FXニュース:米ジャクソンホール控え
2025年8月20日
東西FXニュース – 2025年08月20日
文/八木 – 東西FXリサーチチーム
主な点:
- 欧地政学リスク緩和期待
- 米住宅着工件数予想以上
- 露早期首脳会談予想後退
- 米国債買い長期金利低下
- 日米株価下落リスクオフ
- 新RBNZハト派の利下げ
今日2025年8月20日水曜日の日本の東京外国為替市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の安値でドルの高値の147円82銭付近から、円の高値でドルの安値の147円14銭付近の値幅約68銭で、本日17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は147円63銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の147円73銭付近の前東京終値比で約10銭の円高ドル安であった。
今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界外国為替証拠金取引 (FX / Foreign Exchange) マーケット・トレンドの動向と分析はまず、昨日の日本市場終了後の昨夕の欧州市場と英国ロンドン外国為替市場では、時間外の米国債券取引で米露宇三者会談への期待感の中で世界的な安全資産の米国債売りが入っていた昨夜17時50分頃に、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が一時4.349%付近に上昇し、債券利回りの日米金利差拡大時の円売りドル買いで昨夜18時28分頃にドルは円相場で一時147円82銭付近に上昇したが、米国債の格付け維持による米国債券買いが入り始めたことでは米国長期金利が反落し、昨夜19時26分頃に一時4.326%付近に低下したため、日米金利差縮小時の円買いドル売りにより昨夜19時27分頃に対ドル円相場は一時147円60銭付近に円相場が反発していた。
ただし、昨夜には臨時の欧州首脳会議が開催され、欧州ユーロ圏と地理的に隣接する地域があるウクライナの和平に向けた地政学リスク緩和が意識された欧州ユーロ買いが勢いを増し、昨夜20時1分頃に欧州ユーロは円相場で一時172円70銭付近に上昇し、昨夜20時8分頃には欧州ユーロは対ドルでも一時1.1693ドル付近に上昇したが、その後には反落を始めたため、世界的に流通量が多いドル反発の外貨影響が対ドル円相場に波及し、昨夜21時頃からの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は一時147円78銭付近の始値となった。
欧州ユーロが高値から反落後に更に下落した一因には、ドナルド・トランプ米国大統領の発言があり、「ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が良い方向に動いてくれることを願っている。もしそうでなければ、厳しい状況になるだろう。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領にもするべきことをしてほしい。彼は柔軟性を示す必要がある」と、米国FOXニュースのインタビューで語ったことが話題になり、「私達は彼らの様子を見るしかない」、「だから、彼らの会談を準備しているが、実際に主導するのは彼ら自身だ」と強調しており、欧州ユーロに対してドルが反発していた。
米国市場では、昨夜21時30分に最新米国経済指標の発表があり、7月米国住宅着工件数は、年率換算件数が前回の132.1万件が135.8万件に上方修正された上で、市場予想の130.0万件を上回る142.8万件に上振れし、前月比も前回の4.6%が5.9%に上方修正されたほか、市場予想の−1.6%に反して5.2%に上振れしており、同時発表の7月米国建設許可件数は前回の139.3万件と市場予想の138.5万件を下回る135.4万件であったことはやや抵抗になったが、欧州ユーロに対するドル反発の外貨影響も対ドル円相場にドル上昇圧として波及していたため、昨夜22時13分頃にドルは円相場で一時147円90銭付近と、昨夜の米国市場における円の安値でドルの高値を記録した。
しかし、米国ニューヨーク債券市場でも、米国債の格付け維持を受けた米国債買いが入り、米国債券価格上昇に伴う利回り低下が起きたことでは、債券利回りの日米金利差縮小時の円買いドル売りにより市場高値後のドルは円相場で反落した。
