ユーロが過小評価になり、軟調な英国経済指標で英ポンド安

2017年5月29日

主要なポイントの要約

現在、ユーロのロングおよびFXロングキャリートレードの2つの支配的なコンセンサス取引があります 。

ユーロの過小評価は、中期的に見るとさらなる強みとなる見方がありますが、短期的にみるとユーロ高となる速度によって、ドイツ国債(ブンズ)と米国財務省証券の利回り格差の縮小が行き過ぎる可能性もあります。1.1365を目標に、1.10-1.11までのいかなる下落でもユーロ米ドルの買いについては慎重です。

OPECと一部の非OPEC諸国は、今後9ヶ月間、生産調整をさらに延長することで合意しました。しかし、市場にとっては「噂を買って、事実を売る」というケースでした。テクニカル分析は、WTI原油で48.10米ドルへのさらなる下落を警告し、米ドルカナダドルを売る前に逆転が1.36に近づくのを待つのが賢明でしょう。

今週、英ポンドは軟調な英国経済データと6月8日の選挙に先立つ世論調査の急激な縮小のために、パフォーマンスが低くなりました。英ポンド米ドルは1.2780のサポートラインに近づき、これよりも低い終値につけることで、1.2600までの更なる下落の余地を残します。

人民元は、2017年の開始以来、全体的な弱さがみられます。対米ドルで遅れをとった結果、期待よりも強い最近の固定措置は、中国当局が人民元高を期待しての政策であることを示唆しています。

新興市場の目立った動き:(1)S&P500指数の格付けの格上げはIDRの支援であり、 (2.) ズマ大統領が解雇する可能性があるため、南アフリカランドが弱くなりました。 (3.) マレーシア リンギット (MYR)は過小評価によって支持され、新興市場のFXラリーに追いついています。

今週の焦点:アメリカの給与計算、中国の購買担当者景気指数(PMI)、ユーロ圏の消費者物価指数(CPI)です。6月2日と6月16日のFOMCの会合においてアメリカの給与計算データに先立ち、米ドル円のロング・ポジションのエクスポージャーを取ることは理にかなっています。米ドル円の即時のサポートは110.50円です。

JPY

米ドルは、先週の米連邦準備理事会(FRB)会議の議事録において、「最近の景気後退が一時的であったという証拠が見えるまで政策立案者が金利上げを保留するすべきだ」との考えに合意後、弱くなりました。以前の損失を減らした後、米ドルは対円で111.2円まで0.55%下落し、ユーロは対米ドルで1.1161米ドルの1週間の安値に下落しました。取引量は週末の休日を前に非常に低く、米ドル/円は月曜日・火曜日の低値、110.85-86を下回った後に逆転しました。米ドル円は日中に売り過ぎとなり、国債利回りスプレッドはそれほど下落しませんでした。

EUR

米国のGDPデータが発表された後、内容がポジティブであったことから、金曜日に米ドルは上昇しました。世論調査において、来月の選挙前に保守派のリードが失速していることを受けて、英ポンドは1月中旬以来の最悪の落ち込みとなりました。米ドルインデックスは6つ主要な通貨に対する米ドルを追跡していますが 、セッションの開始時に97.548と、1週間ぶりの高値をつけて、97.423で0.18%上昇しました。米国経済は、第1四半期の当初の見込みに比べて減速は緩やかでした。国内総生産(GDP)は、先月に報告された0.7%にかわり、年率1.2%で増加しました。

GBP

木曜日に発表されたYouGovの世論調査では、英国首相テリーザ・メイ (Theresa May)のリードが、総選挙の2週間以内のうちにイギリス野党労働党に比べてわずか5%に縮小したことを受けて、英ポンドは対ドルで1.2776米ドルと、1ヵ月ぶりの安値まで1%下落しました。テリーザ・メイ首相の選挙での地滑り的勝利が保守党内に英EU離脱(ブレグジット、Brexit)に賛成した有権者に対する影響を強化し、円滑なEU離脱を交渉できるようになるとの前提が、選挙告示以降、英ポンドの約4%上昇につながりました。

