FXニュース:日米主要株価指数最高値
2025年9月22日
東西FXニュース – 2025年09月22日
文/八木 – 東西FXリサーチチーム
主な点:
- 米債券売り長期金利上昇
- 日銀年内利上げ予想上昇
- 日自民党総裁選本日告示
- 日銀百年超売却に安心感
- 日経平均株価反発大幅高
- 国内長期金利一時1.665%
- 米FRB ミラン新理事発言
今日2025年9月22日月曜日の日本の東京外国為替市場の今朝9時頃から今夜17時頃までの対ドル円相場の為替レートの値動きは、円の安値でドルの高値の148円38銭付近から、円の高値でドルの安値の147円89銭付近の値幅約49銭で、本日17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は148円7銭付近と、前営業日同時刻にあたる先週金曜日17時の147円92銭付近の前東京終値比で約15銭の円安ドル高であった。
今日の為替相場の値動きの主な要因と時間に沿った世界外国為替証拠金取引 (FX / Foreign Exchange) マーケット・トレンドの動向と分析はまず、先週金曜日の日本市場の昼に日本銀行 (日銀 / BoJ / Band of Japan) の日銀金融政策決定会合が市場予想通りに0.5%の政策金利維持を発表したことに対し、0.75%への早期利上げ支持の反対票が高田創審議委員と田村直樹審議委員の2名からあったタカ派寄りの多数決であったことでは今年年内の日銀の追加利上げ予想が一時上昇し、同時発表の日銀保有の巨額の上場投資信託(ETF / Exchange Traded Fund)と国内不動産投資信託 (J-REIT / Japan Real Estate Investment Trust) の市場売却決定を受けた一時警戒感では日経平均株価が反落して日米金利差縮小予想と低リスク通貨としての円買いも起きたが、同日午後に高市早苗前経済安全保障相の自民党総裁選出馬会見を受けた円売りが起きたほか、午後から夕方の植田和男総裁の発言は追加利上げに慎重なデータ様子見のハト派寄りの姿勢を受けた円売りも入り、100年以上かかる市場売却計画発言により日経平均株価の反発予想の円売りも起きていた。
先週金曜日の日本市場終了後の欧州市場と英国ロンドン外国為替市場でも、先日の米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) のイベントリスク経過後のドルの買い戻しと共に、米国主要株価先物の上昇を受けて時間外の米国債券市場で米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が上昇し、先週金曜日の夜20時56分頃には一時4.145%付近になったため、債券利回りを受けた金利差トレードの円売りドル買いや主要通貨に対するドル買いも入り、先週金曜日の夜20時57分頃にはドルは円相場で一時148円20銭付近と148円台に上昇していた。
欧州英国市場の後半にあたる先週金曜日の夜21時頃から始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場も一時148円17銭付近と148円台の始値となり、米国市場開場後の米国債の買い戻しにより先週金曜日の夜21時32分頃に一時4.131%付近に下押しした米国長期金利が先週金曜日の夜21時44分頃に一時4.140%付近に反発した金利差トレードの影響により、先週金曜日の夜21時49分頃に対ドル円相場は一時148円29銭付近と米国市場の円の安値でドルの高値を記録し、先週金曜日のドル円の日通し高値を更新したが、同時に今月8日以来となるドルの円相場での週間高値も記録していたため割高感が出てきたことから、この日の米国市場では特に重要なファンダメンタルズの米国経済指標の発表予定がなかったことから、テクニカル分析的な148円台中盤付近の200日移動平均線 (MA / Moving Average) のレジスタンスライン (Resistance line / 上値抵抗線) が意識された週末を控えた高値圏のドルの利益確定売りや持ち高調整の抵抗が入り始めた。
米国ニューヨーク債券市場でも、先週金曜日の夜21時50分頃に一時4.143%付近に反発していた米国長期金利が、安値からの米国債の買い戻しを受けた米国債券価格上昇に伴う利回り低下の影響により、先週金曜日の夜23時台には一時4.119%付近に反落したため、先週金曜日の夜23時44分頃にはドルも円相場で一時147円79銭付近と147円台に反落し、米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。
