FOMC議事録公表は米ドルを支援せず、ユーロはさらなる強さの余地を示

2017年5月25日

主要なポイントの要約

FOMC議事録公表は米ドルを支援しませんでしたが、6月のFOMC会議に先立ち、長期的な米ドル円エクスポージャーを取ることが考えられます。米ドル円の即時のサポートは110.50です。

ECBの上級幹部は、ECBの将来のガイダンスに有意義な変更が生じる可能性があるとの市場の期待感に応え続けました。ユーロの過小評価は、中期的にはさらなる強さの余地を示していますが、ユーロ高となる速度においては、短期的にドイツ国債(ブンズ)と米国財務省証券の利回り格差の縮小が行き過ぎとなる可能性があります。

カナダ銀行は金利を変えず、金融刺激策が現在も適切であることを示しましたが、金融刺激策は実施されていないにもかかわらず、米ドルカナダドルの売りが多少ながら続きました。今日OPEC会合を前に、米ドル/加ドルは1.3500を下回り、さらなる下落の余地があります。

JPY

6つ主要な通貨に対する米ドルを追跡している米ドルインデックスが97.093まで低下後、97.184で0.17%下落しました。月曜日に米ドルは、ドナルド・トランプによる連邦捜査局(FBI)のジェームス・コミー(James Comey)長官の更迭に関する懸念や、トランプ大統領による景気刺激策実施に遅延の可能性があることから、約6ヶ月半ぶりの安値を記録しました。米ドル円は一目均衡表の日中の転換線を112.13でわずかに上回り、午後の後半で落ちました。その後、米ドル円は連邦準備制度理事会(FED)の議事録が発表後に、最高値から下げました。6月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ確率は約80%を上回っていますが、2017年に追加の利上げ確率は約40%に低下していました。株式は利益を保持し、ボラティリティー指数 (VIX)は10に近く、米国財務省証券の利回りの若干の相殺がありました。

EUR

水曜日に米ドルは、米連邦準備理事会(FRB)の会議における議事録が最近の景気後退が一時的であったという確証が見えるまで政策立案者が金利上げを保留するすべきだとの合意を示した後に下落しました。FRBの議事録は、中央銀行が2015年12月にほぼゼロから利上げを開始した時から、FRBの政策強化に対する警戒感が高まったという最新の兆候でありました。5月2、3日の会合のほぼすべての政策立案者は、今年の財務省の債務とモーゲージ担保証券の大規模な保有を徐々に縮小することを好むと述べました。今月に強気市場があったユーロは、フランスの政治的懸念とユーロ圏の正データの景況感などを背景に、対米ドルで1.1204米ドルまで0.2%上昇しました。

GBP

英ポンドは、6月の選挙運動が停止され、水曜日に今週の8ヶ月ぶりの高値から回復しました。今週初めにテレーザ メイ首相の選挙のリードが半減したことを示す世論調査と、火曜日に議論の余地を残した政策期待を180度方向転換したことは、6月8日に保守派が勝利をおさめたことに対する市場の信用を損ないました。英ポンドは、ロンドンの午前中のセッションでは、1.2972米ドルとユーロ当たり86.18ペンスで0.1%高かったです。

AUD

豪ドルは、水曜日の格付機関による中国の格下げと国内建設の弱さの見通しにより、下落しました。豪ドルは、火曜日に0.7517ドルをつけ、3週間の最高値0.7460ドルから離れました。米大手格付機関のムーディーズが中国の格付けをAa3からA1に引き下げ後、一時的に0.7455ドルまで落ち込みました。中国はオーストラリアにとって重要な輸出市場であり、オーストラリアの弱体化の一因は、1四半期における国内建設の0.2%減少見通しが、実際には0.7%の落ち込みになったことです。この差異は、3月の建築認可額が驚異的に13.4%減少したことによります。オーストラリアの支援は$ 0.7449近辺でみられました。

