「東西FXリサーチ」コロナウィルス感染の影響で、米ドル/円は大きな動きを見せるか?

2020年4月24日



文/安藤麻矢 – 東西FXリサーチチーム

外国為替での高さでは通貨ペアの中でもトップ3に位置しているドル/円であるが、世界株価安、原油安などに影響を受けリスク回避先として見られている同ペアの値動きは限定的で、1ドル=107円台後半付近で停滞している。

米国では新型コロナウイルス感染による死者数は既に4万人を超過している。しかしながら、感染のスピードが少し緩みを見せていることから、経済活動を再開しようとするトランプ大統領に加え、ロックダウンからの経済不況への不安と不満から先週末はテキサス、イリノイ、フロリダ、テネシー、インディアナ、アリゾナ、コロラド、モンタナ、ワシントンなどの各州で、様々な規模の集会が開かれた。

世界の経済トップ国であるアメリカの経済活動再開が期待されている一方で、早期経済再開はさらなるコロナウィルス感染者の増加に繋がる可能性が示唆れている。また、デモを起こしている都市封鎖を解放をトランプ大統領が呼びかけていることで、さらなるデモが別の州などでも発生する可能性があり、集団感染のリスクが高まる可能性が懸念されている。

現在時点では、一旦は感染者数が収まりつつあるかのように見えているアメリカだが、米疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド局長は21日に新型コロナウイルス感染拡大の第2波が今年の冬に襲う見通しがあると述べ、インフルエンザの流行時期が季節的にも重なることから今回よりも大きな影響が及ぶ可能性があると警告している。

JPモルガン・チェース銀行の市場調査本部長、マネジング・ディレクター佐々木融氏は近年のドル/円相場のレンジが狭くなっている理由について、 日米のインフレ率格差の縮小が関係していると述べている。従って、今は、目先のドル/円相場が狭いレンジ内で動き続ける状況が続くことを意味する可能性があることを語っている。

同氏はここ数年は米国でのインフレ率や金利が長期的に低下トレンドをたどり、日本との金利差やインフレ率格差が以前に比べると狭まり、ドル/円相場のレンジは比較的小さくなる傾向が強くなってきたと説明している。しかし、世界で様々な大型の政策対応が見られるため、 再びドル/円相場の動きを大きくするようなマクロ経済環境が生まれる可能性もあるかもしれないと語っている。


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