利上げ方向が意識された円の買い戻しも入り、今朝8時52分頃に対ドル円相場は一時148円73銭付近に再度下押しした。

ただし、同時発表の日本の最新経済指標の8月日本企業向けサービス価格指数は、前年同月比が前回と市場予想の2.9%と前回下方修正の2.6%に対し2.7%と市場予想以下だったことはやや抵抗となり、今朝9時頃から始まった今日の日本の東京外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時148円78銭付近であった。

今日の日本市場が始まると、今朝の東京株式市場で今朝早朝の米国主要株価三指数の続落の影響や今朝の日銀金融政策決定会合議事要旨を受けた追加利上げ警戒感により、前日に連日の史上最高値で続伸していた日経平均株価が一時反落し、今朝9時30分頃にマイナス圏の市場安値をつけたため、株価影響のリスク回避のリスクオフで低リスク通貨の円が買い戻されたことに加えて、時間外の米国債券取引でも債券価格低下後の安値からの米国債買いの影響などで今朝の米国長期金利が今朝9時56分頃に一時4.142%付近へ上昇幅を縮小したことや、今日は25日で日本企業の貿易決済日が集中しやすい5と10がつく日の五十日 (ごとおび / ゴトーび) であったこともあり、今朝9時55分頃の仲値決済後の国内輸出企業の円買いドル売りも重なり、今朝10時頃にドルは円相場で一時148円56銭付近と今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。

とはいえ、日本では今朝の朝刊のトップニュースに昨日に日本記者クラブで行われた自民党総裁選の5名の候補達の公開討論会のニュースが掲載されるなどして話題になっており、年収の壁や物価高対策の論戦の他にも、財政拡張的な政策になる可能性が意識されたことでは再び円売りが入り始めた。

東京株式市場でも、今朝10時25分頃からは今日の日経平均株価がプラス圏に戻す反発上昇を見せたため、先ほどの株価下落時のリスク回避のリスクオフで買われた低リスク通貨の円が売られて円相場が反落し、時間外の米国債券市場でも今朝10時29分頃と34分頃と44分頃の一時4.139%付近を複数回かけても下抜けしなかった米国長期金利が反発しており、今朝10時47分頃に4.140%台に戻した金利差トレードの影響もあってドルは円相場で反発上昇し、今朝10時47分頃には一時148円86銭付近の高値圏に上昇した。

今日の日経平均株価はプラス圏を回復後に上昇し、東京株式市場では連日での日経平均株価の史上最高値の続伸への期待感が高まり、株価上昇時のリスク選好のリスクオン (Risk-on) の低リスク通貨の円売りや海外投資家の為替ヘッジでも円売りが入り、明日9月26日に3月期決算企業の中間配当の権利付き最終売買日を控える値動きの中でも今日の株式市場の終盤には高値引けの期待感が確定に移行し、午後15時13分頃に、午後15時頃から本格参入していた欧州市場における米国長期金利上昇の影響もあり、ドルは円相場で一時148円87銭付近と、今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

欧州市場で、午後15時に発表された欧州ユーロ圏主要国のドイツの最新経済指標の10月独GFK (GfK-Nürnberg Gesellschaft für Konsumforschung / Growth from Knowledge) 消費者信頼感調査は、前回の−23.6と前回上方修正の−23.5と市場予想の−23.3に対し−22.3とマイナス圏ながらも前回と市場予想よりも改善傾向を見せており、発表後に欧州ユーロが低リスク通貨の円に対して上昇した外貨影響のドル円への波及もあった。

また、今日の国内債券市場で40年物日本国債の入札を受けて、超長期債買いが入ったことで国内長期金利を一時抑制した時間があったほか、オセアニア市場のニュージーランドの景気指標を受けた大幅利下げ予想によりニュージーランドドルがドルに対して売られた外貨影響なども対ドル円相場に波及していた。

午後15時30分には、今日の日経平均株価は4万5754円93銭の終値をつけて前営業日比124円62銭高の+0.27%で大引けし、3営業日連続での史上最高値続伸となった。

日欧市場の時間外の米国債券取引では、午後15時36分頃と45分頃に米国長期金利は一時4.157%付近にまで上昇したが、二度目を上抜けしなかったことではダブルトップ的な天井感から反落し、それを受けて夕方16時頃から世界最大規模の英国ロンドン外国為替市場が参入すると高値後のドルの利益確定売りや持ち高調整が先行したことでは、夕方16時15分頃にドルは円相場で一時148円63銭付近と上昇幅を縮小していた。

