今日のFXニュース:ロシア軍がウクライナ原発を制圧し地政学リスク回避の円高ユーロ安続く|東西FXニュース

2022年3月07日
今日のFXニュース:ロシア軍がウクライナ原発を制圧し地政学リスク回避の円高ユーロ安続く|東西FXニュース


東西FXニュース – 2022年3月7日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 欧州通貨に対し低リスク通貨の日本円とスイスフラン、流動性高いドルも買われる
  • 商品先物取引価格上昇で輸入用の豪ドル買いの円安豪ドルの円相場値動きも
  • 英中銀金融政策正常化の見通しで英ポンド買いもあったがリスクオフに及ばず

今日2022年3月7日のFXニュースは、ウクライナ情勢深刻化でリスク回避の全般的な円高傾向が対ユーロ、ドル、スイスフラン、英ポンドの主要通貨の円相場で東京外国為替市場終値17時にも目立ち、125円8〜9銭で前日比2円6銭の円高ユーロ安、115円2~3銭で東京前日比43銭の円高ドル安であった。今夜の東京外為終了後に開いた19時半過ぎに時差で朝の欧州市場でも、同じ円高傾向が続いており、欧州市場ではドルも買われて上昇中だが、東京前日比では主要通貨との円相場では、20時になっても商品先物価格上昇で日本から輸入用の需要も高いオーストラリアドルだけが円安豪ドル高であった。

欧州時間の昨日6日に国際原子力機関(IAEA)が、ロシア軍がウクライナ南部にあるザポロジエ原発を4日に砲撃制圧して管理下に置いており、ロシア軍の指示のもとでウクライナ人の原発従業員たちが外部との連絡を制限や遮断されて閉じ込められており、定期報告を含む原発を安全に運用するための国際安全基準を満たしていないと危険性を指摘したニュースでユーロへの地政学リスク回避の姿勢が続いていた。

欧州時間昨夜(日本時間の今朝)の英国国営放送(BBC)のニュースでも、原発従業員親族の証言で原発作業員達が床などで寝泊りをし、配給のパンと水だけで栄養や休養を充分に摂れておらず精神的にも不安定で安否が心配され、原発事故が起きる懸念を報じていた。 過去にウクライナでチェルノブイリ原発事故が起きた時には、風に乗って欧州も汚染され、世界的な影響も出たことからも、緊迫した地政学リスクの高まりで先週に続き今日もユーロに対して低リスク通貨の日本円が買われ、円高ユーロ安が続いた。今日の東京外国為替市場終値後の朝の欧州市場の17時2分にも125円14〜16銭の前日比2円の大幅な円高ユーロ安であった。

日本円と同様に安全資産同士で流動性が高くユーロに対しては買われたドルに対しても、東京で朝の中値決済で円売りドル買いの抵抗が入ったにも関わらず、車社会の米国も脱ロシアでロシア産原油輸入禁止をすることや、追加の経済制裁で国際銀行間決済のSWIFT排除だけでなく、米企業のビザやマスターカードもロシアを金融決済ネットワークから外すことなどから、米国でも欧州と同様にエネルギー価格高騰の懸念や米国株価下落の金融不安からそれ以前のニューヨーク市場でも円買いドル売りが起きて今朝は円高ドル安から始まっていたので、今日の東京終値の円相場でも円高傾向が続き、朝の欧州市場の17時2分にも115円3〜4銭の東京前日比42銭の円高ドル安であった。

今夜の欧州市場では、原油のみならず天然ガス依存率の高かった欧州での脱ロシアでエネルギー価格高騰の景気不安でユーロに対して流動性の高いドルも引き続き買われて、ドル高ユーロ安を更新したが、円も買われて円高ドル安傾向は続いた。欧州通貨同様に英ポンドに対しても安全通貨のドルや円が買われた。

平常時なら、ユーロ圏は世界最大規模の貿易黒字圏でユーロの需要は高く、東京で夜に安値がつくとその後に時差で朝の欧州市場では直後に安値でユーロの買い戻しが入ることもあるのだが、今日はウクライナ情勢のリスク回避と欧州ユーロ圏で脱ロシア産のエネルギー価格高騰の景気不安から、欧州市場でもユーロが売られたために、ユーロ安が継続している。

またユーロに対し、低リスク通貨の日本円の他にも流動性の高いドルやスイスフランが安全資産として買われ、スイスフランは今日もまた一時は等価水準を超えるほどのスイスフラン高ユーロ安を記録した。しかし、安全資産の円やドルも買われたために、今日17時の東京外国為替終値の前日比では、円高ユーロ安、円高ドル安、円高スイスフラン安であった。

今日特筆すべきは、脱ロシアの影響で原油や天然ガスだけでなくニッケルやパラジウムや小麦などの商品先物取引(コモディティ)価格の上昇により、日本から輸入のための需要の多いオーストラリアの豪州ドルには、全般的な円高傾向の中でも円安豪ドル高になっていることである。

長期深刻化するウクライナ情勢でロシアがウクライナの原発を制圧していることで、以前にチェルノブイリ原発が事故を起こした時に風に乗って北半球の欧州や英国で現在でも酪農ができない地域が残るほどの広範囲の放射能汚染の原因となったことや、福島原発事故の放射能が北半球の北米でも問題になったことが欧米の投資家の記憶にあり、オーストラリアから元々の輸入貿易需要があった日本だけでなく、南半球の戦争から離れた非汚染予測地域のリスク回避通貨としても豪ドルが買われたことが、低リスク通貨の円相場にも影響した。

今日のニュース執筆時の2022年3月7日の日本時間(JST)20時16分(英国ロンドン時間11時16分)付近の、クロス円を中心とした東京前日比の為替レートは下表の通りである。

通貨ペアJST 20:16の為替レート前日比
ドル/円115.06〜115.08−0.39(円高)
ユーロ/円124.65〜124.67−2.49(円高)
ユーロ/ドル1.0832〜1.0833−0.0180(ドル高)
英ポンド/円151.27〜151.33−0.63(円高)
スイスフラン/円124.31〜124.37−0.79(円高)
豪ドル/円85.22〜85.26+0.59(円安)

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