昨夜22時30分頃から米国ニューヨーク株式市場が始まると、先日にドナルド・トランプ米国大統領が今週中の発表を予告していた米国半導体関税などの項目別関税への警戒感などにより米国主要株価三指数の中でも国際的なハイテク企業比率が高い米国ナスダック総合株価指数 (NASDAQ / National Association of Securities Dealers Automated Quotations Composite) がマイナス圏から下落して始まり、米国S&P500種株価指数 (S&P500 / Standard and Poor’s 500 index) もマイナス圏からのスタートとなったが一時プラス圏に反発するも反落して再びマイナス圏に戻し、金利に敏感な米国ダウ工業株 (DJIA / Dow Jones Industrial Average) は米国債買いによる米国長期金利低下を受けてプラス圏から上昇して始まり、昨夜23時35分頃に史上最高値を一時更新する市場高値を記録したものの、今週のジャクソンホール会議を控えたイベントリスクから反落し、一時マイナス圏に転じた株価影響のリスク回避のリスクオフでも安全資産の米国債買いと低リスク通貨の円買いが起き、米国長期金利は午前2時25分頃の一時4.303%付近に向けて低下したため、債券利回りの日米金利差縮小時の円買いドル売りにより午前2時12分頃にドルは円相場で一時147円44銭付近と、今朝までの米国市場における円の高値でドルの安値を記録した。
米国市場では、今週のビックイベントとして明日8月21日から8月23日にかけて米国カンザスシティー連邦準備銀行主催で米国ワイオミング州のジャクソンホールにて毎年開催される世界的な経済政策シンポジウムのジャクソンホール会議が意識されており、市場予想に影響を及ぼしていたほか、日本時間の8月22日の夜23時頃から次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) 高官達の中でも市場への影響力が最も大きいジェローム・パウエル議長の講演での要人発言予定を控えていることから、イベントリスクの警戒感による株の早期の利益確定や持ち高調整と、様子見のドルの買い控えなども入り始めていた。
一方、ウクライナ和平交渉の早期進展への期待感をやや裏切るロシアのニュースがあり、ロシア政府のセルゲイ・ラブロフ外相が、米国のドナルド・トランプ政権が調整するロシアのウラジーミル・プーチン大統領とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との米露宇首脳会談について、「首脳関与のあらゆるミーティングは、綿密に準備する必要がある」ことや、「段階的な手続きが必要」と時間がかかる可能性を示唆し、ロシア側が早期開催を回避して譲歩しない交渉姿勢を固めることへの警戒感が燻り、また、セルゲイ・ラブロフ外相が、「ロシアはクリミアもドンバスも領土を占領しようとしたことは一度もない」と主張し、「何世紀にも渡り、これらの土地に暮らしてきたロシア人を守るためだ」と強調し、「ロシアの安全保障上の利益と、ロシア人とウクライナのロシア語圏住民の権利を尊重せずに、いかなる長期的合意についても話し合うことはできない」と発言したことから、2008年のロシアのジョージア侵攻時にも軍事行動を正当化するために同様の口実を使用したことが指摘されて、早期開催期待が後退した。
このニュースに先立ち、米国政府のドナルド・トランプ大統領は、「ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が良い方向に動いてくれることを願っている。もしそうでなければ、厳しい状況になるだろう」と発言していたことから、「厳しい状況」への警戒感による欧州ユーロ売りが対ドルや低リスク通貨の円に対して続き、ユーロドルは午前3時44分頃には一時1.1624ドル付近にユーロが下落し、ユーロ円も午前4時17分頃に一時171円69銭付近にユーロが反落していた。
ただし、リスク市場で売られやすい豪ドルも世界的な流動性の高さから安全資産でもある対ドルで売られた外貨影響も対ドル円相場に波及した外貨影響もあり、ドルは円相場で反発して、市場安値後の下げ幅を縮小していた。
なお、今朝未明には次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) 高官ミシェル・ボウマン副議長の発言があったが、米国ワイオミング州で開催されたブロックチェーン・シンポジウムで、「銀行やFRBは人工知能 (AI / Artificial intelligence) や仮想通貨 (暗号資産)などの新技術の利点を受け入れなければならない」と指摘するなど、銀行担当になった現在の仕事に集中している姿勢を見せており、米国経済チャンネルのブルームバーグ (Bloomberg) テレビのインタビューで、「FRBの副議長としての現在の役割よりも、次期FRB議長になることに関心がありますか?」という質問に対し、 「私は今取り組んでいる仕事に注力している」と明言を避け、「FRBは様々な資本規制を見直し、一部の重要な措置についての再提案を計画している。新たな議長人事が決まったとしても、こういった提案が変更されることはないでしょう」と述べていた。
