「東西FXリサーチ」高まる外貨準備金としての米ドルの需要

2020年7月01日



文/安藤麻矢 – 東西FXリサーチチーム

高まる外貨準備金としての米ドルの需要

各国の中央銀行によるドル保有率が上昇している。新型コロナウイルスの収束には程遠い米国などの日々の感染者数、そして第二波の到来から市場から不安が消えないことが起因しているとみられている。

国際通貨基金(IMF)が30日公表したデータによると、第1・四半期の外貨準備にドルが占める比率は61.9%となり、昨年第4・四半期の60.8%から若干上昇している。米ドル指 は第1・四半期に2.6%上昇している。ゴールドマンサックスのレポートではこの増加はここ数年低下傾向にあったしていたドル買い入れが新型コロナ感染症ショックで第1・四半期はやや上昇していると述べている。同社のアナリストによると市場のボラティリティーの高まりから通貨価値の調整は特に不安定である一方、ドル高や、安全な逃避先としてのドルの地位を背景に(ドルの比率が)押し上げられた公算が大きいと述べた。

世界の外貨準備高は11兆7310億ドルで、昨年第4・四半期の11兆8240億ドルから減少した。第1・四半期の外貨準備のうち、ドルは6兆7940億ドル。昨年第4・四半期は6兆7440億ドルだった。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時的な4週間ぶりの高値となった0.3%への上昇から0.2%低下。ドルは円に対して0.3%高の1ドル107.93円 ポンドは対ドルで0.8%高の1ポンド=1.2401ドル。

投資家は、木曜日の初期の非農業部門給与計算レポートに先立って米ドルを買いが続いた。エコノミストはより多くの雇用の増加を期待しているが、失業率はさらに高く、またはより低く修正される可能性がある。 米国の6月は消費者信頼感は回復したことから一時的にも消費ムードが高まったことがわかるが、新規感染者が増加している。シカゴのPMI製造業指数は、38年ぶりの安値から予想を下回った。

米ジョンズ・ホプキンス大学とブルームバーグ・ニュースの集計データによると全米の新型コロナ感染者数は30日午後の時点で、24時間に4万8096人(1.9%)増加し261万人に達した。これは 過去1週間の増加率の平均である1.6%を上回った。 世界の新型コロナ感染者は1040万人を突破、死者は50万9000人を上回り、30日発表の全米新規感染は約4.8万人であった。

一方、パウエル議長は証言で、経済活動の再開について楽観的なトーンを示している。2000万人もの米国民が失業したものの、雇用は上向いており支出が増加している点を同議長は言及している。しかしながら、米国はまだコロナウィルス感染の第1波の渦中にいるが、他国には第2波の恐れがみられる。米国は、政府がウイルスを迅速に制御するために必要な措置を講じない限り、第2四半期の終わりの成長は第3四半期に直ちに消失する 可能性がある。

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