「東西FXリサーチ」新型コロナウイルス変異種の感染拡大がポンド危機を高める

2020年12月23日



文/安藤麻矢 – 東西FXリサーチチーム

新型コロナウイルス変異種の感染拡大がポンド危機を高める

ブレグジットの突破口への期待は、ポンド価格を不安定にしている。今週初め、ポンド/米ドルは安値の1.3188から1.3500レベルの接触距離内に跳ね返ったが、その後1.3400レベルに向かって後退している。いずれにせよ、英国のEU離脱協定が成立したとしても、ポンド/米ドルは1.3500を超えるのが難しいと見られている。市場では、壇場での貿易協定が成立すると信じ続けているが、妥協点に到達するための時間が急速に不足しているため、取引が成立しないリスクが高まっている。

ポンド反転のきっかけは、EUと英国がブレグジットの貿易協定をのブロックを解除しようとして漁業の妥協に向かっているという報告があるが、漁業への潜在的な妥協の兆候は、年末までに土壇場での取引がまだ成立する可能性があるという新たな楽観論が生まれている。

しかしながら、MUFG銀行のエコノミストは、たとえ取引が成立したとしても、最近の英国でのCOVID-19のネガティブな展開により、ポンドの上昇の可能性は弱められると述べている。

COVID-19の第四波に、そして英国での新型コロナウイルス変異種の感染拡大により 経済的混乱は避けられない。

BBCによると、40か国以上が英国への渡航を禁止しており、フランスは英国との国境を48時間閉鎖している。 このような状況の中、ポンド / 米ドルは、年末までに取引が成立した場合、1.3500レベルを超えて上昇することはより困難であるということがわかるだろうと同エコノミストは加えている。

ポンドの下落リスクが懸念される一方、東京外国為替市場のドル・円相場は小幅に上昇。英国での新型コロナウイルス変異種の感染拡大などでリスク回避の動きが出やすいなか、ドルは実需にも支えられ買いがやや優勢となっている。

ジョー・バイデン次期米大統領とジル夫人が21日、新型コロナウイルス感染症ワクチンを接種したニュースが報道され、ワクチンに対する国民の信頼向上を狙い、国民の経済への不安の緩和になると期待されている。

注意:

本ウェブサイトに記載されている全ての情報またリンク先を含めた情報は、情報提供を目的のみとしており、取引投資決定、及びその他の利用目的のために作成されたものではありません。取引投資種、外国為替取引業者の選択、売買価格投資等の全ての最終決定については、利用者ご自身のご判断において行われるようお願い致します。

当社は、当サイトに掲載した情報によって万一閲覧者が被った直接・間接的に生じた損失に関して一切責任を負わないものとします。また、当社および当社に情報を提供している第三者は一切責任を負うものではございませんので ご了承ください。万が一、当サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社は一切責任を負いません。当社はこのウェブサイトの掲載内容を予告なしに変更または廃止することがございますので、あらかじめご了承おきください。