米国ニューヨーク株式市場では、米国主要株価三指数中、米国ダウ工業株は安全資産の米国債買いで米国長期金利が低下した影響もあって小幅高に反発した終値をつけたが、米国ナズダックと米国S&P500は下落の終値をつけた株価リスク回避のリスクオフでは低リスク通貨の円買いの影響があったが、欧州ユーロや豪ドルに対して世界的な流動性の高さから安全資産でもあるドルが買われた外貨影響も対ドル円相場に波及したことは抵抗となり、株式市場終了後の午前5時52〜53分頃にかけて、ドルは円相場で一時147円69銭付近に下げ幅を縮小したが、今朝6時頃にも米国長期金利は一時4.309%付近に低下しており、欧米市場での債券利回りの日米金利差縮小時の円買いドル売りの影響がやや残っていた。
このため、昨夜21時頃から今朝6時頃までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の安値でドルの高値の147円90銭付近から、円の高値でドルの安値の147円44銭付近の値幅約46銭で、今朝6時頃のニューヨーク終値は147円67銭付近と、前営業同時刻の147円89銭付近の前ニューヨーク終値比で約22銭の円高ドル安をつけていた。
今朝早朝のアジア・オセアニア市場では、今朝6時6分頃にドルは低リスク通貨の円に対して一時147円55銭付近に下押ししたものの、時間外の米国債券取引で今朝8時40分頃の米国長期金利が一時4.317%付近に反発したため、今朝8時41分頃にはドルも円相場で一時147円76銭付近に反発していた。
なお、今朝8時50分に発表された日本の最新経済指標では、7月日本貿易統計の通関ベースは、季調前が前回の1531億円と前回下方修正の1521億円と市場予想の1962億円に対しマイナス圏の−1175億円に大幅に下振れし、季調済も前回の−2355億円が−2476億円に下方修正されたほか、市場予想の−672億円を大幅に下回る−3030億円に下振れし、7月日本対米貿易黒字も昨年7月の7688億円から減少した5851億円であったが、今年2025年1〜7月期の対米貿易黒字は4兆7163億円と、昨年2024年1〜7月期の4兆6598億円からは増加していた。
同時発表だった日本の最新経済指標の6月日本機械受注は、前月比が前回の−0.6%と市場予想の−1.0%を上回るプラス圏の3.0%に上昇し、前年同月比も前回の4.4%と市場予想の5.0%を上回る7.6%に上昇いていた。
今朝9時頃から始まった今日の東京外国為替市場の対ドル円相場は一時147円74銭付近の始値で、今朝9時55分の日本市場の仲値決済に向けては、今日は20日で日本の貿易企業の決済日が集中しやすい5と10がつく日の五十日 (ごとおび / ゴトーび) にあたることから、先週のお盆休み明けの五十日ということもあって日本企業の輸入実需の円売りドル買いが先行したことでは、今朝9時33分頃に対ドル円相場は一時147円82銭付近と、今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録した。
しかし、今朝の東京株式市場では、今朝早朝の米国ハイテク株下落の影響もあり、今日の日経平均株価がマイナス圏から始まって下落幅を大幅域へと拡大した株価影響があり、日経平均株価下落時のリスク回避のリスクオフで国内第一安全資産の低リスク通貨の円買いが起き始めたことではドルは円相場で反落し、昨日も一時1.60%付近に上昇していた新発10年物の日本国債利回りが指標となる国内長期金利も一時1.61%台に更なる上昇を見せたため、午後15時17分頃に対ドル円相場は一時147円14銭付近と今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。
午後15時30分には、今日の日経平均株価は4万2888円55銭の終値をつけて、前日比657円74銭安の-1.51%の大幅安で大引けした。
日本市場と時間帯が近い今日のオセアニア市場では、ニュージーランドの中央銀行にあたるニュージーランド準備銀行 (RBNZ / Reserve Bank of New Zealand) が市場予想通りの0.25%の小幅利下げを決定したが、0.25%の小幅利下げ支持4票対0.5%の大幅利下げ支持2票の決定となり、「中期的なインフレ圧が予想通りに緩和を続ければ政策金利をさらに引き下げる余地がある」とハト派寄りで次回の連続利下げの可能性が市場で意識されたことを受けては、世界的に流通量が多いドルに対してニュージーランドドルが売られて下落していた外貨影響が対ドル円相場に波及したことは抵抗となり、市場安値後のドルは円相場で反発し、午後からの欧州市場に続き、夕方方の英国ロンドン外国為替市場が参入すると、米国長期金利も今夜17時頃には一時4.328%付近に反発していたため、夕方16時55分頃にドルは円相場で一時147円70銭付近にまで下げ幅を縮小した。