また、先日の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) における米国小幅利下げの決定時に、唯一の米国大幅利下げ支持の反対票を投じたドナルド・トランプ大統領指名のハト派の米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) の新理事の米国大統領経済諮問委員会 (CEA / Council of Economic Advisers) のスティーブン・ミラン委員長が、FOMCで多数決による否決後も、「米国関税政策の目立ったインフレ兆候は見られない」という主張により、米国大幅利下げの正当性を米国メディアで訴え続けていたインタビューなどへの市場警戒感が燻った。
米国ミネアポリス連邦準備銀行 (連銀) のニール・カシュカリ総裁も、米国CNBCの番組に出演し、最近の経済データの不確実性が高いため、追加の確認期間を設けたいと考えて前回の米国小幅利下げを支持したが、米国関税インフレリスクが限定的な場合には米国労働市場の下振れリスクへの警戒感から一段の利下げを支持の可能性を支持していたことなども、米国長期金利低下時の為替相場に影響を与えていた。
、米国ニューヨーク株式市場では、先週金曜日の夜22時30分頃に揃ってプラス圏から始まっていた米国主要株価三指数の米国ダウ工業株 (DJIA / Dow Jones Industrial Average) と米国S&P500種株価指数 (S&P500 / Standard and Poor’s 500 index) と米国ナスダック総合株価指数 (NASDAQ / National Association of Securities Dealers Automated Quotations Composite) が一時の反落後にも反発上昇し、米国主要株価三指数が揃って史上最高値更新に向ける続伸を見せるという米国主要株価上昇時のブル・マーケット (Bull market / 強気市場) 特有のリスク選好のリスクオン市場になった株価影響では、市場高値後の低リスク通貨の円売りが入ったほか、安全資産の米国債売りの影響で米国債券価格低下時の利回り上昇を受けて、先週土曜日の午前1時26分頃には米国長期金利が一時4.145%付近に再上昇したため、米国長期金利上昇時のドル買いの影響によりドルは円相場で反発し、米国主要株価三指数が揃って史上最高値の更新後に続伸の終値をつけて高値引けをした先週土曜日の米国株式市場終盤の午前4時32分頃と終了後の午前5時15分頃にはドルは円相場で一時147円99.6銭と約148円0銭付近に買い戻されていた。
ただし、米国株式市場の終了後には株価影響が弱まり、テクニカル分析的にも二度目の一時一時147円99.6銭を記録時に148円台に上抜けしなかったことからダブルトップ (Double Top / 毛抜き天井) 的な売りサインを受けた週末を控えた利益確定や持ち高調整の抵抗があったことに加えて、先週土曜日の午前5時55分頃には米国長期金利も一時4.135%付近へと反落していたため、ドルは円相場で147円台後半に反落した。
このため、先週金曜日の夜21時頃から先週土曜日の朝5時55分頃までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の安値でドルの高値の148円29銭付近から、円の高値でドルの安値の147円79銭付近の値幅約50銭で、先週土曜日の朝5時55分頃頃のニューヨーク終値は147円95銭付近と、前営業日同時刻の148円0銭付近のニューヨーク終値比で約5銭の小幅な円高ドル安をつけて、週末を迎えていた。
週明けの今朝早朝のアジア・オセアニア市場では、週末も一部開場していた中東バーレーン市場での値動きの影響などで、今朝6時頃のドルは円相場で一時147円88銭付近の下落窓開けから始まったが、窓埋めが起き始めたほか、今朝7時頃からは先週金曜日にも円売りが起きていた本日22日付けの自民党総裁選の告示に対する市場予想の影響による円売りとドル買いなども入り、今朝8時59分頃にはドルは円相場で一時148円11銭付近と再び148円台に上昇していため、続いて今朝9時頃から始まった今日の日本の東京外国為替市場の対ドル円相場の始値も一時148円11銭付近の始値になった。
