FXニュース:今夜米雇用統計発表を控え

2024年5月03日
FXニュース:今夜米雇用統計発表を控え

 

東西FXニュース – 2024年5月03日

文/八木 – 東西FXリサーチチーム

主な点:

  • 米新規失業保険申請件数減
  • 米単位労働コスト4.7%増
  • 米賃金インフレ高まり懸念
  • 米国債価格上昇時の利回り
  • 米長期金利低下時の円買い
  • 日本連休時間外の介入警戒

今日2024年5月3日金曜日の日本の東京外国為替市場はゴールデンウィーク連休の「憲法記念日」で祝日休場ですが、平日営業の世界FX市場の日本市場相当時間の9時頃から17時頃までの対ドル円相場の為替レートは、円の安値でドルの高値の153円45銭付近から、円の高値でドルの安値の152円75銭付近の値幅約70銭で、今夜17時の今日の東京外国為替市場のドル円の終値相当時間は153円27〜29銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の155円48〜49銭付近の前東京終値比では約2円21銭の大幅な円高ドル安であった。

今日の為替相場の値動きの主な要因と、時間に沿った世界FX市場のトレンド動向の分析は、まず昨日の日本市場終了後の昨夜20時台の英国ロンドン外国為替市場では、日本政府と日本銀行 (日銀 / BoJ / Bank of Japan) の日本市場時間外のステルス為替介入への警戒感によるドル円の持ち高調整や、英国市場の時間外の米国債券取引で世界的な安全資産でもある米国債が買われていた影響から債券価格上昇に伴う利回り低下が起き、米国10年債の利回りが指標となる米国長期金利が一時4.60%台付近に低下していたため、債券利回りの金利差を受けた日米金利差縮小時の円買いドル買いも入り、昨夜21時頃に始まった米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場の始値は一時154円74銭付近と、前東京終値よりも円高ドル安方向で推移していた。

ただし、米国ニューヨーク債券市場では、価格上昇後の米国債に利益確定売りが入り始めたため、米国長期金利が一時4.61%台に反発して上昇トレンドに転じたことでは、日米金利差拡大を受けた金利差トレードの円売りドル買いの抵抗が入り、昨夜21時5分頃にドルは円相場で一時154円87銭付近の米国市場の円の安値でドルの高値を記録した。

また、昨夜21時30分に発表された最新米国経済指標の前週分の米国新規失業保険申請件数が、前回の20.7万件と前回修正の20.8万件と市場予想の21.2万件に対し20.8万件と市場予想より強かったことや、前週分の米国失業保険継続受給者数も前回の178.1万人と前回修正の177.4万人と市場予想の179.7万人に対し177.4万人と前回と市場予想よりも堅調であったことでは、発表直後の昨夜21時31分頃にもドルは円相場で一時154円85銭付近の市場高値圏になった、ただし、昨夜21時30分に同時発表された3月の米国貿易収支は、前回の-689億ドルが前回-695億ドルに下方修正されたほか、市場予想の-691億ドルよりも貿易赤字が悪化した-694億ドルと弱かったことや、今年1〜3月四半期の米国非農業部門労働生産性の速報値の前期比も前回の3.2%は前回3.5%に上方修正されたものの、市場予想の0.8%を下回る0.3%に低下したことでは、ドルは円相場で市場高値を上抜けしなかった。

同じく発表された1〜3月四半期の米国単位労働コストの速報値は、前期比年率が前回の0.4%と前回下方修正の0.0%と市場予想の3.3%を大きく上回る4.7%に上昇し、米国の賃金インフレ圧が意識されたことでは、米国インフレの根強さから米国連邦準備制度理事会 (FRB / Federal Reserve Board) が高金利を長期間維持する市場予想や金利先高観により、昨夜22時15分頃に米国長期金利は一時4.651%付近にまで上昇した。

昨夜23時に発表された3月の米国製造業新規受注も前回の1.4%は前回1.2%に下方修正されたものの、市場予想通りの1.6%と前回よりも改善していたが、日銀当座預金残高の見通しは前ニューヨーク市場終盤の為替介入観測後には前回の5.5兆円規模よりも少ない3.5兆円規模しか減っておらず、世界一の対外純資産の多くをドルで持つ米国に対する貿易黒字国の日本政府と日銀 (BoJ) はまだ為替介入の実弾7回分以上の余力を持っていることが推測されていたため、円買い為替介入による急落への警戒感はドルの上値を抑えていた。

