「東西FXリサーチ」イングランド銀行の利下げでも先が見えない英ポンド

2020年3月20日



文/安藤麻矢 – 東西FXリサーチチーム

イングランド銀行が19日に発表した緊急金利引き下げおよび量的緩和プログラム強化の決定を受けて、ポンドは同日午後にユーロ、ドル、その他の主要通貨に対して上昇した。外国為替市場による最初の動きは、英ポンドの 入札が進み、対ドルへのポンド為替レートは1.1660、それはその日のオープン時より0.60%高値をつけた。

コロナウイルスのパンデミックへの経済影響を最小限に抑えるために議会は 全会一致の決定を下しイングランド銀行は金利を0.1%に引き下げ、国債と社債の保有を200億ポンド追加し、総額645億ポンドを保有し、政府および企業が支払う利回りの押し下げに十分な需要を提供すると予測される。

他の多くの先進経済債券市場で、投資家は流動性の高い中央銀行の準備金に近い代替商品を探しているため、英国の金市場の状況は悪化していると、金融政策委員会(MPC)は3月19日に追加特別会議で述べている。

一方、ユーロに対してもポンドは1.0803と、これはその日の取引開始時よりも1.86%高くなった。

昨日の決定はポンドには若干プラスに動いたが、英国による財政刺激策と金融緩和を組み合わせた経済の強化は、ゼロ金利に近づくにつれて、OFXのFXアナリストのセバスチャン・クレメント氏は、 これ以上の利下げは見込めないことから、魅力的な見通しではないと述べている。BoEの決定に続いてポンドは上昇しているが、 より積極的な価格行動が必要になる。

世界の株式市場ではブルーチップ株を筆頭に売却が続いており、各国が発表した金融緩和政策にかかわらず、主要市場は 回復を見せていない。 一方、株式市場の売りは、債券価格と原油などの商品価格の関連する不振に見舞われており、キャッシュに対する大きな需要が生まれている。

主にドル建てのグローバルな金融システムでは、 現金とドルが世界的に急上昇しており、ポンドなどの通貨は下落する傾向があると見られている。

HSBCのグローバルFXリサーチ責任者であるデビッド・ブルーム氏は、 GBPに注力している人は、特異な理由を探しているが、今のところ 何も見当たらないと述べている。

ポンドからドルへの為替レートは水曜日に4.0%下落し、新たな35年ぶりの安値である1.1452に達した。

また、ポンド はユーロに対しても基盤を失っていると、ラボバンクのFX戦略責任者、ジェーン・フォーリー氏は言い、 英国はユーロ圏とは異なり経常収支の大幅な赤字を抱えており、 マイナスの通貨要因である 傾向があると加えている。

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