今日の東京株式市場では、先週末の米国主要株価三指数の史上最高値更新と続伸のブル・マーケットの影響や、日銀の植田和男総裁の「100年以上かかる」上場投資信託 (ETF / Exchange Traded Fund) と国内不動産投資信託 (J-REIT / Japan Real Estate Investment Trust)の市場売却計画の発言を受けた警戒感緩和により、今日の日経平均株価が先物から買い戻されてプラス圏から始まったほか、史上最高値更新に向けて大幅高になった日米主要株価上昇に伴うリスク選好のリスクオンや海外投資家の為替ヘッジの円売りが起き、正午12時頃にはドルは円相場で一時148円38銭付近に上昇し、今日の日本市場の円の安値でドルの高値を記録し、先週金曜日の米国市場の一時148円29銭付近の高値を上抜けした。
しかし、先週金曜日の米国市場と同様に、テクニカル分析の148円台中盤付近の200日移動平均線 (MA / Moving Average) のレジスタンスライン (Resistance line / 上値抵抗線) が再び意識されたことでは、高値後のドルの利益確定売りや持ち高調整の抵抗が入り始めたことはドルの上値を抑えたが、株価影響による低リスク通貨の円売りの影響では高値圏付近の高止まりを見せており、先週金曜日のタカ派寄りの日銀金利維持後の今年年内の追加利上げ予想が燻る中で、今日の国内債券市場で新発10年物の日本国債利回りが指標となる国内長期金利が昼過ぎに2008年7月以来の一時1.665%付近に上昇した一方で今日の日本市場時間の時間外の米国債券取引では米国長期金利が午後13時48分頃に一時4.150%付近に再び上昇するなど、債券利回りの金利差トレードで揉み合いになり、ドル円はしばしやや横ばいに近い売買交錯の推移を見せていた。
今日の午後には、予定通り22日付けで自民党総裁選が告示され、届け出順で、小林鷹之元経済安全保障相、茂木敏充前幹事長、林芳正官房長官、高市早苗前経済安保相、小泉進次郎農相の5名が立候補し、自民党本部で所見発表演説会が行われたが、市場予想通りの立候補者となり、サプライズはなかったことでは市場反応は限定的であった。
午後15時30分に今日の日経平均株価は、大幅高の史上最高値を更新後の市場終盤に向けた利益確定や持ち高調整の抵抗を交えながらも4万5493円66銭の終値をつけ、前営業日比447円85銭高の+0.99%の高値で大引けした。
日本の株式市場終了後には低リスク通貨の円売り影響が弱まって円相場が反発して下げ幅を縮小したほか、今夜この後の米国市場では米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) のハト派の新理事で、ドナルド・トランプ政権の米国大統領経済諮問委員会 (CEA / Council of Economic Advisers) 委員長としても知られるスティーブン・ミラン理事の講演発言予定や他のFRB高官の発言予定も控えており、ハト派発言への警戒感が燻り始めたことでは、午後からの週明けの欧州市場の参入では、ロシアのドローンがウクライナに近い欧州空域内で確認されるなどの事件の影響が週末にも続いたことなどもあり、時間外の米国債券市場で世界的な安全資産の米国債の買い戻しが入り、午後15時44分頃には米国長期金利が一時4.132%付近に上昇幅を縮小したため、夕方からの英国ロンドン外国為替市場では債券利回りを受けた円買いドル売りが起きて、夕方16時26分頃にドルは円相場で一時147円89銭付近に反落し、今日の日本市場の円の高値でドルの安値を記録した。
とはいえ、日本市場では今朝148円台だったドル円が147円台に反落した割安感からは、日本市場の安値後のドルの買い戻しも入ったことでは、ドルは円相場で148円台に反発した。
このため、今日17時の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値は148円7銭付近で、前営業日同時刻にあたる先週金曜日17時の147円92銭付近の前東京終値比では約15銭の円安ドル高になった。
ただし、今夜その後の英国ロンドン外国為替市場では、今夜20時台の米国長期金利の一時4.127%付近への低下を受けて、前東京終値比で小幅な円高ドル安への市場反転なども見せている。
今夜この後の米国市場では、次回の米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) の投票権を持つ米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) 高官達の発言予定があり、日本時間の今夜22時45分頃から米国ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁の発言予定と、今夜23時頃から米国セントルイス連銀のアルベルト・ムサレム総裁の発言予定、そして25時頃から前述のスティーブン・ミラン理事の発言予定があり、これらの高官達は全員がFOMC投票権を持っている。