このため、今夜17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は147円63銭付近で、昨夜17時の147円73銭付近の前東京終値比では約10銭の円高ドル安になった。
今夜この後の米国市場では、次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) 高官の発言予定と米国債入札と前回のFOMC議事録の公開予定などがあり、日本時間の経済指標カレンダーのスケジュールは、今夜24時頃から次回のFOMCメンバーでハト派の次期FRB議長候補の一人と考えられているFRBのクリストファー・ウォラー理事の発言予定があり、26時に米国20年債入札と、27時に前回7月29〜30日開催分のFOMC議事要旨の公表予定などを控えている。
また、ウクライナ和平への米露宇三者会談の続報や、今週の発表予告があった米国半導体関税など分野別関税政策や、世界の株式市場と債券市場と原油先物価格などを含むコモディティ市場などの為替相場への影響と、世界情勢や政治経済のニュースと要人発言などのファンダメンタルズの分析は、最新経済指標データやテクニカル分析と共に世界のFXトレーダー達の値動きの予想材料になっている。
一方、欧州ユーロは、今夜17時の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は171円92銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の172円59銭付近の前東京終値比では約67銭の円高ユーロ安であった。
主な要因は、ウクライナ情勢の早期の地政学リスク緩和への期待感が後退したことによる欧州ユーロ売りの対ドルや対円での反落の影響に加えて、今日の日経平均株価の大幅安を受けた日本株価リスク回避のリスクオフによる低リスク通貨の円買いユーロ売りが欧州ユーロ下落の為替相場に影響を及ぼしていた。
そのため、ユーロドルも、今日17時の東京外国為替市場の終値は1.1646ドル付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の1.1683ドル付近の前東京終値比で約0.37セントのユーロ安ドル高だった。
英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は199円40銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日の夜17時の199円77銭付近の前東京終値比では約37銭の円高ポンド安であった。
主な要因は、今日の日経平均株価下落を受けたリスク回避の低リスク通貨の円買いに対し、欧州ユーロと地理的に近い英国ポンドも売られたが、今日の午後15時に発表された最新英国経済指標の7月英国消費者物価指数 (CPI / Consumer Price Index) が市場予想以上であった影響では、英国インフレへの警戒感により次回の英国中央銀行のイングランド銀行 (英中銀 / BoE / Bank of England) の英中銀金融政策委員会 (MPC / Monetary Policy Committee) では英国金利据え置き予想が優勢であったことは抵抗になったが、日本の国内長期金利上昇の影響もあり、今日の主要通貨に対する円高の影響が波及していた。
今日の東西FXニュース執筆終了前の2025年8月20日の日本時間(JST / Japan Standard Time)の20時34分(チャート画像の時間帯は英国夏時間 (BST / British Summer Time / JST-8) の英国ロンドン外国為替市場時間の12時34分頃) の人気のクロス円を中心とした為替レートは下表の通りである。なお、米国市場は2025年3月9日から11月2日まで米国夏時間 (DST / Daylight Saving Time / JST-13) に日本との時差が1時間短縮に調整されており、欧州英国市場も2025年3月30日から10月26日まで英国夏時間のサマータイム (BST / British Summer Time / JST-8) に時差調整されたことには注意が必要である。
通貨ペア | JST 20:34の為替レート | 日本市場前営業日JST 17:00前東京終値比 |
ドル/円 | 147.49 〜 147.50 | −0.24 (円高) |
ユーロ/円 | 171.78 〜 171.79 | −0.81 (円高) |
ユーロ/ドル | 1.1645 〜 1.1647 | −0.0038 (ドル高) |
英ポンド/円 | 198.91 〜 198.97 | −0.86 (円高) |
スイスフラン/円 | 182.65 〜 182.71 | −0.66 (円高) |
豪ドル/円 | 94.88 〜 94.92 | −0.95 (円高) |
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