NZD

NZドル国内の堅実なデータの結果、その地位を保持しました。前日の0.7050ドルから1ヶ月ぶりの高値を大幅に上回ることなく、0.7014ドルで安定していました。 ニュージーランドは、酪農、木材、ワイン輸出の恩恵により、2015年以来最大となる5億7,800万ドル(4億5千万ドル)となる月間貿易黒字を4月期に計上しました。 また、Fonterra Co-Operative Groupが2016-17期の乳製品支払いを終えたことも、キウイの支援につながりました。ヨーロッパセッションの午前中に一目均衡表「雲」のデイリー値が、底値から持ち上げ、NYセッションは0.7020近辺に開きました。米ドルとUSTの利回りが小幅上昇し、日中支援により0.7010近づき、早期に弱気圧力が生じました。スライドの弱まりとともに、米ドルのラリーが失速し、ペアは、連邦議会議事録中に0.7020を上回りました。米連邦準備制度理事会の最中に米ドルが軟化したことで、0.7060付近までNZドル/米ドルと100日間移動平均線が急上昇しました。 米ドルがセッションの後半に反発し、ペアは0.7035に向かって下落しました。


スポット・レート

通貨ペア スポット 1日間の変化 (ピップス) 1週間変化(pips)
USD/JPY 111.54 -24 71
EUR/USD 1.1231 48 72
GBP/USD 1.2976 14 5
USD/CHF 0.9725 -35 -63
USD/CAD 1.3408 -106 -194
AUD/USD 0.7499 21 67
NZD/USD 0.7046 34 105
USD/SGD 1.3839 -66 -60
EUR/GBP 0.8655 27 52

データソース:ブルームバーグ


主な株式インデックス

通貨ペア スポット 1日間の変化 (ピップス) 1週間変化(pips)
日経225指数 19,753 0.7 -0.3
NYダウ・ジョーンズ指数 21,012 0.4 2.0
S&P500指数 2,404 0.2 2.0
ナスダック総合指数 6,163 0.4 2.5
ユーロ・ストックス50指数 3,587 -0.2 0.0
FTSE100指数 7,515 0.4 0.2
DAX指数 12,643 -0.1 0.1
香港ハンセン株価指数 25,429 0.1 0.5

データソース:ブルームバーグ


主なコモディティ

通貨ペア スポット 1日間の変化 (ピップス) 1週間変化(pips)
トムソン・ロイター・コアコモディティーCRB指数 183.9 -0.6 0.4
1,259 0.6 -0.2
51.1 -0.1 4.2
米ドルインデックス(DXY指数) 97.0 -0.3 -0.5
ADXY指数 105.9 0.2 0.1

データソース:ブルームバーグ


テクニカル分析:日中のサポートやレジスタンスレベル

USDJPY EURUSD GBPUSD USDCHF AUDUSD NZDUSD USDCAD XAUUSD
レジスタンス 3 113.03 1.1312 1.3114 0.7615 0.7173 1.3725 1.3643 1278
レジスタンス 2 112.36 1.1258 1.3040 0.9794 0.7550 0.7103 1.3588 1267
レジスタンス 1 111.93 1.1238 1.3006 0.9762 0.7527 0.7077 1.3497 1263
スポット 111.54 1.1231 1.2976 0.9725 0.7499 0.7047 1.3408 1259
サポート 1 111.26 1.1149 1.2932 0.9714 0.7462 0.7007 1.3360 1251
サポート 2 111.02 1.1150 1.2892 0.9698 0.7420 0.6963 1.3314 1244
サポート 3 110.35 1.1096 1.2818 0.9650 0.7355 0.6893 1.3177 1232
ボリンジャーバンド
アッパーバンド 114.50 1.1294 1.3022 1.0134 0.7545 0.7039 1.3822 1274
ロワーバンド 110.35 1.0751 1.2858 0.9651 0.7332 0.6808 1.3422 1211