また、今夜この後の翌米国市場で最新米国重要経済指標の米国雇用統計の発表イベントを控えていることから、イベントリスクに加えての市場予想の影響でドルの利益確定売りと持ち高調整や買い控えが入り始め、前米国市場で米国連邦公開市場委員会 (FOMC / Federal Open Market Committee) 終了後の米国連邦準備制度理事会 (FRB) のジェローム・パウエル議長の記者会見の要人発言では市場が警戒していたほどのタカ派発言は出なかったほか、中道派の「今後のデータ次第」としながらも、次の動き (Next move) に関しては、「米国の追加利上げの可能性は低い」とややハト派寄りの見解も示していたことなどから、一部であったタカ派の追加利上げ予想が後退していたことでは、上昇後の米国長期金利は反落を始め、午前3時50分頃に一時4.574%付近にまで低下したため、債券利回りを受けた日米金利差縮小時の円買いドル売りの影響で、午前3時59分から午前4時0分頃にかけてドルは円相場で一時153円6銭付近の米国市場の円の高値でドルの安値を記録した。

前米国市場では、市場終盤に為替介入観測により円相場が主要通貨に対して大幅な急伸を見せた時間帯にあたるため、終盤に差し掛かる前の早期の利益確定や持ち高調整もこの値動きに影響を及ぼしていたが、前米国市場での為替介入観測後のドルの安値の153円0銭付近がサポートラインとなって下げ止まってからは、市場安値後のドルの買い戻しもやや入り始めた。

米国ニューヨーク株式市場では、米国連邦公開市場委員会 (FOMC) のイベント後の米国の追加利上げ予想の後退により金利上昇警戒感が緩和されたほか、米国主要企業の決算報告シーズンの一部の好決算の影響などもあり、米国主要株価三指数が揃って上昇し、米国ダウ工業株30種 (Dow Jones Industrial Average) が38,225ドル66セントの終値と前日比322ドル37セント高の大幅高になり、米国ナズダック総合 (NASDAQ Composite) も15,840ドル95.8セントの終値で前日比235ドル47.7セント高の大幅高で、米国S&P500種 (Standard and Poor’s 500) も5,064ドル20セントの終値で前日比45ドル81セント高と、三指数ともに堅調であったことは、安全資産の米国債売りで米国長期金利が4.578%の終値に小反発し、低リスク通貨の円が売られる抵抗の一因となった。

このため、昨夜から今朝までの米国ニューヨーク外国為替市場の対ドル円相場は、円の安値でドルの高値の154円87銭付近から、円の高値でドルの安値の153円6銭付近の値幅約1円81銭の値動きで、今朝6時頃のニューヨーク終値は153円64銭付近と、前営業日同時刻の前ニューヨーク終値の154円57銭付近と比べて約93銭の円高ドル安であった。

今朝のアジア・オセアニア市場では、中国が大型連休であったことに加えて、日本もゴールデンウィークの大型連休の国民の休日の憲法記念日の祝日で休場であったため、世界三大市場の一つの日本市場の休場により、市場時間には少しの値動きでも大きく増幅されて出やすくなる流動性低下のよる価格変動性のボラティリティ (Volatility) への警戒感に加えて、日本企業が営業日ではない祝日の日本市場相当時間は海外市場時間同様の日本市場の時間外にあたるため、日本政府と日銀 (BoJ) の為替介入への警戒感が続き、持ち高調整の低リスク通貨の円買いやドルの買い控えがあり、世界市場では今朝9時頃の今日の祝日休場の日本の東京外国為替市場始値相当時間のドル円は一時153円13銭付近と、今朝早朝のニューヨーク終値よりも対ドルの円相場が上昇していた。

ただし、日本の祝日は海外ではあまり知られていなかったのか日本市場の朝の仲値決済の時間に相当する為替介入警戒感が弱まる時間帯に近づくと円売りドル買いも入り始めて、今朝9時40分頃にドルは円相場で一時153円45銭付近に反発し、今日の日本市場相当時間の円の安値でドルの高値を記録したが、実際は日本市場の時間外で為替介入警戒感が高まったため、すぐに早期の利益確定売りや持ち高調整が入り始めてドルは円相場で反落し、市場流動性の低下により値幅が大きく振れたことから、今朝10時55分頃には一時152円75銭付近の今日の日本市場相当時間の円の高値でドルの安値を記録した。

日本市場相当時間の安値後のドルには買い戻しも入り始めたが、今夜この後の最新米国重要経済指標の米国雇用統計発表を控えたイベントリスクによる様子見の買い控えも交えた。

しかし、午後の欧州市場が参入すると、時間外の米国債券取引で一時4.57%付近にまで低下した米国長期金利が反発し、夕方の英国ロンドン為替市場の参入を受けて午後16時台には一時4.597%付近に数分間高止まりをする形で上昇したため、ドル円は153円台前半に反発して推移したが、今夜この後の米国雇用統計発表のイベント前のイベントリスクによるドルの買い控えや為替介入警戒は抵抗になっていた。

なお、最新米国雇用統計は、米国連邦準備制度理事会 (FRB) のジェローム・パウエル議長が、「今後のデータ次第」と話していたデータの一つにあたることから市場注目度が高い。

