FXニュース:米国債入札利回り再低下

2025年8月28日
今日2025年8月28日木曜日の日本の東京外国為替市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の安値でドルの高値の147円49銭付近から、円の高値でドルの安値の147円0銭付近の値幅約49銭で、本日17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は147円14銭付近と、...

 

東西FXニュース – 2025年08月28日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 仏政治財政不透明感影響
  • 米政治圧のFRB懸念燻る
  • 米NY連銀総裁慎重発言
  • 米主要株価三指数は続伸
  • 日銀中川審議委員の発言
  • 日経平均株価も連日続伸

今日2025年8月28日木曜日の日本の東京外国為替市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の安値でドルの高値の147円49銭付近から、円の高値でドルの安値の147円0銭付近の値幅約49銭で、本日17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は147円14銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の147円76銭付近の前東京終値比で約62銭の円高ドル安であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界外国為替証拠金取引 (FX / Foreign Exchange) マーケット・トレンドの動向と分析はまず、昨日の日本市場終了後の欧州市場と英国ロンドン外国為替市場では、欧州ユーロ圏のフランスの政治先行き懸念などを受けた欧州ユーロ売りドル買いの外貨影響が対ドル円相場に波及したほか、時間外の米国債券取引で米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が昨夜18時頃には一時4.262%付近から昨夜20時頃には一時4.277%付近に上昇した債券利回りの日米金利差拡大時の円売りドル買いも入り、昨夜20時2分頃にドルは円相場で一時148円18銭付近と148円台に上昇していた。

その影響から、欧州市場と英国ロンドン外国為替市場の後半にあたる昨夜21時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は一時148円14銭付近の始値となり、昨夜21時4分頃にドルは円相場で一時148円15銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値をつけていた。

米国債券市場では今週は米国債の入札が相次いでいるが、午前2時の米国5年債入札控えた持ち高調整などの米国債売りに加えて、米国政治圧による米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) の独立性懸念による米国売りでも米国株や米国債などが売られる動きの燻りが先行したことでは、昨夜23時6分頃に米国債券価格低下に伴う利回り上昇により米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が一時4.291%付近に上昇した。

しかし、昨夜の米国FOXニュースでは、米国政府のスコット・ ベッセント財務長官が、米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) のリサ・クック理事の住宅ローン申請をめぐる不正疑惑について、「外部調査が始まる前に、ジェローム・パウエル議長に内部調査を行うように促してきた」と主張し、「私はリサ・クック理事から『やっていません』という言葉を聞いていない。ただ、『大統領に解任する権限がない』と言い続けているだけだ。もしも、FRB当局者が住宅ローン詐欺を犯したのならば、金融規制当局の一員であるべきではないと思う」と発言し、「法廷判断に任せる」としていたFRBに対し、「無責任な組織だ。米国民との関係は高い信頼性によるものなのにこうした事例はその信頼を損なう」と非難し、「FRBは根本的な使命に回帰すべき」とし、「ドナルド・トランプ米国大統領に、次期FRB議長候補3〜4名を提示する」と、FRBがハト派寄りになることを示唆したため、米国利下げ予想が改めて市場で意識され、上昇後の米国長期金利は反落し、欧州ユーロなどの主要通貨に対するドル売りが入り始めたほか、債券利回りを受けた日米金利差縮小時の円買いドル売りと日米金利差縮小予想も意識されたため、対ドルの円相場が上昇し、ドルは円相場で148円台から147円台に下落し、昨夜の欧州市場では一時全面高だったドルは、昨夜の米国市場で一時全面安に向け始めた。

また、スコット・ ベッセント米国財務長官は、米国利下げ要求の政治圧の中で、ハト派に転向した米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) のクリストファー・ウォラー理事やミシェル・ボウマン副議長に対し、「指示は出していない」と政治介入を否定していたが、今後、人事などでFRBが政治圧を受けてハト派寄りに傾くことへの市場警戒感が高まり、前日には法廷闘争には時間がかかると様子見に移りつつあった市場では、米国利下げ予想による金利差トレードのドル売りに加えて、本来は政治から独立した米国中央銀行制度や金融規制機関としてのFRBの政治からの独立性への懸念によるドル売りも入り始めた。

米国ニューヨーク債券市場では、スコット・ ベッセント米国財務長官の発言の報道後に米国長期金利が低下に転じたことに続き、午前2時の米国5年債の入札が堅調な結果となって他の米国債にも影響が波及したため、米国債券価格上昇に伴う利回り低下も起き、米国債入札後の午前2時5分頃には米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が一時4.255%付近に低下し、債券利回りを受けた金利差トレードの日米金利差縮小時の円買いドル売りや主要通貨に対するドル売りが入り、この午前2時5分頃にドルは円相場で一時147円29銭付近と、米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。

