東西FXリサーチ – 英総選挙を前に進むポンド買い

2019年12月06日



文/安藤麻矢 – 東西FXリサーチチーム

12月12日の英総選挙を前にポンド買いが再開している。12月3日(水曜日)にジョンソン首相率いる与党保守党による過半数議席の獲得が高まるとの、統計手法MRPの調査結果が発表されたことを受けて、英ポンド上昇への期待感が高まった。保守派の過半数のインプライドオッズは、水曜日のベットフェア取引所で24時間前の66%が。70%に戻った。

4日早朝のロンドン為替市場では 、ポンド/米ドルは高値を1.3116に躍進し、7か月ぶりの高値に回復し、前日の終値で0.92%上昇した。また、ポンド/円は142.91レベルまで上昇しており、他の主要通貨に対して大幅に上昇した。一方、ユーロは対ポンドで0.8444と下落した。

調査結果では、定数650である下院では保守党が359議席を獲得すると予測されている一方で、(前回選挙より42議席増し予想)コービン党首率いる最大野党・労働党は前回から51議席減らし、211議席にとどまる見通しである。

MRP統計手法を用いた調査結果は2017年の選挙で一般的な調査より議席数を正確に予測したことから信用度が高いことで知られている。

現在のポンドの動きを、ロンドンのみずほ銀行FXセールスヘッドのニール・ジョーンズ氏は、市場は、シングルパーティの多数の期待に由来する確実性を期待して、スターリングのショートポートフォリオとヘッジを減らし続けていると述べている。Currencies Directのチーフマーケットアナリストであるフィル・マックヒュー 氏によると、通貨トレーダーは、保守的な多数派の予想買いに自信を持ち始めており、ポンドのロングポジションをとるために重要なレベルを押し上げることをサポートしていると述べている。両氏ともにポンドのラリーは、議会の過半数がボリス・ジョンソン氏によるEU撤退法案を可決させるという仮定に基づいて構築されていると見ている。

今回の総選挙によってブレクジットの可能性がより明確になったため、短期的に最大5%の利益が予測されている。ここ最近のポンドは高値をつけることができなかった。その理由は主に労働党のポジションが起因していた。

トーリーとのギャップを大幅に狭めるために躍起になっている労働党の動きが に投資家はポンドに注目していると、MAF Global Forexの外国為替ストラテジストであるとマーク-アンドレフォンガン氏は言う。

現在の英総選挙の状況によると、世界最大の為替ディーラーであるシティバンク、エヌ・エイは、ポンド対ユーロへの為替レートは6-12か月で1.1913、ポンド対ドルへの為替レートは1.37と予測している。

一部のアナリストはポンドの上限が制限されていることを警戒している。最初のレジスタンスは、1.3075-1.1325の地域にあり、1.2970/ 40のサポートに戻ると、ラリーは終了し、選挙へのレンジに戻ると、ロイド銀行のクロスアセット戦略家であるマーク・ウィルキン述べている。

しかしながら、市場に対するセンチメント(市場心理)の変化によって繰り広げられるラリーへは注意が必要だ。