「東西FXリサーチ」中央銀行の金融政策への期待感から米ドル安へ

2020年5月01日



文/安藤麻矢 – 東西FXリサーチチーム

投資家はポートフォリオを月末のリバランスに焦点を合わせたため、ドルはユーロに対して下落し、木曜日には日本円に対して急上昇した。

ロンドンセッションの終わりの月に外国為替レートが設定される直前に、ユーロは跳ね上がり、円は急激に下落した。この動きを、ニューヨークのウェルズファーゴのマクロストラテジスト、エリック・ネルソン氏はフロー駆動型のように見えると話している。その理由は、特に銀行株やユーロ圏債を含む他の市場では同様の動きが見られなかったためであり、同氏はユーロで見た動きに近いものはなかったと語っている。

ユーロは4月15日以来の最高値となり0.77%上昇の1.0957ドルとなった。一方、ドルは円に対して0.53%上昇し、107.27だった。3か月円のLIBORをドルに交換するためのクロスカレンシーベーシススワップが月初にマイナスとなっていることから月末の日本通貨に対するドルの強い需要を示しているとみられる。

ドルは木曜日には株式が下落し、欧州中央銀行がその量的緩和プログラムの一環として債券購入をジャンク債に拡大すると予想していた一部の投資家を失望させた後、ユーロに対して上昇した。ニューヨークのUBSのFXストラテジストであるヴァシリ・ Serebriakovスレブリアコフ氏は、これら為替の動きは、より弱いリスクと、QEの拡大がないとのECBの発表に対する短期的な反応の組み合わせから起こっていると述べている。

一方、通貨バスケットに対するドル指数は、ECB会合後99.73に上昇し、その後98.99に下落し、当日は0.50%低下の値がついた。グローバルレベルで各中央銀行からコロナウイルスの発生による影響による経済ダメージを保護するために大規模な刺激策を打ち出したため、3月末の3年間のピークである102.99以上から米ドルは弱まった。

水曜日の連邦準備制度では金利をゼロ近くに維持し、必要に応じて緊急事態プログラムを拡大し、深刻なダメージを受けている米国経済を支援すると約束した。投資家は、世界経済が再開に近づいていることをより楽観視しているため、リスク選好度が改善し、それが継続するとドルはさらに下落する可能性があるだろう。ロンドンのOANDAのシニアマーケットアナリストのアーラム・クレイグ氏は、先週かその前の週あたりにリスクに多少の反発を見ていれば ドルから上向きの圧力を取り除いていることを示唆していると氏は述べている。

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