一方、米国ニューヨーク株式市場では、前日に揃って高値引けをしていた米国主要株価三指数の米国ダウ工業株 (DJIA / Dow Jones Industrial Average) と米国S&P500種株価指数 (S&P500 / Standard and Poor’s 500 index) と米国ナスダック総合株価指数 (NASDAQ / National Association of Securities Dealers Automated Quotations Composite) のうちの二指数が、開場時には利益確定や持ち高調整などで一時マイナス圏に反落していた時間があったが、金利警戒感緩和の影響もあって反発上昇し、再び揃ってプラス圏の推移に転じ、前日に続き続伸の終値をつけた株価影響は抵抗になり、米国主要株価上昇時のリスク選好のリスクオン (Risk-on) では、低リスク通貨の円売りの抵抗も入り、市場安値後のドルは円相場で反発した。

また、次回9月の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) 高官の米国ニューヨーク連邦準備銀行のジョン・ウィリアムズ総裁の発言があり、「米国労働市場について、底堅いとみており、利下げを慎重に進める」との考えを示したことも話題になり、市場では次回9月の米国利下げ予想は優勢であるが、その後の追加利下げの不確実性が意識されているが、ジョン・ウィリアムズ総裁が、「FRBの独立性を保つことは、とても重要なことだと考えている」と発言したことを受けては、FRBの独立性懸念で売られたドルの買い戻しも入っていた。

米国ニューヨーク債券市場では、米国債の入札後にも米国債買い入れによる米国債券価格上昇に伴う利回り低下が続いたため、今朝6時頃のニューヨーク終値の頃の米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利は一時4.239%付近と更に低下していたことでは、日米金利差縮小時の円買いドル売りの金利差トレードの影響は続いていたが、フランスの政治先行き懸念を受けて時間帯が近い世界市場では再び欧州ユーロ売りによる世界的に流動性の高いドルの買い戻しなども入っていたことでは、昨夜の欧州市場での上昇幅は失ったものの、ドルは円相場で底堅い値動きも見せていた。

このため、昨夜21時頃から今朝6時頃までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の安値でドルの高値の148円15銭付近から、円の高値でドルの安値の147円29銭付近の値幅約86銭で、今朝6時頃のニューヨーク終値は147円42銭付近と、前営業同時刻の147円40銭付近の前ニューヨーク終値比で約2銭の小幅な円安ドル高をつけていた。

今朝早朝のアジア・オセアニア市場でも、米国債入札後の米国長期金利低下を受けて、今朝7時47分頃にドルは円相場で一時147円20銭付近に売られたが反発し、今朝8時59分頃には一時147円34銭付近に戻した。

今朝には米国AI (Artificial Intelligence / 人工知能) 半導体大手のエヌビディア (NVIDIA) の決算報告があり、今年5〜7月下旬までの3か月間の決算は、生成AIなどの普及に伴うデータセンター向け販売の売上が大幅に増加し、最終利益は3か月間の決算としては過去最高を記録した。

今朝のニュースでは、日本政府の赤沢亮正経済財政・再生相が、今日から予定していた日米関税合意内容に基づく修正の協議のための訪米の事前協議の議論が整わなかったと、事務方のみが訪米して米国側と調整を続けると発表し、林芳正官房長官も、「米国側との調整の中で、事務的に議論すべき点があることが判明した」と、日本に対する米国相互関税の負担軽減策を日米合意内容に基づく修正するという米国大統領令はまだ発令されていないことが話題になっていた。

今朝9時頃から始まった今日の東京外国為替市場の対ドル円相場は一時147円34銭付近の始値であったが、今朝の東京株式市場で今日の日経平均株価が前日比のマイナス圏から始まったものの、明日8月29日から日本に来日予定のインド政府のナレンドラ・モディ首相と日本政府の石破茂首相の首脳会談を控え、日本とインドが半導体を中心に経済安全保障分野の協力を強めることへの観測ニュースも出ていた影響などもあり、日経平均株価はすぐに反発し、今朝9時10分前にはプラス圏に転じて上昇したため、日本株価上昇時のリスク選好のリスクオンの低リスク通貨の円売りが入り、今朝9時10分頃に対ドル円相場は一時147円49銭付近と、今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。

日本市場では、今朝9時55分の仲値決済に向けた日本企業の輸入実需の円売りドル買いの影響があったが、その後には月末を控えた輸出企業の円建て決算用の円買いドル売りもあったことではドルは円相場で反落に転じた。

今朝10時30分頃には日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) の中川順子審議委員の発言があり、山口県の金融経済懇談会で、「経済・物価の見通しが実現していけば、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」と、日銀の追加利上げ方向維持の発言があったことでは、今朝10時30分頃に対ドルの円相場は一時147円19銭付近に上昇した。

ただし、米国関税政策の影響の様子見姿勢も見せており、不確実性を考慮した見極めのためには10月に日銀が公表予定の全国企業短期経済観測調査の結果も「大変重要」としたことでは、10月以前の早期の追加利上げの可能性が低いことが意識されたことは抵抗となり、今朝10時38分頃にドルは円相場で一時147円45銭付近に反発した時間もあったが、米国利下げ圧に対して日銀の追加利上げ方向の維持は日米金利差縮小予想につながり、また今朝未明の米国債入札後の米国長期金利の低下の影響は今日の日本市場時間の時間外米国債券取引でも燻っており、今朝10時29分頃の一時4.244%付近をピークに米国長期金利が再び低下に向けたことでも債券利回りの日米金利差縮小時の円買いドル売りが起き始めた。

