「東西FXリサーチ」パウエル議長が警告する長引く米国経済成長低下

2020年5月18日



文/安藤麻矢 – 東西FXリサーチチーム

パウエル議長が警告する長引く米国経済成長低下

ドル市場は、新型コロナウイルス感染の第2 波を巡る警戒感が投資家の間で高まり始めたことによって低調な米指標からサーフヘブン としてのドルに逃避買いが入った。そのため、主要6通貨に対するドル指数が小幅で上昇し、 ドル指数は0.13%上昇の100.4となり、週足では0.66%上昇となった。米ドルは、スイスフランとユーロを除いて、金曜日のほとんどの主要なペアに対して強気となった。

債券では、国債が売られたことで利回りに若干の上昇がみられた。経済指標をみると、 新型コロナウイルス感染 拡大抑制策を緩和とともに 公衆衛生上の措置が注目されており、 著しく悪化している経済指標はあまり重視されていない。 終盤の取引で10年債利回りは2.5ベーシスポイント上昇の 0.6444%。 コノミクスのシニアエコノミスト、キム・ルパート氏は、米経済指標が軒並み悪化してい るにもかかわらず、米国債に対する信頼が失われていないことを示していると述べた。

経済データ面では、小売売上高は4月の月間で16.4%減少し(予想は-12%)、3月の修正済み-8.3%から記録的な低さを記録した。小売売上高では前月比16.4%減となり、1992年の統計開始以来の大幅なマイナスを2 カ月連続で更新した。エンパイアマニュファクチャリングは、4月の-78.2から5月の月は-48.5(-60.0の予想)に上昇した。 4月の鉱工業生産は、3月の修正済みの-4.5%から、月間11.2%減少し(予想は-12.0%)、史上最低を記録した。 ミシガン大学の消費者感情指数は、4月の最終リーディングの71.8から、5月の予備リーディング(68.0予想)の月の73.7に増加した。

また、米国では4月は非農業部門雇用者数が前月から2050万人減少し、1930年代の 大恐慌以降で最大の落ち込みを記録。連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は13日 に行った講演で、新型コロナの感染拡大からの影響で米国経済は長期にわたり成長が低迷する 恐れがあると警告した。一方、ジャニー・モンゴメリー・スコットの首席債券ストラテジスト、ガイ・レバス 氏は、市場では経済指標の悪化はそれほど重要視されていないと指摘しており、さらに経済活動がこれ ほどの規模で停止された時に、この先の見通しを占う枠組みは存在しないとも述べた。月曜日に、主要な経済データは期待されない。

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