また、世界の株式市場と債券市場と金 (ゴールド) や原油先物価格などを含めたコモディティ市場などの為替相場への影響と、ウクライナや中東などの世界情勢と日本やフランスなどの世界の政治経済のニュースや、米国政府のドナルド・トランプ大統領などを含めた世界の政治・経済の要人発言などのファンダメンタルズニュースの分析は、最新経済指標データやテクニカル分析と共にFXトレーダー達の値動き予想材料になっている。
一方、欧州ユーロは、今日17時の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値は173円98銭付近で、前営業日同時刻にあたる先週金曜日17時の174円7銭付近の前東京終値比では約9銭の円高ユーロ安であった。
主な要因は、今日の日本市場の正午12時48分頃には、日経平均株価上昇時のリスク選好のリスクオンの低リスク通貨の円売りの影響により欧州ユーロは円相場で一時147円7銭付近に再上昇したが、先週の高値後の欧州ユーロの利益確定売りや持ち高調整がユーロドルで起きていた外貨影響の波及などで上値抜けせずに一時反落に転じた。
ただし、今夜その後の20時台の英国ロンドン外国為替市場では、ドル円の反発の外貨影響の波及もあり、再び小幅な円安ユーロ高への市場反転も見せている。
ユーロドルも同様に、今日17時の東京外国為替市場の終値は1.1750ドル付近で、前営業日同時刻にあたる先週金曜日17時の1.1767ドル付近の前東京終値比でも約0.17セントのユーロ安ドル高であったが、今夜その後の20時台には小幅なユーロ高ドル安への市場反転も見せている。
英国ポンドは、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値は199円61銭付近と、前営業日にあたる先週金曜日の夜17時の199円57銭付近の前東京終値比で約4銭の円安ポンド高であった。
主な要因は、先週金曜日の夜の英国ロンドン外国為替市場では、英国立統計局 (ONS / Office for National Statistics) が発表した4〜8月の英国の公的部門借入額が、英国予算責任局 (OBR / Office for Budget Responsibility) が今年提示した予測値を上回る838億ポンドに膨らんだ英国財政懸念の英国ポンド売りが入ったが、日米株価上昇を受けたリスク選好のリスクオン市場では先週の一時201円台からの割安感による買い戻しも入り、先週の英国中央銀行のイングランド銀行 (英中銀 / BoE / Bank of England) の英中銀金融政策会合 (MPC / Monetary Policy Committee) の英国政策金利維持後の高金利通貨ということもあり、小幅な円安ポンド高の東京終値をつけていた。
今日の東西FXニュース執筆終了前の2025年9月22日の日本時間(JST / Japan Standard Time)の20時9分(チャート画像の時間帯は英国夏時間 (BST / British Summer Time / JST-8) の英国ロンドン外国為替市場時間の12時9分頃) の人気のクロス円を中心とした為替レートは下表の通りである。なお、米国市場は2025年3月9日から11月2日まで米国夏時間 (DST / Daylight Saving Time / JST-13) に日本との時差が1時間短縮に調整されており、欧州英国市場も2025年3月30日から10月26日まで英国夏時間のサマータイム (BST / British Summer Time / JST-8) に時差調整されていることには注意が必要である。
通貨ペア | JST 20:09の為替レート | 日本市場前営業日JST 17:00前東京終値比 |
ドル/円 | 147.86 〜 147.87 | −0.06 (円高) |
ユーロ/円 | 174.09 〜 174.10 | +0.02 (円安) |
ユーロ/ドル | 1.1772 〜 1.1773 | +0.0005 (ドル安) |
英ポンド/円 | 199.55 〜 199.61 | ±0.00 (レンジ) |
スイスフラン/円 | 186.28 〜 186.34 | +0.04 (円安) |
豪ドル/円 | 97.49 〜 97.53 | −0.15 (円高) |
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