午後からの欧州市場参入後の時間外の米国債券市場では、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利は夕方16時26分頃の一時4.216%付近へ向けた更なる低下を見せており、日米金利差縮小予想の円買いドル売りと米国長期金利低下時のドル売りの影響により、午後15時4分頃にドルは円相場で一時147円0銭付近に下落し、今日の日本市場の円の高値でドルの安値をつけたほか、瞬時には146円99.8銭付近にチャートが触れる瞬間もあった。

また、国内債券市場でも、今日の2年物の日本国債入札が弱めの結果となり、日銀の政策金利の影響を受けやすいとされる中期債の利回りが上昇した影響から、新発10年物の日本国債利回りが指標となる国内長期金利が一時上昇していた時間があった。

一方、反発上昇後の今日の日経平均株価が、午後15時30分に4万2828円79銭の終値をつけ、前日比308円52銭高の+0.73%で大引けしたことでは、日経平均株価上昇時のリスク選好のリスクオンの低リスク通貨の円売りはやや抵抗になり、ドルは円相場で夕方16時19分頃の一時147円41銭付近へと反発して下げ幅を一時縮小した。

しかし、夕方から参入した世界最大規模の英国ロンドン外国為替市場でも、米国長期金利低下時の金利差トレードの日米金利差縮小を受けた円買いドル売りが入った影響もあり、今夜17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は147円14銭付近で、昨夜17時の147円76銭付近の前東京終値比では約62銭の円高ドル安になっていた。

今夜この後の米国市場では、最新米国重要経済指標の発表イベント予定があるほか、前日に続いて米国債の入札予定もあり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜21時30分に4〜6月第2四半期の米国実質国内総生産 (GDP / Gross Domestic Product) の改定値と同四半期米国GDP個人消費の改定値と同四半期米国コアPCE (Personal Consumption Expenditures / 個人消費支出) と、前週分米国新規失業保険申請件数と前週分米国失業保険継続受給者数が同時発表され、今夜23時に7月米国住宅販売保留指数と、26時に米国7年債入札などを控えている。

また、世界の株式市場と債券市場と原油先物価格などを含めたコモディティ市場などの為替相場への影響と、ウクライナや中東などの世界情勢や政治経済のニュースと要人発言などのファンダメンタルズの分析は、最新経済指標データやテクニカル分析と共にFXトレーダー達の値動きの予想材料となっている。

一方、欧州ユーロは、今夜17時の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は171円31銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日の夜17時の171円42銭付近の前東京終値比では約11銭の円高ユーロ安であった。

主な要因は、前日に続き、欧州ユーロ圏のフランス政府の政治先行き懸念の欧州ユーロ売りの影響が低リスク通貨の円に対して燻っていたが、米国長期金利低下によるドル売りを受けて欧州ユーロは対ドルでは反発を見せており、外貨影響の波及では小幅域となり、その後の今夜19時台の欧州市場では小幅な円安ユーロ高にも転じている。

そのため、ユーロドルは、今日17時の東京外国為替市場の終値は1.1643ドル付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の1.1602ドル付近の前東京終値比で約0.41セントのユーロ高ドル安になっていた。

英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は198円61銭付近と、昨夜17時の198円77銭付近の前東京終値比では約16銭の円高ポンド安であった。

主な要因は、米国債入札後の国債買い入れに伴う米国10年債券利回り低下に連れて、英国債にも買いが入り、英国10年債券利回りの利回りが低下していた時間があった債券利回りの金利差トレードが為替相場に影響を与えたほか、対ドルなどの円高の外貨影響もポンド円相場に波及していた。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2025年8月28日の日本時間(JST / Japan Standard Time)の19時57分(チャート画像の時間帯は英国夏時間 (BST / British Summer Time / JST-8) の英国ロンドン外国為替市場時間の11時57分頃) の人気のクロス円を中心とした為替レートは下表の通りである。なお、米国市場は2025年3月9日から11月2日まで米国夏時間 (DST / Daylight Saving Time / JST-13) に日本との時差が1時間短縮に調整されており、欧州英国市場も2025年3月30日から10月26日まで英国夏時間のサマータイム (BST / British Summer Time / JST-8) に時差調整されたことには注意が必要である。

通貨ペア JST 19:57の為替レート 日本市場前営業日JST 17:00前東京終値比
ドル/円 146.94 〜 146.96 −0.82 (円高)
ユーロ/円 171.50 〜 171.51 +0.08 (円安)
ユーロ/ドル 1.1670 〜 1.1671 +0.0050 (ドル安)
英ポンド/円 198.67 〜 198.73 −0.10 (円高)
スイスフラン/円 183.72 〜 183.78 +0.36 (円安)
豪ドル/円 95.92 〜 95.96 +0.21 (円安)

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