夕方16時30分には、スイスの中央銀行にあたるスイス国立銀行 (SNB / Swiss National Bank) が政策金利を発表し、市場予想で優勢であった通りにこれまでの0.00%の金利据え置きを決定した。声明では米国関税政策により、スイスの経済見通しが悪化したことが指摘されており、今や世界の主要通貨で最も低金利通貨なのは日本円ではないが、発表後にはスイスフランが世界的に流動性の高い基軸通貨であり、主要通貨の中では高金利通貨に位置しているドルに対して売られた外貨影響の対ドル円相場への波及もあり、日本市場終盤の夕方16時59分頃にはドルは円相場で一時148円83銭付近に反発したため、円安ドル高の東京終値に向けた。

このため、今日17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は148円80銭付近で、前営業日同時刻の昨日17時の148円7銭付近の前東京終値比では約73銭の円安ドル高になった。

今夜この後の米国市場では、次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) 高官達の発言予定や最新米国重要経済指標の発表予定と米国債入札予定などがあり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜21時20分頃から最近のタカ派発言が話題の米国シカゴ連銀のオースタン・グールズビー総裁の発言予定と、今夜21時30分に最新重要経済指標の4〜6月第2四半期の米国実質国内総生産 (GDP / Gross Domestic Product) 確報値と、同四半期の米国GDP個人消費の確報値および四半期米国コアPCE (Personal Consumption Expenditures / 個人消費支出) と、米国雇用関連の最新経済指標の前週分米国新規失業保険申請件数と前週分米国失業保険継続受給者数と、8月米国耐久財受注と8月米国卸売在庫が同時発表されるイベント時間があり、続いて今夜22時頃から米国ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁の発言予定と同時に米国カンザスシティ連銀のジェフリー・シュミッド総裁の発言予定、今夜23時に8月米国中古住宅販売件数と、同じく23時頃からFRBのハト派のミシェル・ボウマンFRB副議長の発言予定があり、26時に米国7年債入札と、26時頃からFRBのマイケル・バー理事の発言予定などを控えており、上記のFRB高官達は全員が次回のFOMC投票権を持っている。

また、世界の株式市場と債券市場と金 (ゴールド) や原油先物価格などを含めたコモディティ市場などの為替相場への影響と、ウクライナや中東などの世界情勢と日本やフランスなどの世界の政治経済のニュースや、米国政府のドナルド・トランプ大統領などを含めた世界の政治・経済の要人発言などのファンダメンタルズニュースの分析は、最新経済指標データやテクニカル分析と共に引き続き世界のFXトレーダー達の値動き予想材料になっている。

一方、欧州ユーロは、今日17時の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は174円59銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の174円48銭付近の前東京終値比では約11銭の円安ユーロ高であった。

主な要因は、 今日の日経平均株価の反発上昇と連日の史上最高値の続伸を受けた低リスク通貨の円売りでは欧州ユーロが買われやすくなり、先述の欧州経済指標の影響もあって今日のユーロ円は午後15時35分頃に一時174円87銭付近と、2024年7月以来の今年最大の円安ユーロ高を更新していた。

一方、米国長期金利上昇時の主要通貨に対するドル買いの影響では、今日のユーロドルは、今夜17時の東京外国為替市場の終値は1.1734ドル付近で、前営業日同時刻の昨夜17時の1.1784ドルドル付近の前東京終値比では約0.50セントのユーロ安ドル高であった。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は199円96銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の199円60銭付近の前東京終値比で約36銭の円安ポンド高であった。

主な要因は、対ドルや対ユーロなどの他の主要通貨に対する円安の外貨影響の波及があり、ポンド円は昨夜にも円安ポンド高への市場反転を見せており、今日の午後15時59分頃には一時200円35銭付近への上昇を見せており、欧州ユーロと同様にその後の利益確定や持ち高調整で上昇幅を縮小したが、前日比では円安ポンド高の東京終値となっていた。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2025年9月25日の日本時間(JST / Japan Standard Time)の20時11分(チャート画像の時間帯は英国夏時間 (BST / British Summer Time / JST-8) の英国ロンドン外国為替市場時間の12時11分頃) の人気のクロス円を中心とした為替レートは下表の通りである。なお、米国市場は2025年3月9日から11月2日まで米国夏時間 (DST / Daylight Saving Time / JST-13) に日本との時差が1時間短縮に調整されており、欧州英国市場も2025年3月30日から10月26日まで英国夏時間のサマータイム (BST / British Summer Time / JST-8) に時差調整されていることには注意が必要である。

通貨ペア JST 20:11の為替レート 日本市場前営業日JST 17:00前東京終値比
ドル/円 148.85 〜 148.86 +0.78 (円安)
ユーロ/円 174.81 〜 174.83 +0.33 (円安)
ユーロ/ドル 1.1743 〜 1.1745 −0.0041 (ドル高)
英ポンド/円 199.98 〜 200.04 +0.38 (円安)
スイスフラン/円 187.01 〜 187.07 +0.38 (円安)
豪ドル/円 98.05 〜 98.09 +0.07 (円安)

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