このため、今夜17時の世界FX市場での今日の東京外国為替市場の対ドル円相場の終値相当時間は153円27〜29銭付近で、前営業日同時刻にあたる昨日17時の155円48〜49銭付近の前東京終値比で約2円21銭の大幅な円高ドル安になった。

今夜この後の米国市場では、最新米国重要経済指標の発表予定があり、日本時間の経済カレンダーのスケジュール予定は、今夜21時30分に4月米国雇用統計の米国非農業部門雇用者数変化 (NFP / Non-Farm Payrolls)、米国失業率、米国平均時給、米国製造業雇用者数などのデータが発表されるイベント時間があり、続いて22時45分に4月の米国サービス部門購買担当者景気指数 (PMI / Purchasing Managers’ Index) と米国総合購買担当者景気指数 (PMI) の改定値、23時に 4月の米国ISM (Institute for Supply Management / 米国サプライマネジメント協会) 非製造業景況指数などが発表される予定である。

一方、欧州ユーロも、今夜17時の東京外国為替市場の今日のユーロ円相場の終値相当時間は164円53〜54銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の166円60〜62銭付近の前東京終値比で約2円7銭の大幅な円高ユーロ安であった。

主な要因は、日本市場が祝日で時間外の為替介入警戒感が続き、ドルなどの他の主要通貨に対する円高がユーロ円にも波及した。

ユーロドルは、今夜17時の東京外国為替市場の終値相当時間は1.0732〜1.0734ドル付近で、前営業日同時刻にあたる昨夜17時の1.0714〜1.0715ドル付近の前東京終値比では、約0.18セントのユーロ高ドル安であった。

主な要因は、今夜この後の最新重要データの米国雇用統計の発表を控えたドルの買い控えや持ち高調整の影響が見られたほか、今日の東京終値相当時間の円相場に対する下げ幅がユーロよりもドルの方が大きかったこと影響なども波及していた。

ただし、今日の午後15時45分に発表された欧州ユーロ圏のフランスの最新経済指標の3月の仏鉱工業生産の前月比は、前回の0.2%と市場予想の0.3%を下回るマイナス圏の-0.3%に転じたことや、今夜18時に発表された欧州ユーロ圏の3月の欧州失業率が前回と市場予想通りの6.5%の横ばいであったことでは、ユーロドルでのドルの下げ幅は小幅域に留まっていた。

英国ポンドも、ドルや欧州ユーロと同様に今日の円相場の為替介入警戒感で下げており、今夜17時の今日の東京外国為替市場の英ポンド円相場の終値相当時間は192円30〜82銭付近と、前営業日同時刻にあたる昨日17時の194円76〜82銭付近の前東京終値比では 約2円46銭の大幅な円高ポンド安であった。

ただし、今夜17時30分に発表された最新英国経済指標の4月の英国サービス部門購買担当者景気指数 (PMI) の改定値は、前回と市場予想の54.9を上回る55.0に上方修正されたが、日本がゴールデンウィークの大型連休で為替介入警戒が続いていることでは、円高ポンド安が継続している。

今日の東西FXニュース執筆終了前の2024年5月3日の日本時間(JST)19時21分(チャート画像の時間帯は、3月最終日曜日から英国夏時間 (BST / British Summer Time) に1時間時差変更され、日本から時差8時間遅れになった英国ロンドン外国為替市場の英国夏時間 (BST / GMT+1 / JST-8) の11時21分頃) の人気のクロス円を中心とした東京外為前営業日比の為替レートは下表の通りである。(なお、米国市場でも3月第二日曜日から米国夏時間 (EDT / Eastern Daylight Time / GMT-4 / JST-13) になっている。)

通貨ペア JST 19:51の為替レート 日本市場前営業日JST 17:00の前東京終値比
ドル/円 155.12 〜 155.13 -2.75 (円高)
ユーロ/円 166.08 〜 166.09 -2.26 (円高)
ユーロ/ドル 1.0704 〜 1.0706 +0.0044 (ドル安)
英ポンド/円 194.14 〜 194.20 -2.97 (円高)
スイスフラン/円 170.17 〜 170.23 -1.21 (円高)
豪ドル/円 101.22 〜 101.26 -1.05 (円高)


注意:

本ウェブサイトに記載されている全ての情報またリンク先を含めた情報は、情報提供を目的のみとしており、取引投資決定、及びその他の利用目的のために作成されたものではありません。取引投資種、外国為替取引業者の選択、売買価格投資等の全ての最終決定については、利用者ご自身のご判断において行われるようお願い致します。

当社は、当サイトに掲載した情報によって万一閲覧者が被った直接・間接的に生じた損失に関して一切責任を負わないものとします。また、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではございませんので ご了承ください。万が一、当サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いません。当社はこのウェブサイトの掲載内容を予告なしに変更または廃止することがございますので、あらかじめご了承おきください。