AUD

損失を含んだ豪ドルは、米国の金曜日の商品先物取引に対応しましたが、重い週間は順調に進むこととなり、活気のないポンドで利益を出しました。豪ドル先週の最低値である0.7431にまで下落しました。1セッション内のスリップよりも強固なセントとなりました。豪ドル下落の大半の要因については、木曜日に原油価格が5パーセント下落したことと、豪の最大手の輸出企業の鉄鉱石価格の低下とみられています。アジアセッションにおける米ドルの損失をヨーロッパセッションで回復し、NYセッションは0.7455付近で開きました。NYセッションの当初は上下変動が激しく、一時は0.7440付近にまで下落しましたが、その後0.7460にまで値を上げました。短期間の外貨獲得の結果、USDスライドは弱まり、銅のスライドおよび豪ドル/米ドルのスリップが生じました。ペアは0.7435に近づき、セッションの終盤には0.7440をわずかに上回り横ばいとなりました。

NZD

NZドルも0.7013ドルと軟調で、水曜日に1ヶ月間のピークにつけた$ 0.7059から離れて、一晩で0.4%推移しました。今週は1.2%上昇。米ドルの急上昇にともない、ペアはヨーロッパセッションの午前中に急激に上昇し、NYセッションでは0.7055付近で開始しました。米ドルは早い段階から、豪ドル/NZドルの1.0540を下回っているため、引き続き強気筋が続きました。NZドル/米ドルの回復により、デイリー一目均等表の「雲」のトップ突き抜けと新たな高い短期目標を設定しました。0.7077のトレードでは、週末に短期的な米ドルカバーの結果、利益は消失することになりました。 ペアは、100日移動平均線の値である0.7060付近で取引を終えました。


スポット・レート

通貨ペア スポット 1日間の変化 (ピップス) 1週間変化(pips)
USD/JPY 111.41 -43 18
EUR/USD 1.1163 -47 -43
GBP/USD 1.2821 -121 -209
USD/CHF 0.9759 29 32
USD/CAD 1.3460 -24 -53
AUD/USD 0.7436 -19 -23
NZD/USD 0.7044 21 118
USD/SGD 1.38334 -32 -27
EUR/GBP 0.8707 45 112

データソース:ブルームバーグ


主な株式インデックス

通貨ペア スポット 1日間の変化 (ピップス) 1週間変化(pips)
日経225指数 19,635 -0.9 0.2
NYダウ・ジョーンズ指数 21,080 0.0 1.3
S&P500指数 2,416 0.0 1.4
ナスダック総合指数 6,210 0.1 2.1
ユーロ・ストックス50指数 3,579 -0.2 -0.2
FTSE100指数 7,548 0.4 1.0
DAX指数 12,602 -0.2 -0.3
香港ハンセン株価指数 25,639 0.0 1.8

データソース:ブルームバーグ


主なコモディティ

通貨ペア スポット 1日間の変化 (ピップス) 1週間変化(pips)
トムソン・ロイター・コアコモディティーCRB指数 182.0 0.5 -1.7
1,267 0.9 0.9
49.8 2.4 -1.1
米ドルインデックス(DXY指数) 97.5 0.2 0.3
ADXY指数 106.1 0.1 0.1

データソース:ブルームバーグ


テクニカル分析:日中のサポートやレジスタンスレベル

USDJPY EURUSD GBPUSD USDCHF AUDUSD NZDUSD USDCAD XAUUSD
レジスタンス 3 113.34 1.1374 1.3258 0.9883 0.7564 0.7194 1.3589 1300
レジスタンス 2 112.35 1.1280 1.3047 0.9810 0.7505 0.7122 1.3524 1281
レジスタンス 1 111.84 1.1232 1.2919 0.9778 0.7477 0.7093 1.3486 1274
スポット 111.41 1.1164 1.2821 0.9759 0.7437 0.7044 1.3460 1267
サポート 1 110.85 1.1138 1.2708 0.9705 0.7418 0.7021 1.3421 1255
サポート 2 110.37 1.1092 1.2625 0.9664 0.7387 0.6978 1.3394 1244
サポート 3 119.38 1.0998 1.2414 0.9591 0.7328 0.6906 1.3329 1225
ボリンジャーバンド
アッパーバンド 114.52 1.1318 1.3039 1.0122 0.7522 0.7072 1.3814 1275
ロワーバンド 110.31 1.0780 1.2815 0.9622 0.7338 0.6806 1.3395 1210